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【今さら?今こそ??平成名車と暮らしてみよう<レクサスSC430編(3)>】最新のREGNOに履き替えるんだけど、ホイールアライメントがもう大変<その2>

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【今さら?今こそ??平成名車と暮らしてみよう<レクサスSC430編(3)>】最新のREGNOに履き替えるんだけど、ホイールアライメントがもう大変<その2>

ちょっと古めな名車を買って乗って、いろいろドキドキしながら付き合っていくカーライフって実際、どんな感じ?レクサスSCをお題に始めた「#ちょいふるジョイフル」体験記は、早くもタイヤ交換を実施。第2回目は、交換時のホイールアライメント調整での「あらま、びっくり」したお話です。

あえて「修復歴あり」を購入。いろいろ試してみよう
京都から奈良を経由、東京までの一気乗りで課題が露見。くたびれたタイヤはもちろんですが、実はもうひとつ、大きな不安材料を抱えていました。それは購入したSC号が「修復歴あり」車だということ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

まあ普通の中古車選びなら、お店の自己申告とはいえ「あり車」を避けるのが常道でしょう。けれど今回はあえて、修復された箇所がはっきりしている車両を選んで購入しました。それは、「自分で買ったクルマ」だからこそ、いろいろと試してみたいことがあったからです。

たとえば・・・
●BOSCHの検査ツール(CDRツール)を使って、衝突履歴のデータ(EDRデータ)を確認、どんなダメージを受けたのかを検証
●衝突による影響も含めて、性能面でのコンディションを実際に走ってみて確認
●タイヤ交換、ホイールアライメントなどの調整でどこまで不具合がリカバリーできるのか、確認

新車と違って1台1台のコンディションが異なる中古車だけに、いろいろと「確認」しておきたいことがありますね。

巷では中古車に対する信頼性の問題が、中古車事業社のガバナンスに関わる部分にまで広がりを見せています。「信頼回復」を謳った取り組みとしては、前述したBOSCHが展開するBCHR(ボッシュ・カー・ヒストリー・レポート)が業界からの注目を集めています。

中古車事業としての「ちぃいふるジョイフル」もまた、旧車を買うときにどれだけ安心感が高められるか、を考えながらビジネスモデルを構築していきたいと考えています。事故歴ありのレクサスは、いわば、そのテストケースといったところなのでした。

高い速度でのクラッシュ履歴を確認。ただし悪影響は少な目?
さて、契約前にお店から聞いていたのは、SC号が右フロントフェンダーから右ドアパネルにかけてぶつかっており、ごっそり外板を交換している、ということ。

修理は非常に丁寧で、見たところはわずかにフロントバンパーのチリが合っていないかな・・・と思う程度のダメージです。塗装の色味もまったく違和感なし。ただし当たりようによっては、前輪の取付部などにダメージを負っているかもしれない、という不安はありました。

そこでさっそく、自前のCDRツールを使って衝突履歴のデータ(イベント・データレコーダー<EDR>データと呼ばれています)をチェックしたところ、フロントから50km/hを超える衝突エネルギー(物理学用語でデルタVと言います)を受けていることが判明。専門のアナリストとしての見解は外板パーツ類だけでなく、シャシまわりにもダメージが加わっていると考えるべき数値です。

予想はしていたけれど、それなりのショックを受けつつ、タイヤ交換のために近所のタイヤ館に入庫、同時にホイールアライメントをチェックしてもらうことにしました。

まずは現状を確認してみたところ、前輪のキャンバーに関してはある程度まで調整されていましたが、トー角は左右でかなりバラバラ。落ち着きのない走り味やタイヤの軽い偏摩耗は、このあたりに原因がありそうです。

ただ、フロントに関しては調整によって数値が劇的に改善、衝突によるダメージの影響は最小限にとどまっていることがわかりました。50km/h超でぶつかったわりに、安定性などに大きな影響を与えるようなフレーム/アーム類の歪みは、出ていないようでした。

物理的な修理&調整には、時に「限界」があったりする
一方で作業スタッフが困ってしまったのが、リアの調整です。レクサスSCはそもそもトー/キャンバーの調整カ所がかなり多く、リアには偏心カムボルトが使われているそうです。SC号は、左後輪のその偏心カムが取り付けられたアームに歪みが生じていて、最適値に調整するのが非常に難しい、という診断が出ました。

修復歴とEDRデータの状態からてっきりフロントまわりに問題があると思ったのですが、実際は後輪に問題がありました。あくまで想像なのですが、もしかすると前オーナーがローダウンをしていた時に、アームなどに過大なストレスがかかっていたのかもしれません。

思えば装着されていたタイヤも、なかなかにスポーティなポテンザでした。クルマのキャラクターを考えれば、走り屋だったとは思えませんが、そこそこ「元気にドライブ」楽しんでいたのかも・・・。

中古車、とくに低年式車の場合は走行距離自体が少なくても、見えないところでなんらかのダメージを負っている可能性はあります。そういう意味で本来は、EDRデータと実際の走行フィールのチェックを合わせた詳しい「健康診断書」があれば、安心感も増すはず。

加えて、とくに足回りに関しては購入したら早めにアライメント系のチェックをしておいた方がよさそうです。せっかくタイヤを替えたのに、偏摩耗が出たりしたら困っちゃいますよね。

SC号の場合は後輪にちょっとばかりネガキャンがついてはいるものの、可能な限り理想の数値に近づけてもらうことができました。タイヤ交換編第3回ではいよいよ「生まれ変わった」SC号の走りの印象を、お伝えしたいと思っています。(つづく~)

[ アルバム : レクサスSC430編(3) はオリジナルサイトでご覧ください ]

文:Webモーターマガジン 神原 久(Webモーターマガジン編集部)
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みんなのコメント

3件
  • amo********
    人柱も大変そう。
  • pua-xxxx
    こういう車を大切に乗ることは良い。しかし日本は古い車への罰金税がある。罰金を払わされてその金を当てにしょーもない車を買う見ず知らずの奴らへ補助金としてプレゼントしなければならない制度だ。しかもその制度を絶賛して押し上げたのが当時のトヨタだと言われている。
     まぁゴミのような政治だ。とりあえず自民はもう要らん。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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