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圧倒的な品質で[V6]セダン!? マツダ ミレーニアの作りこみが凄すぎた件

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圧倒的な品質で[V6]セダン!? マツダ ミレーニアの作りこみが凄すぎた件

 そんなにたくさん売れたわけじゃない。でも、何年経ってもみんなが覚えている……そんなクルマを取り上げるこの企画。今回は、バブル崩壊の辛酸を舐めた悲劇の名車、マツダ ミレーニアが登場!!

※本稿は2024年11月のものです
文:小沢コージ/写真:茂呂幸正
初出:『ベストカー』2024年12月10日号

圧倒的な品質で[V6]セダン!? マツダ ミレーニアの作りこみが凄すぎた件

【画像ギャラリー】バブル崩壊があってもなくても実はいいクルマ!! 優美なV6セダン・マツダ ミレーニア(28枚)

■バブルに翻弄された高級FFセダン

1993年から2003年まで販売されたマツダ ミレーニア(中古相場:50万~100万円)。なかなかの波乱万丈な車歴を歩んだクルマだ

 マジで波乱万丈すぎる! 人に運命があるように、クルマにも車命があるのか? そう思わされたのがバブル崩壊の落とし子たる高級FFセダン、マツダ ミレーニアだ。

 誕生のきっかけは1989年に始まったマツダ5チャンネル化戦略。新高級車ブランドとしてユーノスが生まれ、フラッグシップとして800が作られ、十年基準を唱えた、あり得ないほど贅沢な作りが凄かった。

 当時のマツダ ルーチェとも違うプラットフォームを新規開発。サスは贅沢な前後マルチリンクでエンジンは2.5L、2.3L、2Lの全種V6 DOHC。2.3Lに至っては量産車初のミラーサイクルだ。

 ほかにもリショルムコンプレッサー式スーパーチャージャーや4輪操舵の4WSやアルミボンネット、ソーラーベンチレーションとハイテク山盛り。それでいて駆動はFF。マツダは当時からFR高級車を作りたかったのかもしれない。

 ところが1992年頃にはご存知バブル崩壊。ユーノスはロードスター以外売れなくなり、1996年にはブランド統合。

 ユーノス500やプレッソは廃番の憂き目にあったが、ギリギリ生き残ったのが800。マツダブランドでミレーニアへと改称し、継続販売されるのだ。

 かつての人気俳優加勢大周が事務所トラブルで改名させられそうになったような話だが、逆にそれだけ800=ミレーニアが捨てがたかったってことかもしれない。

【画像ギャラリー】バブル崩壊があってもなくても実はいいクルマ!! 優美なV6セダン・マツダ ミレーニア(28枚)

■時代を彷彿とさせる豪華仕様

マツダ ミレーニア、2001年の後期モノ2L・V6エンジン搭載の20Mプレミアムエディション、車両本体価格60万円でコミコミ69.9万円。これで本革シート付きだから安い!

 事実、今回乗った2001年式の20Mプレミアムエディションは凄い。距離8.3万キロとソコソコ走ってるが外装はキレイで純正アルミホイール付きだし、ベージュの本革シートは汚れもほつれも少なめ。クッションも良好でさすがに金かけて作ったバブル期の高級車感の匂いムンムン。

 ボディは全長4.9m弱と威風堂々してるし、パワーシート、金属製のサイドシルなどもリッチ度高し。なにより外観デザインは今の魂動デザインとは似ても似つかぬほどアメリカン。

 ふくよかで丸みを帯びた優美なFFフォルムで、リアもクラシカル。当時のトヨタカムリやウィンダムを思い起こさせるバタ臭さだ。トランクも417Lと大きくゴルフバッグ3つ以上は積めそう。

 それもそのはず、当時はコイツを使って北米に新高級車チャンネルのアマティを作り、アマティ500として売り、そのほか4L・V12搭載のユーノス1000も作る計画だったからまさにバブルは罪深い。

 インテリアは今見ても優雅。最新のデジタル大型ディスプレイこそないが大陸的な流れるようなインパネデザインでトーンはすべて明るいクリーム調。リアルウッドではないが木目調パネルも随所に配され、ステアリング、シフトノブも本革でシートには高級輸入ソファのようなドレープ付き。

 走りもボディ剛性はそこそこ高いが、今の欧州車的しっかり感とは違う、アメ車的ユルさ。ステアリングも軽めでユルく、CX-60もビックリの仕上がり。

 全車V6・DOHCエンジン搭載だが、中古でミラーサイクルはほぼ残ってないようで、今回は最小の2L。たったの160psでトルクも細いが、さすがは6気筒、上までキレイに回る。

 気になる4WSは付いてなさそうだったが、当時のクラウンよりシャープで、ヘタな輸入車に比べ質も耐久性も安心。価格も安いしレア物好きに捧げたい!

【画像ギャラリー】バブル崩壊があってもなくても実はいいクルマ!! 優美なV6セダン・マツダ ミレーニア(28枚)

■マツダ ミレーニア伝説1:本当に10年作り続けた「十年基準」プライド

 ミレーニアが秘かに凄いのは当初の開発テーマである「十年基準」を全うしたこと。

 ユーノス800として1993年デビュー。4年後にはユーノスブランドそのものがなくなったが、ロードスターと800のみマツダブランドに改名して2003年まで本当に10年以上作られ、累計23万台はある意味リッパ。マツダの意地を感じるFF高級車なのだ。

■マツダ ミレーニア伝説2:デミオ、アクセラ、アテンザ……変えすぎマツダ改名伝説

 ファミリアからアクセラ、アクセラからマツダ3、デミオからマツダ2、アテンザからマツダ6と一見平気で車名を変えるマツダだが、実は中身同じで途中で車名だけ変えた突発事例は(確か)2例しかない。

 2019年のマツダ2とミレーニアだ。しかも前者はグローバル統一名なので場所によっては変更ナシだし、ある意味ミレーニアは凄い(笑)

●小沢コージ氏の評価
・タイムスリップ度:★★★★
・レア度:★★★
・お金かかりそう度:★★
・乗って楽しい度:★★★★

 イマドキ平成を感じさせるラージ系FFセダンで大陸の匂いがプンプン。乗っても魂動マツダ車とは違う大らかさ。昭和オッサンよ来たれ!

●マツダ ミレーニア 懐かしスペック
・カテゴリー:4ドアミディアムセダン
・全長×全幅×全高:4870×1770×1395mm
・ホイールベース:2745mm
・車両重量:1470kg
・エンジン:2L・V6 DOHC横置き
・最高出力/最大トルク:160ps/18.3kgm
・ギアボックス:4速AT
・駆動方式:FF
・サスペンション:前=マルチリンク式 後=マルチリンク式
・国内累計販売台数:23万747台
・ベース車:ユーノス800
・コピー:「十年基準」

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投稿 圧倒的な品質で[V6]セダン!? マツダ ミレーニアの作りこみが凄すぎた件 は 自動車情報誌「ベストカー」 に最初に表示されました。

文:ベストカーWeb ベストカーWeb

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みんなのコメント

11件
  • 矢沢B吉
    ユーノスのフラッグシップは800では無くコスモだと思うけど?
  • m_h********
    キャッチコピーは
    「ミレーニアを知ってしまった」
    だったけど大方の人には知られる
    こともなくヒッソリ消えていった
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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