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WEC:LMDhは「魅力的」とフェラーリGT代表。プロトタイプレース復帰への関心認める

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WEC:LMDhは「魅力的」とフェラーリGT代表。プロトタイプレース復帰への関心認める

 フェラーリのGTレーシングを率いるアントネッロ・コレッタは、同ブランドがトップレベルのプロトタイプレースに復帰することに強い関心を示しており、独自のシャシーを使用してレースを戦うことを望んでいると語った。
 
 跳ね馬のGT部門を指揮するとともに、プロトタイプベンチャーの責任者でもあるコレッタは土曜日、マラネロの記者団に新しくローンチされたLMDhプラットフォームが、同ブランドの将来のスポーツカーレースへの関与にとって魅力的な選択肢であると述べた。

 彼はフェラーリがWEC世界耐久選手権のLMHル・マン・ハイパーカーよりもグローバルなLMDh方式のクルマを好んでいることを示唆したが、同時にフェラーリが独自のシャーシを作ることへの重要性も強調している。

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 LMDhカーは、LMP2ベースのシャシーにスペックハイブリッドユニットと他の共有内部システムを備えたクルマで、LMHカーとともにイタリアのブランドが求める要求に応えるふたつのプラットフォームのうちのひとつだ。

 コレッタは、LMDhがコストの観点からもっとも適切なルートであると考えているが、フェラーリのスポーツ精神に準拠するため、クルマのデザインの観点でより多くの自律性を求めている。

「率直に言って、私たちの目の前には重要な戦略的機会があると感じている。なぜならそれはWECとIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で同じプラットフォームを使用することができるからだ」

「しかし、私たちは新しいスポーツと技術的なルールを正確に理解する必要があり、(技術的な詳細情報が明らかにされる)セブリングの直後に、クルマを作るチャンスがあるかどうかを決定するためのすべての問題について判断しなければならない」

「もちろん、フェラーリにとってはロードカーと直結することが重要な要素だ。『458』や『488』を含む過去のすべてのクルマは直接的なリンクを持っていた」

「さて、その点でプロトタイプは別のクルマとなるが、私たちはそこに何を置くことができるのかに依存する。……エンジン、ああ、OKだ。しかし、他のソリューションは明確ではない」

 コレッタは、LMDhはメーカーが独自のシャーシを作成できないのに対し、LMHでは許可されていることがフェラーリにとって「大きな問題」であることを認めた。

■メーカーの哲学、コスト、相互参戦のルールなど、解決すべき問題は多い

 現時点で明らかにされているルールでは、フェラーリはLMDhカーのパーツを流用しながらマラネロが設計したハイパーカーに適用することで、この問題を回避しコストを削減できる可能性がある。

「我々が抱えているもっとも重要な問題は、デイトナで発表された新プラットフォームと同じ舞台で争うLMHに関するコストの削減だ」とコレッタ。

「LMDhでひとつのシーズンを戦うために必要な予算はおおむねGTEと同じ。これは我々にとっては都合が良い。なぜなら、LMHはこれよりもはるかに高価になるからだ」

「また、別の問題もある。それはLMHで(どれだけの)IMSAレースに出場できるのか……これが確かではないんだ」

「DPiのすべての部品を使用する場合、同じブレーキ、同じハイブリッドシステム、同じサスペンションであるため、コストを低く抑えることができる。しかし、それがかえって(独自の)シャーシを作るチャンスに繋がるかもしれない」

「しかし、それが可能かどうかは現時点では判断できない。なぜならアメリカのクルマはル・マンに行くことができるが、ヨーロッパのLMHカーがアメリカに行くことができるかどうかは分からないからね。これはまた別の問題なんだ」

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