フェラーリのアントネッロ・コレッタは、先週3月17日にアメリカで開催されたWEC世界耐久選手権第1戦セブリング1000マイルでシリーズデビューを果たしたした『フェラーリ499P』での、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権へのエントリーの可能性について語った。
フェラーリのスポーツカー・レーシングディレクターで、499Pの開発を主導したコレッタによると、イタリアのスポーツカーブランドは新しいル・マン・ハイパーカー(LMH)であるフェラーリ499Pを、北米のIMSAシリーズへ投入することを検討する準備がまだできていないという。
リシ・コンペティツィオーネが将来のLMH参戦を検討中。2023年IMSAにはフェラーリ296 GT3で出場決定
コレッタは、先週セブリングでデビューしたフェラーリ499Pの現在の焦点は、この車にとって最初の挑戦となるWECに置かれていると記者団に語った。
また同氏は、いずれ499Pををアキュラ、キャデラック、BMW、ポルシェがエントリーしているIMSA GTPクラスに参戦させるという考えが持ち上がる可能性は高いが、6月に行われるル・マン24時間レースよりも前に検討されることはないと言う。
フェラーリ499Pを含め現在WECのハイパーカークラスに参戦している車両は、IMSAおよびACOフランス西部自動車クラブとの“コンバージェンス(収束・収斂)”により、IMSAのトップカテゴリーであるGTPクラスにLMHクラスの車を参戦させることが可能となっている。だが、現時点でWECに参戦しているLMH規定に基づいて設計された5車種は、そのすべてが世界選手権に留まっている。
「正直に言うと、フェラーリ499Pの最初のレースとしてIMSAが議題に上がることはなかった。なぜなら我々は完全にWECに集中しているからだ」とコレッタ。
「もちろん、IMSAは重要なチャンピオンシップだ。近い将来、私たちはIMSAに出場することを検討することになるだろう。だが今この時点において我々は、完全にWECの方を向いている」
「おそらくル・マンの後、私たちはその考えを検討することになる。しかし今は、我々はWECでの課題に集中しているのだ」
コレッタは、フェラーリのロードカービジネスにおいて、アメリカが重要な市場となっていることは指摘する。事実、フェラーリの昨年の新車セールスの4分の1以上はアメリカ大陸において行われている。
「フェラーリにとって、アメリカが1番のマーケットとなっているのは言うまでもないことだ。私たちにとって商業的なこと問題はもっとも重要なんだ。私たちはロードカーを販売しているのだからね」とコレッタは述べた。
「この世界選手権は現時点でもっとも重要なシリーズであり、私たちは1歩1歩進んでいきたいと思っている」
「2023年はWECのみ、2024年はどうだろうか……。それをハーフシーズンも前から検討を開始するというのは不可能だと思う」
■ワークスカー以外のフェラーリ499P誕生なるか
また、コレッタは将来のフェラーリGTPプログラムが、AFコルセのファクトリーチームによって運営されるのか、それとも他のプライベートチームによって運営されるのかということに関しては言及しなかった。
昨年9月、リシ・コンペティツィオーネのチームオーナーであるジュゼッペ・リシは、2023年のデビューに向けフェラーリが開発中の新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)を使ってレースに参戦する可能性を「探っている」と語っていた。
件の質問に対し「わからない」とコレッタは答えた。「リシは今、完全にGTDプロに集中している。そこには私たちフェラーリのオフィシャルドライバーがふたり乗っている」
「昨年、彼らはその中で耐久に特化したチャンピオンシップ(IMSAミシュラン・エンデュランス・カップ)において勝利を収めている。そしてそのことはアメリカでのレースを考える上でもっとも重要な要素のひとつだ」
「繰り返すがIMSA GTPクラスへの参戦は近い将来検討されることにはなるだろう。だが、私はリシがプロトタイプの運営に興味を抱いているのかどうかわからない」
「そして次に、私たちのプログラムとしてIMSAを考慮に入れるかどうかわからない。それは今日語るべきことではないのだ」
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