■スズキの「3列シート」コンパクトミニバン
自動車メーカーが未来のビジョンや技術力をアピールする場であるモーターショー。そこでは数多くのコンセプトカーが発表され、来場者の夢をかき立てます。
【画像】超カッコイイ! これがスズキの「ちいさな“3列”ミニバン」です! 画像で見る(47枚)
なかには、市販化を前提としない実験的なモデルでありながら、その魅力的な提案により、「ぜひ売ってほしい」と熱望されるクルマが存在します。
2015年10月に開催された「第44回東京モーターショー2015」でスズキが世界初公開した「エアトライサー(Air Triser)」は、まさにそんな一台でした。
エアトライサーのコンセプトは、その名の通り”プライベートラウンジ”です。
スズキは、「もっと友達と楽しみたい、もっと一緒に過ごしたい」というユーザーの想いを具現化し、単なる移動手段にとどまらない、クルマそのものが仲間と過ごす目的地になるような新しい空間を提案しました。
開発において目指したのは、停車中にも乗員同士がゆったりと過ごせる、コンパクトミニバンの新しい形でした。
そのエクステリアは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトを持っています。
扱いやすい5ナンバーサイズに収められたボディは、極力無駄を省いた箱型のシルエットが特徴です。
フロントからリアまでほぼ対称的なデザインとなっており、どこか鉄道車両や往年のキャブオーバーバスを思わせる、”レトロフューチャー”な雰囲気を纏っています。
ボディカラーには、鮮やかな赤とクリームのツートーンカラーを採用。ルーフだけでなく、ボンネットやボディ下部にもアクセントカラーを配することで、ひと目で印象に残る、ポップで愛らしいデザインとなっています。
昨今の自動車トレンドでは、タフで道具感のある”カクカクしたクルマ”が人気を集めていますが、エアトライサーはその先駆けともいえるデザイン性を持っていました。
インテリアも、外観に負けず劣らず個性的です。
内装はコンセプトである”ラウンジ”を徹底的に表現しており、床面には温かみのあるウッドフローリングを採用。これにより、まるで家庭のリビングルームにいるかのような居心地の良さを演出しています。
シート素材には手触りの良いファブリックを使用し、自動車のシートというよりは、こだわりの家具のような質感を持たせています。
エアトライサーの最大の特徴は、停車中に発揮される多彩なシートアレンジと空間活用術にあります。
まず注目すべきは、助手席側の大開口スライドドアです。ここはBピラーをドアに内蔵したピラーレス風の構造とし、前後のドアが観音開きのようにスライドすることで、圧倒的な開放感とスムーズな乗降性を実現しています。
この大開口部からアクセスする室内では、通常の走行モード以外に、ユニークなシートアレンジが可能です。
「リラックスモード」では、シートを対面させてソファのように配置し、ゆったりとくつろぐことができます。
また、「ラウンジモード」では、シートをコの字型に配置することで中央の空間を広く使い、仲間とテーブルを囲むような使い方も可能です。
さらに、車体右側のBピラー部分には大型ディスプレイを内蔵。スマートフォンやタブレットと連携させることで、車内で映像を楽しんだり音楽を流したりと、現代のデジタルライフスタイルに対応した装備も盛り込まれていました。
ボディサイズは、全長4200mm×全幅1695mm×全高1815mm。取り回しの良いコンパクトなサイズ感ながら、しっかりと3列シートを備えています。
搭載されるパワートレインには、1.4リッターのデュアルジェットエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたものが採用されました。
これに5速AGS(オートギアシフト)のトランスミッションと、スズキ得意の4WDシステム「ALLGRIP」を搭載。
当時スズキが推し進めていた、環境性能と走りの楽しさを両立するメカニズムが採用されており、見た目だけでなく走りも意識した本格的な設計となっていました。
東京モーターショー2015の会場では、その愛らしいルックスと秘密基地のような内装が高い注目を集めました。
当時は「次期ソリオではないか?」「エブリイの乗用版か?」といった憶測も飛び交い、早期の市販化を望む声が多く聞かれました。
残念ながら、エアトライサーは市販化されることはありませんでした。
しかしながら、車中泊に注目が集まっている今、エアトライサーのコンセプトは再評価されてもいいかもしれません。(佐藤 亨)
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タップしたら広告がやたら
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