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最高峰ミニバン・アルファードの魅力とは? 内装やデザインなど人気の秘密を解説

掲載 更新 51
最高峰ミニバン・アルファードの魅力とは? 内装やデザインなど人気の秘密を解説

 高級ミニバンというジャンルを定着させたアルファード

 高級ミニバンを世に知らしめた存在は間違いなくトヨタ・アルファードだろう。先にライバルである日産エルグランドが存在してはいたものの、ブームといえるほどの人気を不動のものにしたのは間違いなくアルファードの功績である。そんなアルファードも現行モデルは3代目だ。魅力をお伝えしよう。

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 アルファードの歴史

 2002年 初代

 初代アルファードは、高級感、豪華さを全面に押し出した大型ミニバンとして登場した。ライバルのエルグランドがFR車であったのに対し、アルファードはパッケージングで有利なFFレイアウトを採用。重量級の大型車でありながら、フロントはストラット、リヤはトーションビームというサスペンション形式となっている。パワーユニットは3リッターV6、2.4リッター直4、さらに2003年には、2.4リッター直4エンジンとTHS-Cというシステムを組み合わせた、アルファードハイブリッドも登場した。2008年に2代目へとバトンタッチ。

 2008年 2代目

 初代のイメージを踏襲し、豪華さを前面に押し出したコンセプトも継続された。パワーユニットは2.4リッター直4と、上級車種は3.5リッターV6へと排気量がアップされている。登場当初はハイブリッドモデルはラインアップされていなかったが、2011年のマイナーチェンジ時に追加。現在数多くのモデルに採用されているシステム、THS-IIと2.4リッター直4を組み合わせたユニットを搭載している。また、2代目では販売店と見た目が異なる姉妹車、ヴェルファイアがラインアップされたこともトピックスだ。2015年に生産を終了している。

 2015年 3代目

 さらに高級感を磨き上げ、ショーファードリブン=セダンという常識を覆すように、VIPの送迎などにも積極的に使用されるようになった。2代目では攻撃的な見た目のヴェルファイアの人気が高かったが、3代目アルファードは巨大なメッキグリルを採用し、ヴェルファイアの迫力に近づく押しの強いフロントフェイスが衝撃を与えた。2018年でのビッグマイナーチェンジではさらにフロントフェイスのメッキ割合を増やし、販売台数ではついにヴェルファイアを逆転している。パワーユニットは2.5リッター直4、3.5リッターV6、2.5リッター直4+THS-IIの3種。

 最新3代目のアルファードについて

 さらに豪華さが増した3代目のアルファード。新型の開発に際してのキーワードは「大空間高級サルーン」に設定された。また、ヴェルファイアが「大胆・不敵」をテーマとしているのに対し、アルファードは「豪華・勇壮」である。

 構成としては、まずエントリーグレードとなる2.5リッター直4ガソリンエンジン車はレギュラー仕様。8人乗りと7人乗りをラインアップし、2WDと4WDを揃える。もっともパワフルなのは3.5リッターV6ガソリンエンジン車で、コチラはハイオク指定。乗車定員は7人のみとなり、駆動方式は2WDと4WDが選択可能だ。

 燃費に優れたハイブリッド車は当然レギュラーガソリン仕様。駆動方式はリヤにもモーターを積むE-Fourという名称の4WDのみ。また、2代目まで採用していたリヤサスペンションのトーションビーム形式を、ダブルウイッシュボーンに変更している。

 3代目アルファードの外観をチェック

 フロント

 なんといっても顔の特徴は縦に大きいメッキのフロントグリルだ。現在人気となっている「オラオラ系」などと呼ばれるアクの強さは、迫力を求める層に人気。この巨大なメッキグリルは下部のロアグリルと一体化し、さらに大胆さを高めている。エクステリアは標準車とエアロボディを用意。標準車はロアグリルをハの字型の形状とすることで、背の高いミニバンでありながらワイドで安定感のある見た目が演出された。

