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巨大グリルに四角すぎる顔がイイのよ!! ホンダ新型WR-Vがカクカクデザインになったホントの理由

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巨大グリルに四角すぎる顔がイイのよ!! ホンダ新型WR-Vがカクカクデザインになったホントの理由

 早くもお騒がせしています~。2023年11月16日(木)、そう本日の11時に先行公開されたばかりのホンダ新型SUV、WR-Vのことですよ。下写真のように、ドンと塊感ある佇まいで逞しさあふれる外観デザイン。担当も大のお気に入りなのだが、このデザインが完成した理由(わけ)を探ると「なるほど~」ということが見えてくるのです。

文・写真/ベストカーWEB編集部

巨大グリルに四角すぎる顔がイイのよ!! ホンダ新型WR-Vがカクカクデザインになったホントの理由

■タイ、インド、日本という3カ国が生み出した唯一無二のデザイン!

これがWR-Vじゃ~! ヴェゼルとほぼ同じサイズ感で、最上級グレードでも250万円切りとコスパよし(写真は純正アクセサリー装着車)

 デザインの話の前に、車名について触れておかねばなりませぬ。写真を見て「あれ? このクルマ、エレベイトじゃないの?」と思った方も多いでしょう。

 はい、そのとおりです~。インドで製造&発売中のエレベイトを日本仕様にしたものを発売する運びとなり、日本での車名はWR-V。市場調査の結果、「エレベイトよりWR-VがSUVを想起しやすい」となり、この車名に。

 で、すでにインドネシアではWR-Vという名前のSUVが販売中で、そちらはコレより小さく、日本で販売するWR-Vとは別モノ。……ややこしいけど、そういうことっスね。

 さて、今回、日本に導入されるWR-V(日本発売は2024年春)。気になるサイズ感はホンダの人気者、ヴェゼルとほぼ同等と、コンパクトSUVに入るジャンルだ。

 ホンダのタイ、インド、日本のプロジェクトチームにより2020年に開発がスタート。コロナ終息後をイメージし、世の中に制限がなくなり人々が解き放たれた時、「自由なライフスタイル」を求めるに違いない。……というのが開発の根底にあったそうだ。

■逞しさハンパなし! ボディの厚みとボンネットフードの高さがスゴい

横から見れば一目瞭然。このボディの分厚さが逞しさと塊感を放っているんです。くぅ~。男っぽいね!

 開発プロジェクトチームのなかで、特にタイやインドの20代の若いデザイナーたちが積極的に参加し、作り上げたのがこのWR-V。

 WR-VのWにはWinsome(ウィンサム)=「楽しさ、快活」の意味が込められているように、楽しさ・自由・躍動感がデザインから放たれているように感じる。

 それと同時に「逞しさや力強さ。塊感」も伝わる。

 具体的にいくと、ボディの厚みとボンネットフードの高さ(厚み)が、逞しい印象を与えているのだろう。ヴェゼルほどのサイズ感で、こんなにマッチョな印象を与えるSUV、担当、見たことないっス。

 それには狙いがあり、同等サイズのヴェゼルとの棲み分け。「ヴェゼルはアーバンな(都会的な)雰囲気なので、WR-Vはラギッド(無骨な)な仕立てにして差別感を持たせました」とはホンダ広報部。なるほど。それゆえ、力強さや塊感、男っぽさを感じるデザインなんですね。

■奇をてらわず、クルマ本来の機能に裏打ちされたカタチに!

ハッとする新鮮さは必要なし! と言い切るスタイル。機能に裏打ちされたスタイルこそが、このクルマの命なのです

 2023年夏にエレベイト(←WR-Vのこと)の写真はすでに公開されていたが、今回、実物を見て感じたことは、写真よりカクカクした印象。つまり「四角さが漂う」スタイルということ。

 ずっと眺めていると、その四角さが重厚感を与えていると感じる反面、WR-Vのデザイン全体に「ハッとする」斬新さや新鮮さを感じない、というのが正直なところ。これをデザイン担当の方へ聞いたところ……。

「奇をてらったデザインにする必要性はない、というのがこのクルマのデザインの根底にあります。乗っている時、自分をゆだねられるクルマとしての安心感や信頼感を重視し、機能に裏打ちされたカタチを目指しました。それが、このデザインということですね」。

 つまり、「安心・安全に人を運ぶ」というクルマが持つ本質を重要テーマにし、カタチにしたデザインが目の前にあるWR-Vということだ。つい先ほどまで「やや新鮮味がないね~」と思っていた自分だったが、今となってはその考え、撤回しましょう!

■「顔」もいいけど、ワイドでシャープな「お尻」にもつい目がいく!

大きめグリルをドーンと置いた顔。左右に光るのはデイライトで、その下がヘッドライト。写真は最上級グレードのZ+

 パッと見、目立たないボディ同色グリルのヴェゼルや、控えめグリルのZR-Vと違い、WR-Vのグリルはドーンとデカい。堂々とした風格を感じ、なかなかの迫力。

 そのグリルから左右に伸びるように細く光るのはデイライトで、ウィンカーもここが点滅する。なんだかスタイリッシュでいいね~。その下にヘッドライトが備わるという構造だ。

 担当的に好きなのはリアビュー。高い重心と水平基調を強調したリアデザインはワイドさあふれる仕上げになっており、テールランプも下写真のように水平基調に。このランプデザインもシャープな印象を受け、格好いいっスね!

ワイドで水平基調のテールランプ。リアビューもいいね~(写真は純正アクセサリー装着車)

 最後に最上級グレードのZ+(←250万円切りの価格なんです)は、エクステリアにこれでもか! というほどパーツや加飾が盛られる仕様になっている。

 フロントグリルがブラック塗装になり、シルバー塗装の「ルーフレールガーニッシュ&ドアロアーガーニッシュ」。さらにはシルバー・ドアモールコーティングなど、特別感あるエクステリアになるグレードだ。「差をつけたい!」という向きには推しのZ+グレード、ぜひとも!

ホンダWR-V 主要諸元(公開されたデータ)
■全長4325×全幅1790×全高1650mm
■フロントトレッド、リアトレッド:1540mm
■ホイールベース:2650mm
■最低地上高:195mm
■パワートレーン:1.5L、直4ガソリンエンジン
■駆動方式:2WD(FF)
■ベストカーWEB予想価格帯:210万~245万円

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