■ライバルは「アルファード」!?
日本のメーカーのクルマなのに日本では販売されていない海外専売車が数多く存在します。
【画像】超カッコいい! これが「エスティマ後継ミニバン」です!
トヨタ「シエナ(Sienna)」も、そんな海外でしか売られていない日本車のひとつなのですが、いったいどのようなモデルなのでしょうか。
シエナは「プレビア(日本名:エスティマ)」の実質的な後継車として、1997年に北米市場に登場した大型ミニバンです。
前身のプレビアはミニバンとしては珍しい専用のミッドシップレイアウトを採用したのに対し、シエナはFFセダン「カムリ」とプラットフォームを共有。
FFレイアウトならではの実用性の高さとトヨタ車らしい信頼性の高さ、そして当時のミニバンとしては突出した安全性を武器に順調なセールスを記録しました。
現行型は2020年にデビューした4代目のモデル。北米のみならず中国や台湾、韓国といった東アジアでも販売され、中国の一汽トヨタで生産・販売されるモデルには「グランビア」の名称が与えられています。
最大の特徴は、そのビッグなサイズ。全長5173mm×全幅1993mm×全高1739mm(北米仕様・LEグレード・ルーフレールなし)という大きさは、日本で最大級のミニバン、トヨタ「アルファード」より約180mm長く、約140mmも幅広いのです。
一方で全高は約200mm低く設定され、居住性は高さよりも長さと幅で稼ぐという、広大な大陸仕様ならではのプロポーション。
スタイリングは、「日本の新幹線からインスピレーションを受けた」とされ、スマートでありながら力強さを感じさせるデザインでまとめられています。
室内は3列シートで、2列目がキャプテンシートとなる7人乗りと、3人掛けの8人乗りを設定。前者には635mmも前後に動かせるスーパーロングスライド機構が備わります。
装備は至れり尽くせり。グレードによりますが、両側ハンズフリー電動スライドドアや大型ディスプレイに加え、冷蔵庫や掃除機まで用意されています。
パワートレーンは、2.5リッター直列4気筒DOHCガソリンエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドのみ。トランスミッションはCVTで、駆動方式はFFのほか4WDも選択可能です。運転支援機能も「Toyota Safety Sense 2.0」を採用するなど、抜かりはありません。
日本では販売されていないシエナですが、北米での評判はどうなのでしょうか。
ネット上でもっとも多い意見は、ハイブリッドシステムによる燃費の良さについて。なかには「ガソリンスタンドが近所にないので今までのミニバンでは常にガソリンの残量を気にしていたけど、シエナではその心配がなくなりました」といった声もあります。
さらに、「静かで乗り心地が良い」や「ハイブリッドの加速が滑らか」といったコメントが多い一方で、「急加速すると意外にうるさい」、あるいは「V6エンジンが欲しかった」という意見も見受けられました。
居住性についてはおおむね好評ですが、ラゲッジスペースについては使い方によって賛否が分かれるところ。「トレーラーをけん引するから荷室は使わない」なんていう、いかにもアメリカンなオーナーもいるようです。
そんなシエナですが、日本でも一定の需要があり、先代モデルまでは並行輸入されていました。
しかし、現行モデルは駆動用バッテリーが技術基準「国連の協定規則UN/ECE R100-02」に適合していないため、日本で販売することができません。
並行輸入車に強い販売店のスタッフNさんは、現行シエナを高く評価しながらも販売できない現状を嘆きます。
「日本では大きすぎるという意見もありますが、シエナを欲しがるのはそうしたサイズ(車庫などの問題)をクリアできる人なので弱点とはいえません。むしろ、サイズを活かした快適なキャビンが魅力です。
ライバルはアルファード ハイブリッドですが、3列目シートを床下に収納できるのでラゲッジの使い勝手はシエナのほうが上です」
N氏いわく、シエナはミニバンとしては全高が低めなぶん重心も低いので、運転感覚は乗用車に近いそうです。
基準不適合のため輸入できないのは残念ですが、長距離移動が多い人向けとして、基準が緩和され輸入できたら改めて仕入れたいとのことでした。
※ ※ ※
不思議なことに、なぜか海外専売車のほうがカッコよく見えてしまうものですが、並行輸入が絶望的ないま、「トランプ関税を回避するため」といったもっともらしい理由で、トヨタ本体がシエナを逆輸入してくれることを願いたいところです。(くるまのニュースライター 金田ケイスケ)
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みんなのコメント
サイズも、もっと大きいのが普通に走っているしね!