車検・点検・メンテナンス [2025.05.26 UP]
ブレーキペダルに違和感?原因と対処法、放置するリスクを徹底解説
「ペダルがガタガタ振動している」
「なんだかペダルがやけに軽い気がする」
「いつもより重く感じるし、戻りも遅い?」
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こんな風に、ブレーキペダルの感覚に少しでも違和感を覚えたら要注意です。目に見えにくい部分だからこそ、放っておきがちですが、ブレーキ系統の異常のサインかもしれません。
そこでこの記事では、ペダルが「軽い・重い・振動する・戻らない」などの違和感ごとに考えられる原因と対処法をわかりやすく解説しています。
放置するとどうなるのか、修理費用や整備工場の選び方までまとめていますので、安全運転のためにも、今すぐチェックしておきましょう。
1. ブレーキペダルに違和感を感じたらすぐに専門業者に相談しよう
ブレーキペダルに違和感を感じたら、すぐに専門業者へ相談しましょう。ブレーキは安全運転において重要な部品であり、違和感が重大な事故につながる恐れがあります。
違和感を放置した結果、ブレーキ性能が低下したり、最悪の場合はブレーキが効かなくなったりします。ブレーキ関連部品への負担が増し、高額な修理費用がの原因にもなるのです。
なお、ブレーキ関連の点検や修理には、専門的な知識と技術が不可欠です。誤った手順で作業すると、重大な事故につながります。そのため、お近くの整備工場やカーディーラーなど、専門知識と技術を持つ専門業者に依頼することを強くおすすめします。
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2. ブレーキペダルの違和感の原因と対処法
ブレーキペダルを踏んでいる様子(イメージ)
ブレーキペダルに違和感を感じた場合、その原因と対処法は違和感の種類によってさまざまです。
ここでは、代表的な違和感と考えられる原因、その対処法を解説します。
繰り返しになりますが、ご自身で対処できる範囲は限られています。少しでも異変を感じたら、安全のためにも専門業者に点検してもらいましょう。
(1) ペダルの踏み込みが軽い、深い
ブレーキペダルの踏み込みが軽くなる、または奥まで深く踏み込めるようになった場合の主な原因をご紹介します。
(1) ブレーキフルード漏れ
ブレーキフルードは、ブレーキペダルを踏んだ力をホイールまで伝えるための重要な液体です。
ブレーキフルードが漏れてしまうと、ブレーキ系統内の圧力が低下し、ペダルが深く沈むように感じる原因になります。多くの場合、ブレーキパイプやホースの損傷が原因となるため、これらの部品を交換する必要があります。
交換にかかる費用相場は、10,000~30,000円程度です。
(2) ブレーキフルードの減少とエア噛み
ブレーキフルードが減少すると、配管内に空気が入り込み、「エア噛み」の原因になります。エア噛みが起きると、ブレーキペダルの踏み心地がフワフワと軽くなり、しっかり効かせるには深く踏み込む必要が出てきます。
フルードの減少は、ブレーキパッドの摩耗や、ブレーキパイプ・ホースからの漏れが主な原因です。エア噛みが発生した場合は、エア抜き作業とブレーキフルードの交換が必要になります。
作業費用の相場は5,000~10,000円程度です。パイプやホースの交換が必要な場合は、部品代が別途かかります。
(3) 過度なブレーキの使用
長い下り坂などでブレーキをひんぱんに使いすぎると、ブレーキフルードが加熱されて沸騰し、「ベーパーロック現象」が起こります。
ベーパーロック現象とは、フルードが沸騰して気泡(エア)が発生することで、圧力がうまく伝わらなくなり、ブレーキが効かなくなることです。
とくに長時間の下り坂ではブレーキの使用頻度が高く、フルードの温度も上がりやすいため注意が必要です。この現象が発生した場合も、ブレーキフルードの交換が必要となります。
(2) ペダルの踏み心地が重い・硬い
ブレーキペダルの踏み心地が重い、硬いと感じる主な原因は以下のとおりです。ブレーキパッドの材質やブレーキフルードの種類によってもペダルの踏み心地は変化します。
(1) ブレーキ倍力装置の不具合
よくある原因のひとつが、ブレーキ倍力装置(ブースター)の不具合です。
これは、ドライバーがブレーキペダルを踏む力を増幅してくれる装置で、正常なら少しの力でもしっかりブレーキが効くようにサポートしてくれます。
ところが、この装置にトラブルがあると、ペダルが異常に重く感じられ、強い力で踏まないとブレーキが効きづらくなるのです。
内部のダイヤフラムが破れていたり、バキュームホースが劣化していたり、チェックバルブが詰まっていたりと、原因はさまざまです。どれも経年劣化によるものが多く、定期的な点検が欠かせません。
この装置を交換する場合、費用の目安は20,000~50,000円程度です。
(2) ブレーキホースの詰まり
ブレーキホースは、ブレーキフルードをキャリパーまで送るためのゴム製ホースです。フルードの流れがスムーズでなければ、ペダルも重く感じるようになります。
