トヨタ自動車が展開する高級車ブランドのレクサスは2023年10月4日、フラッグシップセダンのLSをマイナーチェンジし、10月16日に発売すると発表した。
車種展開および車両価格は以下の通り。
レクサスが報道関係者向けイベント「LEXUS SHOWCASE」においてLM、LBX、GX、TXを日本初披露
■LS500h
LS500h“I package”:2WD1240万円/AWD1288万円
LS500h“F SPORT”:2WD1364万円/AWD1412万円
LS500h“version L”:2WD1542万円/AWD1590万円
LS500h“EXECUTIVE”:2WD1710万円/AWD1758万円
LS500h“version L Advanced Drive”:AWD1637万円
LS500h“EXECUTIVE Advanced Drive”:AWD1799万円
■LS500
LS500“I package”:2WD1094万円/AWD1142万円
LS500“F SPORT”:2WD1218万円/AWD1266万円
LS500“version L”:2WD1396万円/AWD1444万円
LS500“EXECUTIVE”:2WD1564万円/AWD1612万円
今回の改良は、たゆまぬ進化を追求していくレクサスの“Always On”の考え方の下に、乗り心地と操縦安定性のさらなる進化や先進の予防安全技術Lexus Safety System+と高度運転支援技術Lexus Teammateのいっそうの高度化などを図ったことが特徴である。
まず乗り心地と操縦安定性の面では、Lexus Driving Signatureをいっそう深化させるべく、ラジエーターサポートブレースを追加する(Advanced Driveグレードを除く)ことでボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上。また、操舵および旋回時に発生する荷重や路面からの入力を支えるフロントとリアサスペンションなどの締結において、締結工程を高精度化することで締結トルクを高め、締結部位のより高い剛性と上質な乗り心地の向上を実現する。さらに、排気管サポートゴム(排気管を支える部品)の角度を見直し、走行中の排気管の振動を抑制することで、より優れた乗り心地を達成。そして、後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)をAWD車にも設定拡大し(Advanced Driveグレードを除く)、高い取り回し性と高速での安心感を具現化。合わせて、乗り心地を優先したドライブモードセレクトの「Comfort」モード選択時に、後席乗員が不快に感じにくいよう揺れを抑制する機能を追加した。
先進の予防安全技術Lexus Safety System+に関しては、最新のシステムにバージョンアップする。プロアクティブドライビングアシスト[PDA]は「歩行者の横断」「飛び出してくるかもしれない」など、運転の状況に応じたリスクの先読みを行い、歩行者や自転車、駐車車両に近づきすぎないようステアリングおよびブレーキ操作をサポート。先行車との車間距離が近いときや、前方カーブに対して自車の速度が速い状況では、緩やかに減速を支援する。さらに、信号交差点への接近を検出した時にはウインカー操作に応じてあらかじめ減速を支援し、右左折時の操作余裕の確保に貢献。車線内の走行時には常時ステアリングをアシストする仕組みとした。
一方でプリクラッシュセーフティ[PCS] にはミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたセンサーを採用し、交差点などでの車両や、横断歩行者/自転車との衝突回避を支援。また、ドライバーの脇見運転等をシステムが検知した場合、早いタイミングでドライバーへ警告するようセッティングした。
高度運転支援技術Lexus Teammateについては、新機能としてAdvanced Drive(渋滞時支援)と、Advanced Park(リモート機能付)を採用する(Advanced Driveグレードを除く)。Advanced Driveは自動車専用道路での運転において、渋滞時(0km/h~約40km/h)レーダークルーズコントロールおよびレーントレーシングアシストの作動中に、ドライバーが前を向いているなど一定の条件を満たすとシステムが作動。認知、判断、操作を支援することで、ドライバーは渋滞時の疲労軽減が可能となる。一方でAdvanced Parkは並列駐車時の支援を拡大したうえで、HEVモデルのLS500hに加えてガソリンモデルのLS500にも標準設定。バック駐車のほかに前向き駐車にも対応し、車内からの操作で前向き/バック出庫を可能とする。また、HEVモデルのLS500hにはスマートキー携帯時に車外から専用アプリをインストールしたスマートフォンを操作することで、駐車および出庫が可能なリモート機能を採用した。
機能装備のさらなる拡充も見逃せない。まず、計器盤に12.3インチフル液晶メーターを採用(Advanced Driveグレードを除く)。メーターパネルの視認性をより高めることでドライバーがいっそう運転に集中できる空間を創出するとともに、運転支援情報の表示を変更して使い勝手を向上させた。また、HEVモデルには非常時給電システム外部給電アタッチメントを搭載(Advanced Driveグレードを除く)。さらに、前後方を記録するドライブレコーダーを標準で設定する。そして、専用のスマートフォンアプリをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能とした。
パワートレインは基本的に従来と共通で、LS500hに8GR-FXS型3456cc・V型6気筒DOHC・D-4Sエンジン(299ps/36.3kg・m)+2NM型モーター(132kW/300Nm)+リチウムイオン電池+マルチステージハイブリッドトランスミッション(電気式無段変速機)を、LS500にV35A-FTS型3444cc・V型6気筒DOHC・D-4STインタークーラー付ツインターボエンジン(422ps/61.2kg・m)+Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック)を搭載している。
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