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【乗り心地は魔法の絨毯のよう】プジョー208 GTラインへ試乗 1.2L 3気筒 130ps

プジョー508との共通性を感じる

text:Kris Culmer(クリス・カルマー)

【画像】プジョー208のライバルはこれ 全130枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


英国では初試乗となるプジョー製コンパクト、新しい208。同じく新しい508と明確にモデル・ファミリーを構成している。

ボディのデザインを見ただけでも明らか。コンパクトカーの中では、かなり斬新なスタイリングだといって良い。

ボディ両端を縦に彩る、ライオンクローと呼ばれるデイライトもそうだし、フロントノーズの大きな3桁のモデル名も同じ雰囲気。テールライトもグロスブラックのトリムで結ばれ、フォード・フィエスタやフォルクスワーゲン・ポロなどとは一線を画している。

ややデフォルメされたようなプロポーションと、今回の試乗車のマスタード・イエローというボディーカラーのおかげで、デザインの個性はより強調されている。20年ほど前のプジョー206と並べたら、時間の経過以上の変化を感じ取れそうだ。

上級モデルの508からのトリクルダウンは、インテリアにも見られる。先代モデルの208は、多くの人に受け入れられやすい普通のデザインだったが、新しい208は大きく刷新された。

運転席に座って初めに気づくのは、楕円形のステアリングホイールの小ささ。モニター式の3Dデジタル・インスツルメントより下に据えられている。

この3Dのモニターは、速度やナビゲーションの方向を示す矢印など、特定の情報がドライバーの近くに表示されて見える。実際に掛かったコスト以上に、プレミアム性を感じられる装備だと思う。

印象的なほど優れているインテリア

ダッシュボードの中央には10.0インチのインフォテインメント・システム用モニターがレイアウトされる。中級グレード以下では7.0インチとなる。ピアノの鍵盤のようなショートカットボタンが便利だ。

しかし、その鍵盤状のボタンの奥にはタッチ式のフラットパネルがあり、こちらは触覚的に分かりにくく、アイコンが並ぶだけ。場所を覚える必要があり、物理式のボタンと切り分けた決定が、少し不思議に思える。

インフォテインメント・システムのモニターはとても鮮明で高精細。操作に対してのレスポンスも上々だが、メニュー構造は少々わかりにくい。エアコンの調整もタッチモニターを介して行う必要があり、煩わしく感じる人もいるはず。

インテリア全体の仕立ては、印象的なほどに優れている。頻繁に手に触れる場所にある素材は、プラスティック製でも合皮でも質感が良い。おそらくこのクラスで対等となるのは、ミニくらいだろう。

妙に小さなステアリングホイールが、不自然に低い位置に来ることに慣れれば、508とのつながりをさらに実感することになる。慣れるには数時間はかかるかもしれないけれど。

208の操舵感は、より高価なプジョーとよく似ている。フィーリングは殆どないが、ダイレクトだ。曖昧さはないものの、フォード・フィエスタなどのように、徐々に重くなったりグリップ感が伝わってくることはない。

多くのユーザーの場合、208は都市部で乗るだろうから、運転はしやすく感じると思う。素晴らしかったプジョー205GTiの面影は、感じられないとしても。

魔法の絨毯のような、制御された浮遊感

郊外の道では、コーナリング時にフィエスタ並の自信を掴むことは難しい。充分に高い速度域で走れるし、予期せぬ路面の変化でも充分に確かなグリップ力を得られてはいる。しかし、どこかわれわれが求めている性質とは異なる。

ステアリングホイールにフィードバックのない、ゲームを楽しんでいるようだ、といえばわかりやすいだろうか。

コーナーでは姿勢制御が緩めで、速度は自然と上がらなくなる。だが、柔らかめのシャシー設定ならではの、優れた乗り心地には目を見張る。海外で208を試乗した時から改良を受けているのかもしれないが、英国の道で、減衰力不足になるような場面はなさそうだ。

リア・サスペンションは一般的なトーションビーム式。208は滑らかに舗装の剥がれや起伏をこなしていく。高速道路でも印象は変わらず、うねりを自然に処理し、感心するほどの落ち着きを備えている。

フォード・フィエスタや新しいルノー・クリオ(ルーテシア)よりも柔らかいが、まるで魔法の絨毯のように、制御された浮遊感がある。このクラスのベンチマークといえる、フォルクスワーゲン・ポロより、乗り心地では勝るといって良い。

多くのコンパクトカーの場合、聴覚的な洗練性には我慢が必要なことも多いが、208の場合は違う。エンジンやロードノイズはしっかり遮断され、110km/h程度で走っていても、車内には穏やかな風切り音が届く程度の上質さだ。

その評価を支えているのが、グループPSAの1.2L 3気筒ターボエンジン。フォード製のエコブースト・ユニットの方が個性は強いが、試乗車のピュアテック130に載る130ps仕様も悪くない。驚くほど活発なスタートダッシュを披露し、追い越し加速も余裕の柔軟性を持ち合わせている。

高価格帯のライバルに負けない内容

むしろユーザーの中には、ピュアテック100の100ps版でも充分だと感じる人もいるだろう。加えて100ps版の場合、英国では6速MTを選択できるのも魅力の1つとなる。

ピュアテック130の場合、8速ATのみの設定となってしまう。決して相性が悪いわけではないが、まれに意思疎通がうまくいかない時がある。

燃費も良好で、試乗車では18.3km/Lに届くこともあった。高速道路を中心で走行した場合では、16.9km/L程度を表示していた。

このピュアテック130に、スポーティな外装となるトップグレードのGTラインを選び、10.0インチのインフォテインメント・モニター装備すると、英国価格は2万3350ポンド(333万円)。ベースグレードの価格は1万6250ポンド(232万円)だから、かなりの増額だ。

価格的にはアウディA1やミニと並び、パリ生まれのライオンとしては少々分が悪いかもしれない。だが208は、華のあるデザインをまとい、乗り心地にも優れ、運転は楽しい。広いわけではないがインテリアの訴求力も高く、内容は充分にライバルに負けないモノを持っている。

少しの時間は必要かもしれないが、上々なプジョーの支持は、高まっていくと思う。

プジョー208 ピュアテック130 GTラインのスペック

価格:2万3350ポンド(333万円)
全長:4055mm
全幅:1745mm
全高:1430mm
最高速度:207km/h
0-100km/h加速:8.7秒
燃費:16.2-18.3km/L(WLTP複合)
CO2排出量:103g/km
乾燥重量:1090kg
パワートレイン:直列3気筒1199ccターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:130ps/5500rpm
最大トルク:23.4kg-m/1750rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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