ウイリアムズの副チーム代表を務めるクレア・ウイリアムズは、F1に対し、異なるチームが緊密に提携することをより厳しく制限することを望んでいる。
グリッド上に残る、数少ない真の意味での独立系コンストラクターのひとつであるウイリアムズF1は、メルセデス、フェラーリ、ルノーを含むハイエンドの世界的自動車メーカーと競争するという状況に直面している。
ウイリアムズF1、同じメルセデスPUを使用するレーシングポイントの戦略は「チームには合わない」
他の中団チームはそうした課題について、大規模チームとの連携を深めることで対処してきている。たとえばハースは、現在のルールが許す範囲におけるフェラーリとの技術共有に大きく依存している。
またレーシングポイントは2月のプレシーズンテストで2020年型マシン『RP20』を発表した際、物議を醸した。RP20には、昨年型のメルセデスのマシンと非常に類似点が多かったのだ。
クレアは、このような緊密な提携関係があることで、F1の伝統的なモデルである独自の運営によって同じ立場で競争するということを小規模チームができなくなると述べている。
「F1のひとつひとつのチームが、ポイントを獲得し、表彰台に上がり、レースで優勝できる基盤を作りたいのです」とクレアは説明した。
「今の時点でそうした基盤はありません」
「F1が最近行った仕事、特に財政モデルは、非常に重要なものです。それによって私たちのようなチームのために、持続可能性と安定性を生み出すことができるのです」
「すべてのビジネスモデルは、F1で生き残るだけでなく、成功することもできるものであるべきです。それは本当に重要なことなのです」
彼女が拡大する提携関係に反対し、F1とFIAがそうした関係を制限することを求めているのは、それが理由だ。
「こうした方式が次の段階に進むのを見たくありません。もし関係性を少し以前の状態に戻すのでなければ、今の状況で止めておく必要があると思います」
「この状況に満足しているわけではありません。特にこれによってチャンピオンシップはふたつの階層に別れてしまっているのです」
ウイリアムズF1チームは、現在グリッドの最後尾を走っている。だが彼らより序列が上のチームでさえ、ウイリアムズの思いを共有している。
マクラーレンF1チームのマネージングディレクターを務めるアンドレアス・ザイドルは、「2チームの協力体制が、確実にルールを迂回しないようにする必要がある」と語った。
ザイドルは、2チームの緊密な提携によって「たとえばリソースを増やすか、スタッフを交代させる」などして、今後導入される予算制限を効果的にすり抜ける方法となる可能性があると警告している。
「予算制限が導入されるが、我々はそれが実際の制限となるようにしなければならない。どのチームにとっても同様の制限となるようにだ」
「他チームとの協力は問題ないし、特定の項目についてはレギュレーションによって許可されてもいる」
「しかしモノコックや空力などについては、協業が許されていないことは明確だ。私にとってこれは重要なことだ」
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