◆まずはマフラーの構造を知ってみよう
マフラーは排気音を小さくするための装置。内部の構造はノーマルマフラーの多くは隔壁構造と呼ばれるもので、仕切りのある部屋をいくつも通ることで音を小さくしている。
これは部屋でいったら、ドアが半開きの6畳の部屋に排ガスを入れ、反対側のドアが半開きのところから、隣の6畳の部屋にまた排ガスを貯めて……、というのを数回繰り返すようなイメージ。徐々に音量が小さくなるが、排気抵抗になりやすい。ただ、劣化による音量の変化が起きにくいので、腐食によって穴が開くなどがなければ半永久的に使える構造でもある。
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対するアフターパーツのマフラーはそのほとんどがストレート構造を採用している。こちらはたくさんの穴が開けられた真っ直ぐなパイプの中に排ガスを通す。そのパイプの回りにはグラスウールと呼ばれる、ガラス繊維でできた綿状のもので包まれていて、このグラスウールが音や振動を吸収して減衰。排気音を小さくするというのがざっくりとした構造。
このグラスウールは高温に強いガラス繊維製の綿だが、徐々に劣化して痩せていったりしてしまう。そうなるとどうしてもある程度音量が大きくなってしまうこともある。しかし、排気抵抗は最小限に抑えることができる。
◆マフラー交換をする理由とはなにか?
そもそもマフラーを交換するメリットはズバリ、パワーアップにある。ターボ車であれば数十馬力のアップも可能だった。しかし、それは90年代までのクルマの話。現在はノーマルマフラーも相当ハイレベルにできている。エンジン本来の性能を引き出すことで燃費もよくなる。クルマの商品力に直結する燃費は、自動車メーカーでは少しでもよくしたい。そこで音量を抑えつつパワーを引き出すように苦心している。なので昔のようにマフラーを装着するだけで大幅パワーアップはしなくなったが、それでもなおアクセルレスポンスが向上するメリットは大きい。
アクセルペダルを踏み込んでから実際に加速するまでのタイムラグは長いほどまどろっこしく感じ、パワーやトルクもないと感じがち。排気抵抗を抑えたアフターパーツメーカーのマフラーだと、アクセル操作から素早く加速するので体感的に速い。前のクルマがスッと加速した時に、自分もスッと追いつける。交差点を曲がってアクセルを踏んだ時に思ったとおりに加速していけるとストレスなくクルマを走らせられる。クルマが扱いやすくなり、クルマが小さく感じられるほど体感的には変わるのだ。このアクセル操作に対する爽快感はマフラー交換ならではの感覚である。
気を付けておきたいのはマフラーはきちんとした基準に従って製造されたものしか公道では使えない。2010年4月以降に製造されたクルマに限っての話になるが、すでに15年が経過。多くのクルマがこの基準に関係することになる。
それは事前認証が必要になるということ。まず、製造工場が認証を受けている場所であること。そこで製造されたマフラーで事前に公的機関でアイドリングや加速騒音を測定し、法規制を満たしているという確認が取れたマフラーに関しては事前認証の証書が付属する。この事前認証を取得したマフラーでないと公道で使用することができないのだ。どんなに音量が小さくでも、事前認証の無いマフラーを公道で使うのはNG。不正改造として処罰の対象となってしまう。
2010年3月までに製造されたクルマの場合、その年式やエンジンの搭載位置などによって異なるが、陸運支局にて規定回転数で音量測定をして、基準内に収まっていれば公道で使用することができる。
また、この事前認証はセンターパイプにもサイレンサーがある場合、マフラーと組み合わせた状態で認証を取得している。マフラー単体でも認証を取得していることが多い。すなわち、Aマフラー単品で使用はOK。Aマフラー+Bセンターパイプセットを購入して使用もOK。Aマフラーを単品で購入して、Bセンターパイプも単品で購入。そのAマフラー+Bセンターパイプをセットで使用するのはNGとなる。音量としては同じでもセットで事前にその性能をテストした認証がないのでNGになってしまう。なので、とりあえずマフラーだけ買って、あとでセンターパイプを買い足すということができないのだ。そのあたり購入時には注意してもらいたい。
重量的にもひと昔前はアフターパーツのマフラーにすると軽量になることが多かったが、現在はほぼ同じかやや軽量になるくらい。とはいえ、アフターパーツではチタン製マフラーもあり、こちらは大幅な軽量化が可能。価格は張るがその価値は十分にある。
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みんなのコメント
あれが格好いいと思うセンスが疑われる。