ペトロナス・ヤマハSRTのバレンティーノ・ロッシは、MotoGPサンマリノGPの予選Q1でクラッシュ。最終的に23番手で予選を終えた。ロッシはこの結果について、「非常に苛立たしい」と語る。
ロッシはサンマリノGPの予選Q1序盤に、ターン15で転倒。その後、2台目のマシンに乗り換えて予選アタックを続けることができたものの、クラッシュ前に記録した1分32秒967からタイムを縮めることができず、予選23番手に終わった。これは全ライダー中後ろから2番目……彼の後ろには、今回が復帰初戦となるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ペトロナス・ヤマハSRT)ただひとりしかいない状況だ。
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ロッシはFP3でもターン13でクラッシュしており、予選でのクラッシュはこの日2度目ということになった。このクラッシュには、ロッシ自身もがっかりしているという。
今季限りでMotoGPから引退することを決めているロッシは、最後まで全力で走るつもりだと語り、今回のクラッシュはその証でもあると示唆した。
「最後まで楽をするのも、ひとつの選択肢だ」
そうロッシは語る。
「それは正しい選択でもある、でも、僕はここにいるから、最善を尽くしたいと思っているんだ」
「でも残念ながら、今朝はミスを犯してしまった。高速部分のバンプで、かなり苦しんでしまったんだ」
「でもとにかく、良いリズムで走って、トップ10に入るためにプッシュしようとしていた」
「でもミスを犯してしまった。最大限のパフォーマンスを発揮する必要があると思う。狂ったようなことはしないけど、できるかぎり最高の結果を出すために、最大限の努力をしなければいけない」
「今日の午後のクラッシュには、非常に不満を感じている。FP4ではそれほど悪くなかったからね」
「中古タイヤでのペースは良かったから、予選Q1は良い走りができると思っていた。でも、こんな感じになってしまった。明日、改めて挑戦してみるよ」
ロッシはQ1のクラッシュについて、ミスを犯した後にすぐに減速したことが原因だと語る。つまりこれにより、フロントに装着したハードタイヤの左側が、冷えすぎてしまったのだ。
「問題は、フロントにハードタイヤを履いた方が、ブレーキングでは優れているということだ。でも、左側では常に限界に達している。特にブレーキをかけないコーナーであるターン6と15は、とても難しいんだ」
そうロッシは語る。
「最初のアタックを走った。それは、それほど悪くはなかったんだ。まともなタイムを出せたからね」
「でも2回目のアタックでは、ターン4で少しミスをしてワイドになってしまった。でも僕は、もっと改善できると思っていたから、リヤタイヤを交換する前に、もう1周してみたいと言ったんだ。2本目のタイヤに交換して、コースに出て行くまでの時間はまだ十分あったしね」
「でも、ターン4でミスしたので、5~6秒ほど遅く走ったつもりだったけど、実際にはあまり減速しなかった」
「5秒減速したことで、こんなような形で、タイヤの左側のグリップを失うことになるとは考えてもいなかった。それで、このような形になってしまった」
「こういう状況になってしまったし、少し運が悪かった。そして1周目に1分32秒9を出せたら、次のラップで良いラップタイムを出すことが出来るモノだからね。残念だ」
「でも一方で、今朝は速い区間でクラッシュしたから、大丈夫だったのは幸運だった。それはすでに朗報かもしれない」
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