8月30日、2026年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第5戦 スーパーバイクレース in もてぎのST1000クラスの決勝レース2がモビリティリゾートもてぎで行われ、羽田太河(Astemo Pro Honda S I Racing)が優勝を飾った。
前日の29日は天候に恵まれず、終始雨の中で予選と決勝が行われたST1000クラス。亀井雄大(RTJapan M Auto)がダブルポールポジションを獲得したものの、レース1では終盤に転倒を喫してしまった。序盤からトップを奪取し、雨も味方に井手翔太(AKENO SPEED.RC KOSHIEN)が、2025年第7戦鈴鹿に次ぐ自身2勝目をマークした。
【順位結果】2026全日本ロードレース第5戦もてぎ ST1000 レース2
そんなレース1から明くる翌30日は、予報では1日を通して曇り。朝からどんよりとした雲が上空を覆うなかで、13時55分にレース2の開始時刻を迎えた。各車がグリッドに揃うなか、羽田の姿はなかったが、ウォームアップラップの開始前にはピットロードで待機し合流。ピットでタイヤ交換を行っていたようで、作業を終えて13番グリッドについた。
ブラックアウトとともに好スタートを切ったのは、2番手スタートの荒川晃大(Astemo Pro Honda SIRacing)だった。うまく1コーナーを先頭で進入し、ホールショットを奪う。その後ろには、レース1でのスタートを取り返すように、國峰啄磨(TOHO Racing)が抜群の反応を見せてイン側から2番手に浮上。亀井は3番手、前日のウイナー井手は4番手に続いていていた。序盤からトップ争いは白熱し、國峰は3コーナーで荒川をパスしてトップに踊り立つ。そして、井手も亀井をオーバーテイクをして順位を上げていた。
その後ろには、なんと13番手からロケットスタートを決めてみせた羽田の姿があった。5番手に浮上すると、早々に亀井、続けて井手をパス。勢いそのままに、荒川を射程圏内に捉えると、すかさずS字コーナーのイン側に入り、オーバーテイクを披露。わずか3周目で2番手まで浮上した。次なるターゲットは、先頭をいく國峰のみ。だが、國峰はペースを活かしてひた走っており、1.9秒もの差があった。
後方では、4番手争いもヒートアップ。伊藤元治(YAHAGI Racing Team )を先頭に、井手や亀井と複数台が集団になってポジションを争っていた。その状況下、トップの2台はやや抜きん出る形となり、荒川も少し離れて単独走行となる。羽田は猛プッシュでじわじわとギャップを縮めていくが、7周目には國峰がファステストを塗り替え、羽田の追撃を許さない。約1秒の差が付かず離れずというもどかしい状況が続く。
ところが、羽田の勢いを止まらず、10周目にはファステストをまたも塗り替え。その差は1.094秒から0.520秒にまで縮まる。ブレーキングで一気に迫ると、ぴたりと背後につけてオーバーテイクの様子をうかがう。テール・トゥ・ノーズのまま最終ラップへ突入すると、羽田が前に出ることに成功。暴れるバイクをしっかりと抑えながらコーナーリングでも國峰を抑え切り、そのまま勝負は決着。
羽田が最終ラップで見事なオーバーテイクを披露し、今季3勝目をマーク。チャンピオンシップでも首位を守りきって、8ポイント差をつけて残りの2戦へと挑むことになる。予選ではエンジンが壊れたために思うようにアタックができず、後方からのスタートを強いられたが、その状況下からレース2白熱したバトルを制した羽田は、ウイニングランでも喜びを爆発。嬉しい優勝を勝ち取った。
レース後の会見で羽田は「(國峰)啄磨は本当に速かったですし、なかなか追いつけなくて、これはあまり自分と変わらないペースで走っているんだなと思いながら、必死に追いかけていました。本当に最後やっと追いつけたという感じです。最後まで勝てるとは全く思っていませんでしたし、確信はなかったです。最高です。予選でエンジンが壊れてしまって、エンジンもメカニックと一緒に自分で積み替えたということもあったので、こうやって勝つことができて本当に嬉しいです」と嬉しさを口にした。
一方でオープニングラップで首位に立ち、終盤までトップを死守してた國峰はあと一歩及ばず、悔しい2位。またも優勝はお預けとなった。國峰は「なかなか1分59秒台を出すのに時間がかかってしまいましたし、そのペースで走っていても後ろから(羽田が)来ているのは感じていました。やることはやって負けているので、あっぱれだなと思います」と満身創痍の様子。
3位はトップ2台に最終的には10秒以上の差を広げられたものの、しっかりと走り抜いた荒川が入った。集団での争いとなった4位は伊藤が守り切った。5位に井手、6位に名越が続いた。ポールスタートの亀井は最終的に12位でチェッカーを受けた。
1大会2レースとなったST1000は、レース1ではウエット路面を攻略して井手が勝利を挙げ、ドライ路面となったレース2はガチンコ勝負を制してポイントリーダーの羽田が優勝し、分け合う形となった。ポイント差は非常に僅差となっており、タイトル争いが気になるところ。全日本ロードは残すところあと2戦。9月15〜17日に岡山国際サーキットでのテストを経て、約1カ月後の9月26〜27日に開催予定の第6戦が待ち受けている。どのようなバトルが待ち受けているだろうか。
[オートスポーツweb 2026年08月30日]
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スポンサー、チーム代表にもかなり責任あるぞ!