 一方のエアロボディは、グリル全体をロの字型とし、左右のフォグランプにメッキガーニッシュを採用してスポーティな見た目としている。ヘッドライトまわり、及びフォグランプ(全車オプション)はすべてLEDとなる。

 リヤ

 立体的な構成でリヤにも迫力を確保。アンダーボディはコーナーのエッジを際立たせ、さらにハの字のバンパーが安定感を演出している。ルーフ後端に位置するLEDハイマウントストップランプ付リヤスポイラーは全車標準装備となる。エアロボディはクロムメッキのリヤライセンスガーニッシュとなるほか、バンパー両端のリフレクターが、標準ボディの横長形状に対し縦長となる。さらにバンパー角部分がスポイラー化されるなど、見た目と空力を意識したデザインを採用している。

 サイド

 フロントサイドウインドウ下部からセンターピラー、リヤサイドウインドウにメッキモールを繋げるZ形状のラインが特徴。アンダーボディに厚さを持たせることで、重厚感のあるデザインとしている。エアロボディはスポイラー形状のサイドマッドガードがまるで車高を落としたようなイメージを抱かせ、スポーティな雰囲気をもたらす。

 タイヤサイズは全部で3種類、組み合わせるアルミホイールは5種類をラインアップ。215/65R16、215/60R17にホイールが2種類、215/50R18にホイールが2種類という構成だ。18インチに関してはガソリン車のみで選択可能となっている。

 ボディカラー

 ボディカラーは全部で7色が選択可能。

・ホワイトパールクリスタルシャイン ・ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク(アルファード専用色) ・ブラック ・スパークリングブラックパールクリスタルシャイン ・ダークレッドマイカメタリック ・スティールブロンドメタリック ・グラファイトメタリック

 3代目アルファードの中身をチェック

 インテリア

 フロントまわり

 インテリアの特徴としては、外観の印象を裏切らない重厚な高級感が上げられる。とくにインストゥルメントパネルは、幅の広いセンタークラスターから、ドアトリムまで左右に広がり感をもった一体的なデザインとすることで、広々とした印象だ。センタークラスターは幅広ではあるものの下部が絞り込まれていることで足もとを圧迫することはない。素材は金属調加飾と木目調加飾を組み合わせ、オトナの落ち着きをも感じさせる。木目は、メタルブラウンウッド木目調、メタルウッド木目調、Exective Lounge専用となるブラウンオリーブ・アッシュバール木目調の3つを用意。ステアリングも本革巻き+木目調仕様と、本革巻き仕様の2 つを揃える。

 装備

 室内全体での特徴はLEDルーフカラーイルミネーションだろう。こちらは全グレード標準装備となり、広い室内ルーフの後席部を囲むように照明を配置。青、紫、黄、緑系など全16色の色替えが可能。さらに4段階の調光ができることで、夜間の室内を美しく彩ることができる。

 また、オプション設定を含め、足りない装備などないほど充実。スマホの置くだけ充電、シートヒーター、100V電源、USB端子、HDMI入力、VTR入力端子などが揃う。

 シート

 大型ミニバンゆえに気になるシートは全部で4パターン。2列目シートがベンチタイプとなる8人乗りが1種、2列目が左右独立のキャプテンシートとなる7人乗りが3種という内訳だ。

 7人乗りの最上位はエグゼクティブラウンジ。2列目席にパワーオットマンや独立したテーブル、暑い季節に背中とお尻を涼しくしてくれるベンチレーションと、逆に温めてくれるヒーターなどを装備する。

 続いてはエグゼクティブパワーシート。エクゼクティブラウンジほどではないが、十分に豪華さを感じられるシートで、2列にはパワーリクライニング、パワーオットマンなどを装備する。

 最後はリラックスキャプテンシートで、シート各部の操作は手動となるものの、オットマンも備わるなど十分に高級感を味わえる内容だ。

 先進安全技術

 トヨタ最上級のミニバンであるだけでなく、いまやセダンを凌ぐ高級車としてVIPにも愛されるアルファードだけに、安全装備も抜かりはない。

 トヨタセーフティセンスを全車に採用(2017年から)。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたプリクラッシュセーフティは、昼夜の歩行者、昼間の自転車をも検知するタイプ。

