ハミルトン、フェラーリ代表の将来に憶測も全面支持を示す「彼は自分たちをトップに導いてくれる人物」

　フェラーリのルイス・ハミルトンは、2025年シーズンが思ったように進んでいない中でも、チーム代表のフレデリック・バスールのことを強力にバックアップしている。

　フェラーリは第9戦スペインGP終了時点ではコンストラクターズランキングで2番手につけているが、開幕から振るわない展開が続いてきた。首位のマクラーレンからは197ポイント差と大差をつけられてしまっていて、その差は明らかだ。

　こうした状況の中でチーム代表のフレデリック・バスールは進退を含む憶測や批判に晒されているが、今季からチームに加入したハミルトンはバスール代表のことを「自分たちをトップへ導いてくれる人」として擁護した。

「そういった話が出回っているのは、あまり気分のいいものじゃない。まず第一に、僕はフレッドと仕事をするのがとても好きだ。彼は僕がこのチームにいる主な理由だし、ここに居るチャンスを得た理由でもある。そのことに心から感謝しているんだ。そして僕らは仲間で、舞台裏では懸命に努力しているんだ」

　ハミルトンはカナダGPを前にそう語った。

「今は完璧な状況ではないかもしれないけど、僕はチームと、そしてフレッドと一緒に取り組んでいくためにここにいる。フレッドのことは、僕らをトップへと連れていってくれる人物だと僕は信じている。それだけだ」

「巷の文章は全部ナンセンスだ。ほとんどの人は舞台裏で何が起きているかを知らない。何もかもが簡単というわけでもないし、舞台裏でも全てがスムーズにいくなんてもんじゃないんだ」

「僕らは変化を余儀なくされていて、やるべきことは多い。みんなが勝ちたいと思っているから、自然とプレッシャーも大きくなる。だけど今のところ、議論になってはいない」

　またハミルトン自身もフェラーリ移籍からまだ苦しい時期が続いているが、彼はフェラーリで「長期戦」を戦うつもりだと語った。

「適応のために時間が必要で、その影響は大きい。だから、そういったこと（フェラーリでの将来）も議題じゃないんだ」

「僕はフレッドと一緒に勝つためにここにいる。僕は彼のことを全面的にサポートしているよ。そして、僕がレースに出ないのではないかというストーリーを書いている人には、文字通り僕はフェラーリでの最初の一歩を踏み出したばかりだと言いたい」

「僕はここで何年も、長期的に戦うつもりだ。だから僕の考えやチームで何を達成しようとしているのかに疑問の余地はないんだ。だからでまかせはやめてほしい」

　そして現在ドライバーズランキング6番手のハミルトンは、カナダGPで好結果を収め、新チームとの仕事に慣れることを期待していると語った。

「（チーム内の状況は）おそらく内部から見るよりも、外部からのほうが悪く見えるだろう。今のエンジニアリングにおいても、マシンのセットアップ方法は僕がこれまでに過ごしてきた年と比べて全く違っている」

「彼らには彼らのやり方があるんだ。それに対して『待ってくれ、それじゃ意味ないだろ』と言うようなものだ。でもそういったことを理解して、チームと一緒に協力し続けて、建設的な方法で変化を加えられるように努めていく必要があるんだ」

Comments

[tnw]

バスールが冷静であれば僕も答えを得る一つの手段になる。危険なことは行わない。ナンセンスが研ぎ澄まされればどうなるかかな。