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俺がモンテカルロ最速の男! ノリス、コースレコードでポール獲得。レッドブル角田裕毅はQ2敗退12番手|F1モナコGP予選

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俺がモンテカルロ最速の男! ノリス、コースレコードでポール獲得。レッドブル角田裕毅はQ2敗退12番手|F1モナコGP予選

 モンテカルロ市街地サーキットを舞台に開催されているF1第8戦モナコGP。注目の予選セッションではマクラーレンのランド・ノリスがポールポジションを獲得した。

 「ここはモナコ、モンテカルロ、絶対に抜けない」

【リザルト】レッドブル角田裕毅12番手|F1 2025 モナコGP予選

 過去にそんな名言も飛び出した通り、グランプリ黎明期から良くも悪くも変わらない伝統のモンテカルロ市街地サーキットではオーバーテイクが非常に難しく、予選でいかに上位グリッドを獲得するかが、決勝レースでのカギとなる。

 そのためモナコGPで各車は初日から入念に予選想定プログラムを走り込み、予選の時刻を迎えた。現地16時のコンディションは晴れ。気温21度、路面温度41度というコンディションだった。

■新人に手痛いモナコの洗礼|Q1

 下位5台がノックアウトとなる18分間のQ1がスタートすると、各車が続々とコースイン。20台が出走するQ1では、低速走行を行なうドライバーにコース上で遭遇しラップを中断せざるを得ないという可能性も高いため、各車とも燃料を多めに搭載してコース上でタイム計測を重ねた。

 ほとんどのドライバーが今季から導入されたC6コンパウンドの新品ソフトタイヤを履いた。極低速のモナコでは、最も柔らかいコンパウンドでも複数回のアタックが可能だ。なおアルピーヌ勢は新品ミディアムタイヤを選択した。

 20台が最初のタイム計測を終えた時点では、タイミングを遅らせてコースに入ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンが暫定トップ。ただ、走れば走るほど路面は改善し、ドライバーもスピードに順応していくという状況……タイムシートも目まぐるしく変わっていった。

 残り5分を切ると、Q1突破の当落線上にいるドライバーから新品ソフトタイヤに交換。アルピーヌ勢は最初のミディアムタイヤで最下位に沈み、2セット目はソフトタイヤを選んだ。

 コース上に留まり続けたルクレールが9周目のソフトタイヤで1分11秒229をマークしてトップに浮上する中、2~3番手のマクラーレン勢はユーズドタイヤで再びコースイン。フェルスタッペンは確実なQ1突破を考え、チームメイトの角田裕毅同様に新品タイヤに切り替えた。

 ただ、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリがヌーベル・シケイン手前のウォールにマシン左側をヒット。マシンをコース上で止めたことで赤旗が提示され、Q1終了となった。

 これによりルクレールがQ1トップ通過。マクラーレン勢が2~3番手、フェルスタッペンが4番手となった。角田は10番手でQ2に駒を進めた。

 アントネッリはクラッシュを喫したものの15番手。ザウバーのガブリエル・ボルトレトは突破まで0.022秒届かず16番手でQ1敗退。その他ハースのオリバー・ベアマンやアルピーヌ勢、アストンマーティンのランス・ストロールがQ1で姿を消した。

■角田裕毅はトップ10入り逃す|Q2

 多少のディレイを経てスタートした15分間のQ2。アントネッリを除く14台が出走し、トップ10に生き残るための最初のタイム計測では、ウイリアムズやフェラーリがミディアムタイヤを選択した。

 まずはマクラーレンのランド・ノリスが1分10秒959を記録してトップ。フェルスタッペンが1分11秒124で2番手につけたが、そこで今回の予選2回目の赤旗が提示された。今度はメルセデスのジョージ・ラッセルにバッテリー系のトラブルが発生しトンネル内でマシンを止めたのだ。

 ラッセルは再起動してトラブル解消を試みるも、マシンは応えず。これでメルセデスは予選14~15番手と後方から決勝を迎えることとなった。

 Q2は残り10分で再開され、新品ソフトタイヤに履き替えたルクレールが1分10秒581でトップに浮上したが、ノリスはユーズドタイヤながらも負けじと1分10秒570を刻んでルクレールからトップを奪取した。

 セッション終盤には中団勢のドライバーたちが積極的に新品ソフトタイヤを投入し、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが3番手、レーシングブルズのアイザック・ハジャーが7番手に食い込んだ。

 ハースのエステバン・オコンは10番手でQ3に進出。その一方で、ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は0.1秒届かず11番手。角田は最終アタックで1分11秒415と思うようにタイムを伸ばせず、12番手でQ2敗退となった。その他、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグも13番手でQ2敗退となった。

■前人未到の”1分9秒台”|Q3

 Q3に生き残ったのは、マクラーレン勢、フェラーリ勢、レーシングブルズ勢、そしてフェルスタッペン、アルボン、アロンソ、オコンの10名だ。

 12分間のカウントダウンがスタートすると、オコンとアルボンがミディアムタイヤでコースイン。その他8名はソフトタイヤだが、ハミルトンやアロンソ、ハジャーやそのチームメイトのリアム・ローソンはユーズドだ。

 Q3最初の計測ではノリスが1分10秒464で暫定トップ。チームメイトのオスカー・ピアストリが0.067秒差で2番手につけた。ルクレールが3番手、フェルスタッペンが4番手で一度ピットへと戻った。なお、ハジャーはトラックリミット違反でタイム抹消となった。

 セッションが残り6分を切ると、マクラーレン勢からポールポジションを決める最終盤の計測に向けてコースイン。ピアストリは1分10秒140を刻むも、それをノリスが1分10秒125の全体ベストで上回るという接戦を繰り広げた。

 ルクレールは最終アタックで1分10秒063をマーク。このまま地元のヒーローがモナコ2連勝に向けてポールをもぎ取るかと思われたが、新品タイヤで2度目の計測を敢行したノリスが1分9秒954を叩き出した。同様にアタックしたピアストリは3番手止まり……これでノリスがモナコで初めてポールポジションを獲得した。

 ルクレールはポールこそ逃したものの、ノリスの隣フロントロウから決勝レースを迎えることとなった。

 3番手ピアストリ以下は、ハミルトン、フェルスタッペン、ハジャー、アロンソ、オコン、ローソン、アルボンという並び。レーシングブルズのふたりは今回が初のF1モナコGPだが、最難関のコースで結果を残してみせた。

 日曜日の決勝レースでは、2回のピットストップを義務づける特別ルールが適用される。例年”つまらない”と酷評されるレースにどのようなスパイスを加えるのか、そしてノリスはポールから勝利につなげることができるのか、目が離せない。

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