現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【海外試乗】エアロダイナミクスを駆使した史上最強のフェラーリロードカー「フェラーリ・SF90 XX ストラダーレ」

ここから本文です

【海外試乗】エアロダイナミクスを駆使した史上最強のフェラーリロードカー「フェラーリ・SF90 XX ストラダーレ」

掲載
【海外試乗】エアロダイナミクスを駆使した史上最強のフェラーリロードカー「フェラーリ・SF90 XX ストラダーレ」

フェラーリのカタログモデルとして史上最高のパフォーマンスを誇るSF90ストラダーレを、同社のレース部門の手でさらなるパフォーマンスアップを施したのがこのSF90XX。今回はクーペボディのストラダーレをフィオラノで駆った!

公道走行可能な初のXXモデル

【海外試乗】ボルボの新世代デザインを纏ったコンパクトSUVは日本にジャストサイズで走りの質感も◎「ボルボ・EX30」

フェラーリのXXモデルといえば、サーキット専用とすることで超高性能を実現した限定モデルを指す。そんなXXモデルのコンセプトを3モーター・ハイブリッドのSF90をベースに受け継いだロードカーがSF90XX。「ロードカーに独立式リアウィングは設けない」というフェラーリの不文律が、およそ30年振りにSF90XXによって破られたのも「XXモデルの本籍地はサーキット」と考えればわかりやすい。
そして国際試乗会の舞台としてフェラーリのフィオラノ・サーキットが選ばれたことも、SF90XXがXXモデルの一員と捉えれば自然な流れといえる。

試乗当日のフィオラノは午前中がセミウェットで午後はドライという手強い路面コンディション。私は、1000psオーバーのマシンをセミウェットで走らせる恐怖心を無理やり押し殺すと、テストドライバーが操るもう1台のSF90XXに続いてコースインした。
路面が湿っていたのとテストドライバーのペースが速かったおかげで、タイヤのグリップ限界付近に到達するまではあっという間のことだった。いや、正確にいえば限界まではまだ余裕があったが、それでもステアリングやシートからはタイヤのグリップが抜け掛かる“兆候”が明確に伝わってきた。

この“兆候”さえしっかり掴んでおけば、限界を越えてコースアウトを喫することはまずない。これで強い自信を手に入れた私は、テストドライバーのテールを捉えるべく、スロットルペダルをさらに深く踏み込んだ。
SF90XXのパフォーマンスで最初に驚かされたのはブレーキ能力の高さ。路面がチョイ濡れだったので、渾身の力を込めてブレーキペダルを踏みつければABSは比較的簡単に作動し始める。それでも、4輪の回転センサーにくわえて6軸のGセンサー(前後、左右、上下の3軸だけでなくXYZ軸の回転モーメントも感知)を用いてタイヤの接地状態を正確に検出するフェラーリのABSevoは、これ以上はないほどの制動力を引き出してくれた。

しかも、ブレーキペダルを通じてABSevoの作動状況が克明に把握できるため、ペダルコントロールは実に容易。これもまた、チョイ濡れのコンディションでは強力な武器となるものだ。
もうひとつ、SF90XXで驚かされたのが5000rpmオーバーで炸裂する強烈な加速感だった。サーキット走行中にハイブリッドシステムのクォリファイモードを選択してフルスロットルを与えると、高圧バッテリーの残り充電量に応じてエクストラブーストと呼ばれる機能が発動。1030psのシステム出力をフルに発揮する状態となるのだ。同じ1000psオーバーでも、ランボルギーニ・レヴエルトでは覚えなかった加速に伴う恐怖感を、このとき、私は初めて味わったのである。

いっぽうのコーナリングは、250km/hで530kgのダウンフォースを生み出すエアロダイナミクスのおかげで極めてスタビリティが良好。ただし、試しにCTオフ(トラクション・コントロール・オフ)モードを選んだところ、スロットルペダルの踏み方により低速コーナーでは簡単にオーバーステアを引き出すことができた。しかも、これをカウンターステアで封じ込めるのも難しくはない。
その後も、乾きつつある路面コンディションのなか、私は自信を持ってSF90XXを操り続けた。フィオラノで、ここまで限界に近い領域で攻め続けることができたのはSF90XXが初めて。その意味でいえば、ただハイパフォーマンスなだけでなく、ユーザーフレンドリーな側面も備えているのがSF90XXだったといえる。

【SPECIFICATION】フェラーリ・SF90XXストラダーレ
■車両本体価格(税込) ─
■全長×全幅×全高=4850×2014×1225mm
■ホイールベース=2650mm
■トレッド=前:1683、後:1674mm
■車両重量=1560kg
■エンジン形式/種類=V8DOHC32V+ツインターボ
■内径×行程=88.0×82.0mm
■総排気量=3990cc
■最高出力=797ps(586kW)/7900rpm
■最大トルク=804Nm(82.0kg-m)/6250rpm
■モーター形式/種類=IVM/交流同期電動機
■モーター最高出力=223ps(171kW)
■モーター最大トルク=---
■燃料タンク容量=68L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=---
■トランスミッション形式=8速DCT
■サスペンション形式=前:Wウイッシュボーン/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前:255/35ZRF20、後:315/30ZRF20




