■日産が初公開した「新たなデザインが生まれる場所」とは
日産は神奈川県厚木市にある「グローバルデザインセンター」にある新たなデザインプレゼンテーションホールを2023年10月3日に初公開しました。
リアルとデジタルを融合したデザインプロセスの改革とはどのようなものなのでしょうか。
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グローバルデザインセンターは、その名の通り日産車のデザインが生まれる場所です。
デザインが生み出される場所ということもあり、建物の外観をはじめ内部の至る所にも洗練されたデザインが散りばめられています。
そんな日産では従来、クルマのデザイン開発において、デザインの検証を行うために複数の実物モデルを製作してきたと言います。
しかし、実物モデルの製作期間の長さとコストという課題が伴うため、製作可能な実物モデルのバリエーション数は限られていました。
そうしたこともあり日産のデザイン部門は、2017年、20218年あたりから VRを活用するなど、デザインプロセスのデジタル化を推進してきたと言います。
今回、公開されたのはグローバルデザインセンター内にあるデザインプレゼンテーションホールです。
このホール自体は以前から存在したといいますが、湾曲した「24K LED スクリーン フルカラー天井スクリーン」が新設されました。
このスクリーンにリモート照明技術や7.1ch音響システム、そしてスクリーンに投影される映像はゲーミングエンジンを使うことで、様々なシーンが再現出来るようになったようです。
例えば、時間による光の変化や天候や自然の要素もリアルタイムに高い臨場感と没入感で再現することが可能に。
そこにデジタル上で製作したモデルを様々な市場環境に合わせて検証、確認することが可能になりました。
なおデザインを決定するプロセスにおいて、 複数のデジタルモデルを実物大で24K LED スクリーン上に並べ、デザインやカラーの微妙な違いを精度高く再現し比較することができると言います。
このようなことから、実物モデルの製作から検討というプロセスを経ることなく、デジタル上でモデルの位置やアングルをリアルタイムに素早く切り替えることができるようになったことから、より迅速な意思決定が可能になったようです。
一方で、実物モデルをホールに置くことも可能で、 24KLED スクリーンとフルカラー天井スクリー ンの映像が実物モデルを包み込み、 あたかもリアルとデジタルの境界の無い空間をつくり出すことも可能となったため、デザイナーがよりイマジネーションを広げることに繋がるようになったと言います。
また、本ホールはオンラインでどこからでもアクセスできるため、 デザインを生み出す場所や時間の制約がない新しいクリエーティブハブとなり、世界中のデザイナーがリアルタイムでアイデアの共有ができることで、柔軟でクリエイティブなデザイン開発を目指すことが出来るようになりました。
今回の新デザインプレゼンテーションホールの公開にあたり、日産のグローバルデザインを担当する専務執行役員アルフォンソ・アルバイサ氏は、次のように語りました。
「自動車業界は今、開発プロセスに大きなブレークスルーが生まれています。
私たちデザイナーにとっても大変エキサイティングな時代です。
ゲーム業界がますますデジ タル化を進めるのと同じように、 日産も劇的なデジタルシフトを進めています。
私たちの新しい没入型のホールは、フィジカルとバーチャルが融合したドラマチックな空間に最先端のテクノロジーを集結させ、チームに新次元のインスピレーションを与えています」
※ ※ ※
なお公開に合わせて「ジャパンモビリティショー2023」の出展概要の発表や、そこに展示されるEVコンセプトカーの第1弾「ニッサン ハイパーアーバン」を前述のスクリーン上で世界初公開しました。
スクリーン上に映し出されたハイパーアーバンは実寸大のサイズとなり、細部の造形までも見ることが出来ます。
今後、これらのデザインプロセスを経た新たな日産車が登場すると見られ、どのようなデザインが生み出されるのか、期待が寄せられます。
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