単なるゴルフのワゴン版ではなくなった、新型ゴルフヴァリアント
近年ではSUV人気に押されつつあるステーションワゴンですが、スポーティな走りと高い積載性を両立した「イイトコドリ」のクルマとして、いまでも根強い人気があるボディタイプです。
国産車のステーションワゴンは数えるほどになってしまっている昨今ですが、輸入車には魅力的なモデルがまだまだ多くラインナップされています。その代表格が、今回紹介する「VW ゴルフヴァリアント」。2021年11月に、およそ8年ぶりのフルモデルチェンジを果たした新型ゴルフヴァリアントを検討する際のポイントはどこにあるのでしょうか?
>>フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアントのおすすめグレードとユーザーの評価を見てみる
ゴルフヴァリアントは、VWを代表車種である「ゴルフ」(ハッチバック)の派生車種という位置付けです。そのため、共通点も多い両車ですが、最大の違いはやはり荷室のサイズにあります。
ゴルフヴァリアントのボディサイズは全長4640mm×全幅1795mm×全高1480mm、一方のゴルフは全長4295mm×全幅1795mm×全高1475mmとなっており、全長以外はほぼ同じサイズ感であることがわかります。
ゴルフに比べて延長された約35cmは、ほとんどが荷室サイズの拡張に充てられています。荷室容量は通常時で611L、後部座席を格納すれば最大で1642Lもの容量となり、ゴルフの約1.6倍かつ大型SUVに匹敵する数値です。
また、新型ゴルフヴァリアントでは、通常のゴルフに対してホイールベースが50mm延長されています。ホイールベースが違えば、居住性はもちろん、全体のスタイリングや走りにも違いが生まれます。そういった意味で、ゴルフとゴルフヴァリアントの違いは、荷室のサイズだけというわけではない点は押さえておくと良さそうです。
>>VW ゴルフ ヴァリアントのカタロググレードをチェックする
>>VW ゴルフのカタロググレードをチェックする
新型ヴァリアントは4つのグレード体系へと刷新
新型ゴルフヴァリアントはグレード体系も刷新されています。
「eTSI アクティブベーシック」・・・ベースグレード
「eTSI アクティブ」・・・・・・基本的な装備が充実
「eTSI スタイル」・・・・・・快適装備を搭載
「eTSI Rライン」・・・・・・スポーツマインドあふれる専用装備
パワートレインで見ると、「eTSI Active Basic」と「eTSI Active」は1L 3気筒ターボエンジン、「eTSI Style」と「eTSI R-Line」には2L 4気筒ターボエンジンが搭載されています。どちらも、48Vマイルドハイブリッドシステムが採用されているため、排気量以上にパワフルな走りを体感することが可能です。
駆動方式については、現時点では2WD(FF)のみとなっています。ただし、将来的に「4モーション」が追加される可能性は少なくありません。
>>VW ゴルフ ヴァリアントのカタロググレードをチェックする
レヴォーグとほぼ同等の価格帯
各グレードの車両本体価格は下記の通りです。
「eTSI アクティブベーシック」:316万2000円
「eTSI アクティブ」:338万3100円
「eTSI スタイル」:398万3000円
「eTSI Rライン」:403万3000円
それぞれ基本的な装備は整っていますが、純正インフォテイメントシステムの「ディスカバープロ」を装着したり、「テクノロジーパッケージ」や「ラグジュアリーパッケージ」といったパッケージオプションを選択すると、実際にはこの価格に30万~50万円ほど余裕をもって考えると良さそうです。
国産ステーションワゴンの代表格である「スバル レヴォーグ」の価格を見ると、310万2000円~477万4000円とゴルフヴァリアントとほぼ同等の価格帯となっていることがわかります。
>>VW ゴルフ ヴァリアントのカタロググレードをチェックする
>>スバル レヴォーグのカタロググレードをチェックする
グレード選びは「アクティブ」と「スタイル」を軸に!
では、4つのグレードはそれぞれどんな人におすすめと言えるでしょうか?
いずれのグレードも、基本的な安全装備や快適装備は整っているので、「素」の状態を味わいたいのであれば、最もリーズナブルな「eTSI アクティブベーシック」を選ぶのも悪くありません。
注意しなければならないのは、「eTSI アクティブベーシック」では純正インフォテイメントシステムの「ディスカバープロ」やLEDマトリックスヘッドライトといったVW自慢の最新装備を含む、いくつかの装備がオプションも選択することができません。
そのため、最新の装備や機能も楽しみたいという人は、「eTSI アクティブ」以上のグレードを選択することをおすすめします。
「eTSI アクティブ」と「eTSI スタイル」では約60万円の価格差がありますが、パワートレインの違いのほかには、ホイールサイズの違いや、いわゆる「流れるウィンカー」であるLEDターンシグナル付きLEDヘッドライトや運転席/助手席シートヒーター、ステアリングヒーターの有無などがおもな違いとなっています。
これらは「eTSI アクティブ」にオプション装備することができません。そのため、これらが必要な人は必然的に「eTSI スタイル」もしくは「eTSI Rライン」を選択することになります。
一方、これらの装備以外は、必要に応じて「eTSI アクティブ」にオプションで追加することも可能です。もし、機能の取捨選択が明確にできているのであれば、「eTSI アクティブ」+オプションで自分好みにカスタマイズされた1台に仕上げるもの良さそうです。
「eTSI Rライン」については、内外装が専用のデザインとなるほか、専用のスポーツサスペンションが装着されるのがおもな違いとなっています。それ以外の装備は「eTSI スタイル」に準じているため、スポーティさを求めるかどうかを判断基準として間違いはないでしょう。
このように、装備面で見ると、「eTSI アクティブ」と「eTSI スタイル」を軸に、必要な装備の有無や予算の都合で判断していくことをおすすめします。
>>VW ゴルフ ヴァリアントのカタロググレードをチェックする
燃費の違いはわずか。自分のフィールに合うエンジンを選ぼう
一方、「eTSI アクティブ」と「eTSI スタイル」および「eTSI Rライン」の大きな違いは、パワートレインにあります。それぞれの走りには大きな特徴があり、軽量な3気筒エンジンによる軽やかな走りを好むか、4気筒エンジンのパワフルな走りを好むかは、好みが分かれるポイントです。
WLTCモード燃費を見ると、1L 3気筒ターボエンジンが18.0km/L、2L 4気筒ターボエンジンが17.0km/Lとなっており、わずかに前者のほうが優れていますが、グレード選びの決め手となるほどの差ではなさそうです。
そのため、実際に両車を試乗して自分の好みに合うパワートレインを選んだ上で、必要に応じて装備を検討していくという決め方もよいかもしれません。
>>VW ゴルフ ヴァリアントのカタロググレードをチェックする
文:ピーコックブルー
写真:
1、3枚目:eTSI スタイル
2枚目:eTSI Rライン
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
styleとR-Lineは1.5ターボですね。ちゃんと校正しないのは流石Web Mediaという感じです。