問い合わせ先=フェラーリジャパン TEL03-6890-6200

文:LE VOLANT CARSMEET WEB CARSMEET web編集部

こんな記事も読まれています

【ポイントランキング】2026年WRC第4戦クロアチア・ラリー後
【ポイントランキング】2026年WRC第4戦クロアチア・ラリー後
AUTOSPORT web
後席が主役すぎ!? スズキ・ソリオの快適性がヤバい!! コンパクトの常識を超えた使い勝手とは?
後席が主役すぎ!? スズキ・ソリオの快適性がヤバい!! コンパクトの常識を超えた使い勝手とは?
ベストカーWeb
【最終結果】2026年WRCクロアチア・ラリー パワーステージ後
【最終結果】2026年WRCクロアチア・ラリー パワーステージ後
AUTOSPORT web
ダニール・クビアト、スーパーGTデビュー戦は好走見せ6位! オーバーテイクも披露「思ったよりも早く適応できている」
ダニール・クビアト、スーパーGTデビュー戦は好走見せ6位! オーバーテイクも披露「思ったよりも早く適応できている」
motorsport.com 日本版
最終SSでドラマ。勝田貴元が2連勝でランキングトップに浮上【第4戦クロアチア最終日レポート】
最終SSでドラマ。勝田貴元が2連勝でランキングトップに浮上【第4戦クロアチア最終日レポート】
AUTOSPORT web
「日常を忘れて自由になれる」のが大排気量ネイキッドの良さだよね!サーキット由来の高性能・直4リッターエンジンを搭載する「ストリートファイター」3選
「日常を忘れて自由になれる」のが大排気量ネイキッドの良さだよね!サーキット由来の高性能・直4リッターエンジンを搭載する「ストリートファイター」3選
VAGUE
勝田貴元、ラリー・クロアチア制し連勝! ラストSSで首位ヌービルに痛恨ミス
勝田貴元、ラリー・クロアチア制し連勝! ラストSSで首位ヌービルに痛恨ミス
motorsport.com 日本版
華やかさと高機能が共存するドルチェ&ガッバーナ──2026年の春、推したいのはこのアウター
華やかさと高機能が共存するドルチェ&ガッバーナ──2026年の春、推したいのはこのアウター
GQ JAPAN
エンジンを動かすための基本要素!! エンジン性能や耐久性に直結 燃焼のカギとなるのが「混合気」!!
エンジンを動かすための基本要素!! エンジン性能や耐久性に直結 燃焼のカギとなるのが「混合気」!!
バイクのニュース
米軍の“誰も置き去りにしない”を証明 1人の救出に航空機155機を投入「CSAR」のスゴさとは 日本の自衛隊はどうなの?
米軍の“誰も置き去りにしない”を証明 1人の救出に航空機155機を投入「CSAR」のスゴさとは 日本の自衛隊はどうなの?
乗りものニュース
ホンダのプレリュードGT、初レースは6位が最上位に終わる。決勝でも追い上げ叶わず「これが現状できる最大限だった」とARTA小池エンジニア
ホンダのプレリュードGT、初レースは6位が最上位に終わる。決勝でも追い上げ叶わず「これが現状できる最大限だった」とARTA小池エンジニア
motorsport.com 日本版
最強のハイブリッドを搭載した北米版「ランドクルーザー250」が進化! 北米トヨタが発表した2027年モデルの全貌と現地SNSの「リアルな反響」
最強のハイブリッドを搭載した北米版「ランドクルーザー250」が進化! 北米トヨタが発表した2027年モデルの全貌と現地SNSの「リアルな反響」
VAGUE
勝負を分けたアウトラップ。王者au坪井翔に敗れ、2位で落ち込むKeePer小林利徠斗「プロの技をまだ習得できていない」
勝負を分けたアウトラップ。王者au坪井翔に敗れ、2位で落ち込むKeePer小林利徠斗「プロの技をまだ習得できていない」
AUTOSPORT web
3輪サイドカーレースの最高峰『F1』カテゴリーを現役で走る「KUMANO LCR GSX-R1000」は世界的に著名な熊野氏設計の1988年製マシン!!
3輪サイドカーレースの最高峰『F1』カテゴリーを現役で走る「KUMANO LCR GSX-R1000」は世界的に著名な熊野氏設計の1988年製マシン!!
Auto Messe Web
当たり前のように見てるけどなんで「赤・青・ネイビー」の3色? BMWのハイパフォーマンス部門「M」の色の秘密
当たり前のように見てるけどなんで「赤・青・ネイビー」の3色? BMWのハイパフォーマンス部門「M」の色の秘密
WEB CARTOP
自分‘‘らしさ’’を足元に!|フォレスターにおすすめのホイール紹介【完全ガイド】
自分‘‘らしさ’’を足元に!|フォレスターにおすすめのホイール紹介【完全ガイド】
グーネット
削ぎ落とすことで優れた素材感&デザインが際立つザ・ロウ──2026年の春、推したいのはこのアウター
削ぎ落とすことで優れた素材感&デザインが際立つザ・ロウ──2026年の春、推したいのはこのアウター
GQ JAPAN
決死の撤退戦!!「金ヶ崎の退き口」で一体なにが起きていた? 『豊臣兄弟!』ゆかりの地をバイクで巡る旅
決死の撤退戦!!「金ヶ崎の退き口」で一体なにが起きていた? 『豊臣兄弟!』ゆかりの地をバイクで巡る旅
バイクのニュース

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

5340 . 0万円 5910 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3780 . 0万円 23310 . 0万円

中古車を検索
フェラーリ SF90ストラダーレの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

5340 . 0万円 5910 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

3780 . 0万円 23310 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村