現行プリウスの販売データを見て驚いた。2026年1月は、前年同月の50%しか登録されていない。2025年1~12月の登録台数も、2024年の76%だから、24%の需要を失った。さらに遡ると、2024年も2023年に比べて16%減っている。いったいプリウスに何が起きているのか。ディーラーを取材してみると驚きの事態が判明した!
文:渡辺陽一郎/写真:ベストカーWeb編集部
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登録台数が年毎に下がっている
現行プリウスは、2023年の発売以来、登録台数を毎年下げている。発売から時間を経過すると、売れ行きが下がるのは当然だが、プリウスは下落の仕方が大きい。
ちなみに現行型が発売された2023年には、プリウスは1か月平均で8262台を登録していた。この売れ行きは2022年の3倍だ。それが2年後の2025年は、1か月平均が5310台だから、2023年の64%に留まる。わずか2年間で登録台数が36%減った。
プリウスが2023年に発売された時の月販基準台数(1か月当たりの販売計画台数)は4300台であった。同じ年に追加したPHEV(プラグインハイブリッド/充電可能なハイブリッド)の月販基準台数は450台だから、合計すれば4750台だ。
2025年における登録台数は、前述の5310台だから、月販基準台数の4750台を上まわる。PHEVの1か月平均も570台に達しており、月販基準台数の450台よりも多い。このようにプリウスの売れ行きは、ハイブリッド、PHEVともに月販基準台数は達成しているから、トヨタとして不満はないのかも知れない。
しかし月販基準台数を満足できても、プリウスが2年間で36%の需要を失った事実は気になる。現行プリウスが2023年に発売された時は「従来型に比べて大幅にカッコ良くなった!」と評判になり、2023年には1か月平均で8262台を登録した。そのプリウスが早くも飽きられたのか?
約半年間受注すると一度注文が止まる
そこで販売店でプリウスの売れ行きについて尋ねると以下のように返答された。「現行プリウスの人気が下がった実感はない。外観が5ドアクーペ風になり、従来型に比べて動力性能も高まったから、今までプリウスを愛車の候補に入れなかったお客様も購入されている。例えばフォルクスワーゲンゴルフなどからの乗り替えもある」。
それなら現行プリウスの人気が衰えていないのに、なぜ売れ行きが下がったのか。「考えられる理由は受注の停止だ。プリウスに限った話ではないが、最近の弊社では、人気車の受注が時々止まる。現時点(2026年3月上旬時点)でも、プリウスのハイブリッドは受注が停止した。PHEVも受注停止のカウントダウンに入ったから、やがて止まると思われる」。
受注はどのくらいの頻度で停止するのか。「車種によって異なるが、プリウスの場合、約半年間受注すると一度止まる。その後は登録と納車を行い、4か月後に再び受注を再開する印象だ」。つまり1年を通じた受注期間は約8か月で、残りの4か月は停止している。
なぜ1年間の内、3分の1も受注が止まるのか。「直接の理由は、お客様の需要に、メーカーの生産が追い付かないからだ。ノア、ヴォクシー、アルファード、ヴェルファイア、ランドクルーザーなども頻繁に止まる。ただしメーカーの生産が追い付かない理由までは分からない」。
生産台数をもっと増やすべきでは?
プリウスは、前述の通り、納期の遅延や受注の停止によって以前に比べると登録台数が下がった。しかし月販基準台数は上まわっている。
アルファード&ヴェルファイアも同様で、PHEVを追加した時に新たに設定された月販基準台数は、両姉妹車を合計して1か月に8600台だ。それが2025年の1か月平均登録台数は、両姉妹車を合計して約1万台に達した。アルファード&ヴェルファイアも、生産の限界を超えて受注を停止していると考えられる。
そうなると仕方ないようにも感じるが、長々と待たされたり受注を断わられるユーザーの立場で考えれば、トヨタは増産をすべきだ。トヨタは「町いちばん」の企業を自負しているのだから、お客様を断わるような売り方をしてはならない。
トヨタの2025年における国内販売台数は約141万台だったが、10年前の2015年は約145万台を売っていた。2005年は約171万台を超えていた。過去の販売実績を振り返っても、生産台数をもっと増やすべきだ。それでこそ、お客様を大切にする「町いちばん」の企業だろう。
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みんなのコメント
イメージ悪い
現行はペッタンコ。4ドアスポーツクーペと言い切れるくらい見た目重視で実用性切り捨ててる。
こういう乗り手、使い方を選ぶクルマは一通り好き者が買った後の売れ行きはジリ貧なのが当たり前です。