ジャストサイズのアーバンスクーター、バーグマン200が進化した。2021年3月に発売された最新型はABSを標準装備。安全性能をアップし、実用性や機動力の高さも健在だ。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
スズキ「バーグマン 200 ABS」インプレ・解説(太田安治)
ABS標準装備で安心感アップ! 快速アーバンスクーター
原付二種125ccバイクの人気ランキングTOP10|オートバイ読者が選んだ2021年のベストモデル
市街地での俊敏な走りが評価され、ミドルスクーターの本場、ヨーロッパでも高い人気を得ているのがバーグマン200。2021年型はABSが標準装備となった。滑りやすいウエット路面や荒れた路面でも躊躇なくブレーキレバーを握り込める安心感と、ライダーの技術に依存しない制動能力を身につけた。
250ccフルサイズスクーターより車体が短く、車重も50kgほど軽いため取り回しやすさは125スクーターに近い。駐輪場での出し入れが楽で気軽に乗り出せ、小回りが効くことも見逃せない特徴になっている。
エンジンの排気量は199cc。道路運送車両法では125cc超~250cc未満の『軽二輪』に区分され、高速道路/自動車専用道路も走れる。18馬力エンジン+加速重視型の変速機セッティングゆえに高速道路の120km/h区間では8000回転を超えて余裕が感じられないが、100km/hなら約7000回転あたりでクルージングが快適。都市高速にはぴったりの設定だ。
この加速型の変速設定と軽量な車体の組み合わせが最も活きるのは発進加速を繰り返す市街地走行。ゼロ発進では3800回転あたりで遠心クラッチが繋がりだし、スロットル全開時は7000回転台を保ってグイグイと速度を乗せていく。
高回転域を多用するので音と振動が少々せわしないものの、交通の流れを楽々とリードでき、タンデムや登り坂でもどかしさを感じることは一切ない。
市街地のキビキビ走りを支えているもうひとつの要素が軽快なハンドリング。ライダーを含めた重心位置の高さと短めのホイールベース、硬めの前後サスペンション設定、高い車体剛性によって、ライダーの操作に素早く反応して向きが変わる。
フルサイズ250スクーターとの決定的な違いは、このスポーティーな操縦性にあると言っていいだろう。
実用性への配慮を感じるのが防風効果抜群のスクリーンと座り心地のいい肉厚シート、ヘルメット2個が入る大型トランク。雨天や冬場も快適で、満タン航続距離が300kmを超えるからツーリングも楽しめる。
国内ではスクーター人気の中心が軽二輪クラスから125cc以下の原付2種クラスへと移っているが、通勤通学メインの実用ユースだけではなく、高速道路走行を含めたツーリングも愉しみたいライダーなら、バーグマン200も選択肢に加えるべき。オートバイライフが大きく広がるだろう。
スズキ「バーグマン 200 ABS」カラーバリエーション
カラーバリエーションは「ブリリアントホワイト」、「ニュータイタンブラック」、「マットステラブルーメタリック」の3タイプ。
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元サイトで投票・回答スズキ「バーグマン 200 ABS」ライディングポジション・足つき性
シート高:735mm
ライダーの身長・体重:176cm・62kg
シート高は735mmだが座面の幅が広く、足つき性に若干影響している。前下がりのシート形状でそれを補っており、足を前側に伸ばして乗車するのが良さそうだ。着座位置の自由度は高く、大柄なライダーでも余裕あり。
スズキ「バーグマン 200 ABS」各部装備・ディテール解説
ウインドスクリーン
大型ウインドスクリーンは、人間工学に基づいた形状で優れた整流効果を発揮、高速走行時の風圧や雨などからライダーを守る。
エンジン
軽量コンパクトな200cc水冷単気筒エンジンは、Vベルト無段変速との組み合わせによで、力強くスムーズな走りと好燃費を実現。
フロント 足まわり
フロントホイールはコンパクトさと安定性を両立させる13インチ。ブレーキはシングルディスクで、前後ともにABSも装備されている。
リア 足まわり
リアホイール径は12インチ。リアブレーキにもディスクが採用されている。リアサスはツインショックでプリロード調整が可能。
メーター
メーターはアナログのタコメーター、スピードメーターを並べたスポーティな2連デザイン。液晶パネルでさまざまな情報も表示する。
フロントボックス
ハンドル下のロック付きフロントボックスと、右側のミニボックスを用意。フロントボックスには充電ソケットも装備している。
シート下収納スペース
ヘルメット2個を収納できる大容量41Lを確保したシート下の収納スペース。オープン時に点灯する照明で夜間でも使いやすい。
シート
大型シートはパッセンジャーも快適に過ごせる。縫い目ラインのダブルステッチ仕上げがアクセントのスマートな形状も特徴だ。
テールまわり
テールランプは、導光するレンズカット処理を施した立体的な形状のデュアルマルチリフレクターとして、高級感を演出。
スズキ「バーグマン 200 ABS」主なスペックと価格
[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝
[ アルバム : 【写真19枚】スズキ「バーグマン 200 ABS」 はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
片目と色が気に入れば。ですけど。
定番の言い回しだけどそれは250スクーター200㎏越え時代の話では? 今のXMAX250で約15㎏、FORZA250で約20㎏差。