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EV、次の主役への3つの壁

掲載 更新 12
EV、次の主役への3つの壁

Point(1) もしもの時の充電設備

1つ目の壁は充電設備(インフラ)の充実です。

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電気自動車の利用で不安要素の多くは、航続距離にあると言われています。
しかし、実際の自家用のクルマの使われ方を見ると、さほど長距離を移動しているわけではなく、毎日が短い距離を移動しているパターンが多く見られます。

たとえば通勤に使われているクルマで、往復の移動が可能なバッテリー容量ならば、自宅か職場のどちらかに充電器があればほとんどの場合は事足りてしまいます。

ただ、日本では年末年始とお盆の帰省時にクルマを使いたい。
長距離移動のためにクルマを使うという人も多いので、そこをどうクリアできるか?が大きな課題となるでしょう。

また、もしものときのために……という人も多いのが現状です。ミニバンに乗っている人のなかには、大は小を兼ねるという理由で必要以上に乗車定員の多いクルマに乗っている人もいます。

そうした風潮のある日本で、充電設備が少ない、航続距離が短い、充電に時間のかかる電気自動車はどうしても敬遠されがちです。


Point(2) 技術の進化

2つ目の壁は電池技術の進化です。

電気自動車が満充電で走れる距離が、ガソリンエンジン車やディーゼルエンジン車と同等の距離となり、なおかつエンプティの状態から満充電までの時間が給油時間と同じレベルになれば、何の問題もないでしょう。

そのためのキーとなるのが、全個体リチウムイオン電池と言われるものです。

現在のリチウムイオン電池は液体を使っているのですが、全個体リチウムイオン電池にすることで充放電の時間を大きく短縮できると言われています。



Point(3) 最適な「移動手段」を選ぶ意識

3つ目の壁は「移動」に対する人々の意識です。

全個体リチウムイオン電池が登場しても給油時間と同じレベルで充電をするのはなかなか難しいことでしょう。

そこで大切になってくるのが、人々の意識改革です。今までの長距離もクルマで移動するのが当たり前という考えも捨てる必要があるかもしれません。

つまり、最適な「移動手段」を自分で選択することが必要なのではないでしょうか。

長距離は電車などの公共交通機関で移動、その先でレンタカーやカーシェアを使って移動というのもひとつの選択肢というかパターンになっていくかもしれません。また、フェリーや電車で電気自動車を運びながらの充電というのも増えていくことでしょう。

今まで当たり前だったことではなく、新しいことを受け入れる。


我慢するのではなく、新しいライフスタイルとして受け入れるという意識の変革がもっとも大切ではないのでしょうか。

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みんなのコメント

12件
  • ライフスタイル、って形の提案がうまくいくことはほとんどない。
    ヒットの主な理由はタイミング。
    ミニバンなんて発想は大昔からあるが、ヒットしたのは90年代になってから。
    他にも類似例にはことかかない。

    EVは販売台数見れば全くニッチ、少数派の所有物。
    街乗りオンリー年5千キロも乗らないユーザーが多数なのに、得にならない高額EVなど買われるわけがない。

    10年以上、余裕でガソリン車の時代は続くだろう。
    人がまず考えるのは自分の生活なんだからw
    売れなければ価値はしぼむし、他の既存メーカーも困る。
    各国のEV優遇政策もそのうち見直されることになるだろう。
  • 全個体?固体では?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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