ハースF1は、スペインGPの決勝レースに、ミディアムタイヤを2セット残すという奇策に打って出た。このことが、決勝レースで大いに順位を上げる材料となるかもしれない。
ハース勢はオリバー・ベアマンが12番手、エステバン・オコンが16番手で予選を終えた。2台とも、残っていたソフトタイヤの新品3セットを予選Q1で使い果たしてしまい、それ以上の順位を目指すことは叶わなかった。
■ラッセル、Q1&Q2の1発アタック成功で、新品タイヤを決勝に温存「プラスだと思うけど、決勝は厳しいかも」
ベアマンは予選後、予選Q1で3セットのタイヤを使ったことは、良い判断だったと語った。
「正直に言って、Q1を突破できるとは思っていなかった。チャンスがあったとしても、14番手くらいが精一杯だと思っていたんだ」
そうベアマンは言う。
「ソフトタイヤは、1周で終わってしまう。2周目を走ることなんて考えられないくらい、ラップタイムを失ってしまうんだ。でもQ2で中古タイヤで走ったタイムは、新品で走った自己ベストからはコンマ数秒の遅れで留めることができた。これはかなり満足できると思う」
「でも振り返ってみると、Q2のために新品を温存しておいたら、上位争いに加われたかもしれない。それは少し残念だ」
ベアマン曰く、今週末は高速区間で苦労……特に燃料が少なくなった時に苦戦したため、予選でリスクを負う必要があったという。
「予選ではかなりリスクを負わなくてはいけなかったけど、それがほぼ報われたと思う。振り返れば、セッション前としては正しい判断だったと思う。正直、Q2に進めるなんて考えてなかったからね」
「でも、2回目のアタックを走った段階で、ちょっと苛立たしかった。あの時間帯にしては、かなり速かったから。だからQ1を2セットで走り、Q2で新品タイヤを使うことができたかもしれないと思うんだ」
なおハース勢は、予選が始まった段階で4セットの新品ソフトタイヤを残していた。うち1セットはQ3に進むまで使えないため、彼らがQ1とQ2で使えるのは3セットだけだったわけだ。
しかしこれは、他のチームより1セット少ない残りのソフトタイヤのセット数であった。なぜそうなったのか?
実はハース勢は、ここまでのフリー走行で1セットしかミディアムタイヤを使っていないのだ。他のほとんどのマシンは2セット使ってしまっており、残りは1セット。ミディアムタイヤが決勝で強力なパフォーマンスを発揮した場合、ハースはこの点でライバルよりも優位に立てることになる。ハースと同じようにミディアムタイヤを2セット残しているのは、フェラーリのシャルル・ルクレールだけだ。
決勝レースの戦略は、ソフト2セットとミディアム1セットを使う2ストップが主流になると、ピレリのマリオ・イゾラは語っているが、逆にソフト1セットとミディアム2セットを使う方が、戦略面の柔軟性が高まるとも指摘する。
「今回のレースでは、アンダーカットは非常に強力だ。誰かが最初のピットストップで、そのアドバンテージを得ようとしても、驚きではない」
そうイゾラは言う。
「ただ、ソフト→ミディアム→ソフトという戦略では、柔軟性があまりない。ソフト2セットを使うと、ミディアムで26周以上を走らなければいけないからだ」
「一方、ソフト→ミディアム→ミディアムという戦略ならば、柔軟性が高くなり、戦略上では有利になるはずだ」
ハースが選んだ戦略は、決勝で効果を発揮することになるだろうか?
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