 さらにレーントレーシングアシスト、全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロール、標識を読み取りドライバーの注意喚起するロードサインアシスト、ここまでは全グレード標準装備。グレードによってアダプティブハイビームアシストかオートマチックハイビームかが異なるといった具合だ。

 それ以外の安全装備では、先行車発進告知機能、インテリジェントクリアランスソナー、ドライブスタートコントロール、車両姿勢制御装置であるVDIMがすべてのグレードに付く。さらにエアバッグも全グレード同一のものとなり、その中身としては、運転席・助手席SRSエアバッグ、運転席SRSニーエアバッグ、運転席・助手席SRSサイドエアバッグ、SRSカーテンシールドエアバッグ(3列とも)。

 標準かオプションかが分かれる装備としては、ブラインドスポットモニター、リヤクロストラフィックオートブレーキ、パノラミックビューモニター、インテリジェントパーキングアシストがある。

 よく比較されるヴェルファイアとの違いや人気の秘訣

 販売台数は2017年頃から逆転

 2020年の上半期となる1-6月の販売台数は、日本自動車販売連合会によるとアルファードが36597台(登録車全体で10位)に対し、ヴェルファイアは10697台(登録車全体で33位)となり、アルファードの人気が圧倒している。ちなみにそれ以前3年間のデータ(1-12月)は以下のとおり。

●2017年 アルファード:42,281台 ヴェルファイア:46,399台

●2018年 アルファード:58,806台 ヴェルファイア:43,130台

●2019年 アルファード:68,705台 ヴェルファイア:36,649台

 ちなみに3代目アルファード・ヴェルファイアがデビューした2015年、2016年もヴェルファイアがアルファードを上まわっているので、2018年1月にビッグマイナーチェンジが行われたモデルが発売となったことが逆転の理由であるといえるだろう。

 なぜアルファードのほうが人気になったのか その理由

 このビッグマイナーチェンジの最大変更点としては、安全装備である第2世代のトヨタセーフティセンスが全グレード標準装着となったことだ。ただしこれはアルファード、ヴェルファイアとも同じ。そもそも兄弟車であるこの2台は、グレード構成や室内装備、走りの機能面において基本的に違いはない。

 ではなぜ逆転したのか? これはビッグマイナーチェンジで変更された、エクステリアに理由があるといえる。このとき変わったのは、ヘッドランプ、フロントグリル、フロントバンパー、バックドアガーニッシュ、リヤコンビネーションランプだ。当然クルマを選ぶなかでデザインは重要な役割を占める。

 2015年のデビュー当時、アルファードは、ヴェルファイアに比べれば相対的に大人しい顔付きであったが、大きなグリルの縦ラインをメッキ化し、さらに両サイドからライトへ続くラインをメッキ化するなど、押しの強さを増した。

 一方ヴェルファイアはもともとギラギラした顔付きだったが、さらに迫力を求めた変更を行った。たしかにこうした大型ミニバンは「オラオラ顔」ともいわれる迫力が求められるが、この変更により、3代目アルファード・ヴェルファイアの「大空間高級サルーン」というキーワードにより近づいたのがアルファードで、ヴェルファイアは少し離れたと言えよう。それが台数の逆転に繋がったと考えられる。

 まとめ

 2015年1月デビュー、2018年1月にビッグマイナーチェンジが行われた3代目アルファード。時期から考えればまもなくフルモデルチェンジの可能性も高い車種といえるだろう。だが人気、実際の販売台数共に、唯一のライバルといえる日産エルグランドを大きく突き放しており、実質カテゴリーを独占しているといっても過言ではない。それだけの魅力をもった車種だといえるだろう。

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みんなのコメント

51件
  • 軽自動車と同じく殆どが普通に運転してるのに
    コメント欄が荒れまくるのがアルファードの記事
  • この車のゾロ目や一桁ナンバーはコンビニで身障者用駐車場に指定席のように置く。
    まー頭に障害があるか
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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