実はあった「4気筒エンジン」の軽自動車 なぜ消えた?
2025年現在、新車で買えるガソリンエンジンの軽自動車は、メーカーを問わず、すべての車種が直列3気筒エンジンを搭載しています。
【写真】これが4気筒エンジン搭載の2シーター「農道のポルシェ」です!
しかし、かつては「4気筒」エンジンを積んだ軽自動車も存在しました。
バブル景気の余韻が残る1990年代から2000年代初頭にかけて、スバル「サンバー」「ヴィヴィオ」や三菱の「パジェロミニ」、そしてダイハツの初代「コペン」などには、4気筒エンジンが搭載されていました。
気筒数、つまりエンジンの爆発を起こす“筒”の数が多いほど、振動が少なく、滑らかに回転するというメリットがあります。
当時の4気筒エンジンは、軽自動車とは思えないほどスムーズな吹け上がりで、“軽の高級車”などとも呼ばれ、クルマ好きたちを唸らせていました。
では、なぜそんな贅沢なエンジンは姿を消してしまったのでしょうか。
最後の4気筒軽自動車となった初代「コペン」が2012年に生産を終了して以降(販売終了は三菱「パジェロミニ」の方が遅かった)、なぜすべてのメーカーが3気筒を選んだのでしょうか。
その理由は、コストの問題だけではありません。実は、“3つ”の方が物理的に理にかなっているという、決定的な理由があるのです。
比べたら一目瞭然! な熱効率の秘密
軽自動車のエンジン排気量は、法律で660ccまでと決められています。この限られた660ccを、いくつの部屋(気筒)に分けるかというのがポイントです。
ここで、熱々のコーヒーをイメージしてみてください。
4気筒の場合、660ccを4つに分けるので、1部屋あたりだと165cc。これはコーヒーカップぐらいの容量です。いっぽう、3気筒なら1部屋あたり220ccとなり、少し大きめのマグカップくらいのサイズになります。
コーヒーカップに入れたコーヒーと、マグカップに入れたコーヒー、どちらが早く冷めるでしょうか。当然、量が少なくて空気に触れる面積の割合が大きい前者の方が、すぐに冷めてしまいます。
エンジンもこれと同じです。部屋が小さすぎると、せっかくガソリンを燃やして作った熱エネルギーが、エンジンの壁からどんどん逃げて(冷めて)しまうのです。これを専門用語で“冷却損失”と呼びます。
つまり、660ccという制限の中で効率よくパワーを取り出すには、細かく4つに分けるよりも、3つくらいに留めておいた方が、熱を無駄にせず燃費もパワーも稼げるのです。
もちろん、3気筒には振動が出やすいという弱点もありました。独特のプルプルとした揺れです。
しかし、今の技術はそれを克服しています。逆回転する重りで揺れを打ち消す「バランサーシャフト」や、振動を吸収する高性能なゴム部品の進化により、今の3気筒エンジンは驚くほど静かになっています。
かつての4気筒エンジン積みの軽自動車には、確かに贅沢で、かつロマンがあったでしょう。しかし、限られた排気量の中で極限まで効率を追求した結果、たどり着いた「3気筒」という答え。今の軽自動車が元気に走るのは、そんな技術者たちの“割り算の戦い”の成果なのです。
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