ホース内部のゴムが劣化して剥がれ落ちたり、異物が混入していたりすると、フルードの流れが妨げられてしまうのです。
外部からのダメージで変形していることもあるため、異常を感じたらすぐに点検してもらいましょう。交換が必要な場合、費用は5,000~15,000円が目安です。
(3) ブレーキキャリパーの固着
ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドをローターに押し付けて減速させるための重要な部品です。
正常に動かなくなると、常にブレーキがかかったような状態になります。ブレーキペダルの感触も重く、違和感を覚えるようになります。
走行中にブレーキを引きずるような感じや異音の発生、燃費が極端に悪くなっている場合は、ブレーキキャリパーの固着を疑いましょう。
ピストンのサビやスライドピンの動作不良が主な原因で、放っておくとほかの部品にも悪影響が及びます。
ブレーキキャリパーのオーバーホール、または交換することになるため、費用は20,000円~40,000円程度かかります。
(3) ペダルがガタガタ振動する
ブレーキペダルを踏んだ際、ガタガタ振動する主な原因は以下のとおりです。
(1) ブレーキディスクの歪み・偏摩耗
ブレーキペダルを踏んだ際、ガタガタ振動する現象を「ブレーキジャダー」といいます。ブレーキディスクの歪みや偏摩耗が原因です。
ブレーキディスクは、ブレーキパッドが押し付けられることで摩擦を生み、車を減速・停止させます。
ところが、激しいブレーキングを繰り返したり、長年使い続けたりしていると、ディスク表面にわずかな歪みや波打ち、厚さのムラが生じてきます。
そうなると、ブレーキパッドがディスクに当たった際、摩擦が均一にかからなくなり、結果として「ガタガタ」とした振動がペダルまで伝わってしまうのです。
歪みや偏摩耗が軽微な場合は、ディスクの表面を研磨で平らにすることで改善できます。研磨費用は5,000~15,000円程度が相場です。
しかし、歪みがひどかったり、摩耗が深かったりする場合は、ブレーキディスクそのものを交換する必要があります。交換費用は20,000~30,000円程度(ディスク2枚)が相場です。
(2) ブレーキパッドの摩耗
ブレーキパッドの摩耗が原因で、ブレーキジャダーが発生することもあります。
ブレーキパッドがすり減ってくると、その表面が荒れてしまい、ブレーキディスクとの接触が不均一になるのが原因です。
また、ブレーキを踏んだときに「キーキー」という高い音がする場合は、パッドウェアインジケーターの警告音になります。ブレーキパッドが限界まで摩耗したサインになるため、すぐに交換してください。
いずれにしても、ガタガタとした振動や異音を感じたら、早めに点検を受けることをおすすめします。
(4) ブレーキが引っかかる
ブレーキが引っかかる感覚とは、ブレーキペダルから足を離したにもかかわらず、ブレーキが解除されずに引きずってしまう感覚のことです。
ブレーキペダルが引っかかる、主な原因と対処法をご紹介します。
(1) ブレーキキャリパーのピストンの固着
ブレーキに引っかかるような違和感を感じたら、ブレーキキャリパーのピストンが固着しているかもしれません。
ピストンは、ブレーキを踏んだときにブレーキフルードの圧力で押し出され、ブレーキパッドをディスクに押し当てる役割を担っています。
しかし、サビや汚れ、経年劣化による腐食でピストンが固着すると、ブレーキを離してもブレーキパッドがディスクに触れたままになってしまうのです。
対処法として、キャリパーのオーバーホールが有効です。キャリパーを分解し、ピストンを清掃、必要に応じて交換。ブレーキピストンシールも新品に交換します。
オーバーホール費用は10,000~20,000円/個程度ですが、キャリパー交換が必要な場合はさらに高額になります。
(2) ドラムブレーキの固着
ドラムブレーキは、主に小型乗用車のリアブレーキに使用されているタイプです。
ブレーキペダルを踏むと、内部のピストンによってブレーキシューが外側に押し広げられ、ブレーキドラムに押し付けることで制動力が発生します。
このとき、ブレーキシューをブレーキドラムに押し付ける役割を担っているのが「ホイールシリンダー」です。ホイールシリンダーの内部にはピストンが入っており、ブレーキフルードの圧力でピストンが動く仕組みになっています。
しかし、ドラムブレーキ内部のサビや、ホイールシリンダーの固着が起きると、ピストンが戻らなくなります。その結果、ブレーキペダルを離してもブレーキシューがドラムに押し付けられたままとなり、「ブレーキの引きずり」が発生してしまうのです。
このような場合は、ホイールシリンダーのオーバーホール、またはホイールシリンダーの交換が必要です。オーバーホール費用は5,000~10,000円/個、ホイールシリンダーの交換は10,000~20,000円程度が目安になります。
(3) パーキングブレーキワイヤーの錆・固着
