■「攻めすぎた」スーパーカー!?
トヨタの米国デザインスタジオ「キャルティデザインリサーチ(以下CALTY)」は、2023年10月に設立50周年を記念し、2台の秘蔵コンセプトカー「MX-1」と「MX-2」を初公開しました。これらは1980年代に製作されたものですが、現在もなお多くの自動車ファンの関心を集めています。
【画像】超カッコイイ! ”和製スーパーカー”トヨタ「MX-1&2」を画像で見る(70枚)
CALTYは1973年にカリフォルニア州で設立され、これまでに「プリウス」や「エスティマ」、「セリカ」など数多くのトヨタ車を手がけてきたスタジオです。
そんなCALTYが2023年に明らかにした「MX-1」と「MX-2」は、当時のCALTYがスポーツカーデザインの可能性を追求した成果として位置づけられています。
1983年に制作されたMX-1は、ミッドシップレイアウトのスーパースポーツとして開発されました。特徴的な上方に開くシザーズドアを採用し、未来的でアグレッシブなデザインが注目を集めました。
ミッドシップ配置によって走行性能を高め、ロー&ワイドなプロポーションが迫力あるスタイルを生み出していました。
MX-2はMX-1の後継モデルとして1985年に登場。MX-1のコンセプトを受け継ぎつつ、外装はさらに空力性能を重視したフォルムに再設計されました。車体には軽量なFRP素材が用いられ、ドアはシザーズドアからガルウイングドアに変更されています。
また、MX-2のインテリアはレーシングカーを想定したもので、スイングアーム式のステアリングホイールを採用することで左右どちらのハンドル配置にも対応できる構造となっていました。このような革新的なアイデアは、現在の車両開発にも通じる先見性を感じさせます。
さらに、リアのガラスハッチは大きく開く構造で、エンジンルームの視認性も意識されています。MX-2は単なるデザインスタディにとどまらず、機能性やパフォーマンスにも重きを置いたモデルだったことが分かります。
これらのコンセプトカーは、直接的に市販車として登場することはありませんでしたが、その影響は後のトヨタスポーツカーに見られます。
1990年に発売された「セラ」のガルウイングドア、さらには市販化直前まで開発されていた「MRJ」との類似点が指摘されています。
CALTYはその後もプリウスや「アヴァロン」、近年では「FT-1」やレクサス「LF-LC」など、未来のスポーツカーの方向性を示すデザインを生み出し続けています。
MX-1とMX-2は、CALTYの自由な創造性と挑戦の歴史を象徴する存在といえるでしょう。
MX-1とMX-2の公開は、自動車デザインの進化を振り返ると同時に、トヨタが長年にわたりスポーツカーに情熱を注いできたことを再確認させるものとなりました。市販化は叶わなかったものの、MX-1とMX-2が残した足跡は決して小さなものではありません。
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