パーキングブレーキワイヤーは、サイドブレーキの操作をブレーキに伝える重要な部品です。このワイヤーがサビついたり固着したりすると、ブレーキが完全に解除されず、引きずり感が発生します。
ブレーキの不具合は、ワイヤーの張りを調整することで改善される場合もありますが、ワイヤーが伸びていたり、サビがひどかったりする場合は交換が必要です。
専門業者にワイヤー交換を依頼する場合、費用は10,000~30,000円程度が目安となります。
3. ブレーキペダルの点検・修理を依頼できる業者
車の点検・修理をする業者(イメージ)
ブレーキの点検・修理を依頼できる業者は、ディーラー、カー用品店、ガソリンスタンド、自動車整備工場などがあります。
それぞれ特徴が異なるため、自分に合った業者を選ぶことが重要です。
(1) ディーラー
ディーラーは、メーカー直系の販売・整備拠点です。
自社ブランドの車に精通した専門家が在籍しており、高品質な修理とメーカー保証という安心感が大きなメリットです。
ただし、正規部品を使用するため、修理費用は比較的高額になりやすい傾向があります。
保証期間内であれば、無償で修理を受けられる場合もあるため、まずは購入店にご相談ください。
(2) カー用品店
カー用品店では、ブレーキパッドやブレーキフルードなどの部品販売だけでなく、簡単な点検や修理も受け付けています。
幅広い商品ラインナップからパーツを選べるため、予算に合わせて部品を選びやすいのが魅力です。工賃も比較的安価にあります。
ただし、店舗によっては技術力にばらつきがある点に注意が必要です。複雑な故障や専門性の高い修理には対応できない場合もあるため、事前の見積もり時に対応可能な作業範囲を確認しておきましょう。
(3) ガソリンスタンド
ガソリンスタンドでは、オイル交換やタイヤ交換といった日常的なメンテナンスに加え、ブレーキの簡易的な点検や修理に対応しているところもあります。
手軽に立ち寄れる利便性と、比較的リーズナブルな価格設定が魅力です。
ただし、専門的な設備や高度な技術を必要とする修理に、対応していない店舗が多くあります。ガソリンスタンドに依頼できるのは、ブレーキフルードの補充や交換、ブレーキパッドの交換など、軽微なメンテナンスに限られると考えておきましょう。
本格的な点検や修理が必要な場合は、専門の整備工場に依頼するのがおすすめです。
(4) 自動車整備工場
自動車整備工場は、国家資格を持つ整備士が在籍し、幅広い車種に対応できる専門業者です。
ディーラーに比べて費用を抑えられる場合が多く、カー用品店やガソリンスタンドでは対応できない複雑な修理にも対応可能です。
工場によって得意分野や専門性、価格設定も異なるため、口コミや評判を参考に、信頼できる工場を選ぶことが大切です。
4. ブレーキをかけると「カックン」となる場合は?
ブレーキをかけたとき、カックンと止まってしまうことを「カックンブレーキ」といいます。ブレーキペダルの踏み込みが強過ぎることで起こります。
カックンブレーキは、同乗者に不快感を与えるだけでなく、運転技術に対する自信を失ってしまいます。段階的にブレーキを踏み込めるよう、日々の運転で意識しながら練習しましょう。
改善方法は以下のとおりです。
1. 軽く踏み込み、減速開始
走行中、ブレーキをかけ始めるときは、ブレーキペダルを軽く踏み込みます。前輪がわずかに沈み込む程度で、後続車に減速開始の合図を送るイメージです。
2. 徐々に深く、滑らかに減速
前輪が沈み込んだのを確認したら、ブレーキペダルを徐々に深く踏み込んでいきます。このとき、急に力を加えるのではなく、滑らかに踏み込みを増やし、スムーズに減速させます。
3. 時速5km以下で、ペダルを緩める
時速5km以下になったら、ブレーキペダルをゆっくりと緩め始めます。停止直前にペダルを緩めることで、急停止によるカックンブレーキを防ぎます。
4. 停止後も軽く保持、安定性を確保
車両が停止したあとも、前輪と後輪の位置が元に戻るまで、ブレーキペダルを軽く踏み込んだままにします。
これらのポイントを意識することで、同乗者にも快適なドライブを提供できるでしょう。
5. ブレーキに関することはグーネットピットにお任せください
ブレーキは、自動車の安全走行に欠かせない重要な部品です。
走行中に違和感を感じたら、すぐに点検・修理にだしましょう。違和感を放置すると、重大な事故につながるおそれがあります。
グーネットピットでは、ブレーキの点検や修理を依頼できる整備工場を簡単に見つけられます。
経験豊富な整備士が状態をチェックし、最適なメンテナンスをご提案しますので、不安やお悩みがあればお気軽にご相談ください。
安全・安心なカーライフをサポートいたします。
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みんなのコメント
本来ブレーキの位置にアクセルがあって、踏み間違えってこれが原因でもあるんだなと思ったもんだ。
ドラポジは大事だよ。
体の可動範囲が狭くなる年配者だったら特にね。
踏み識ろなし!
面一ペダルブレーキ