フェラーリ512BBi(1982年)の概要
・1700万円からスタート
・2200万円で落札
・予想落札額は2200~2800万円だった
・生産台数1007台
・一般にはボクサー12とされる4943cc180°V12を搭載
・元・松田コレクション保有車両
・走行距離計の表示は2万5600km
(落札金額には手数料等別途費用がかかります)
【画像】出品されたフェラーリ512BBi(1982年)【ディテール】 全22枚
フェラーリ512BBi(1982年)の詳細
エンツォ・フェラーリは1964年、フォーミュラ1カー用に最初の180°バンク角の、水平対向に近いフラットな形状を持つ V型12気筒エンジンを開発。ボクサー12、またはフラット12と呼ばれるそれが、ストリートカーに搭載されたのは1971年のことだった。
ミドシップ・レイアウトに対応する、ピニンファリーナがデザインした流麗なフォルムのスカリエッティ製ボディを纏った365GT4 BBはトリノ・オートショーで発表。それまでのラダーフレームではなく、スペースフレームのテクノロジーを応用したトラス構造のフレームを持った、フェラーリの新時代を感じさせるフラッグシップモデルとして大きく注目を集めた。
内部構造と一部の外装パネルはスチール製だったが、ドアやノーズセクション、そして テールセクションはアルミニウム製で、ボディ下部セクションには新たにグラスファイ バーが採用された。エンジンはドライサンプ化され、ドライバーの後ろにミドシップマウント。ラジエーターは、小さなフロントトランクの前に配置されている。
1976年には365GT4 BBの4390ccから4943 ccへと排気量を拡大した512BBが登場。さらに1981年には年々強化される排ガス規制をクリアするために、ボッシュKジェトロニック・インジェクションを採用した512BBiをフランクフルト・ショーで発表した。
512BBiは1981年から1984年までの間に1,007台が製造されたが、モデルが製造中止になった際、ボディの製造統括を務めたセルジオ・スカリエッティは「BBiはすべてを手作りした最後のフェラーリだった」と悲しげに呟いたと言われている。
出品車は世界的なフェラーリ・コレクターとして知られる松田コレクションがかつて計4台保有していたとされる512BBiの1台で、ロッソコルサのエクステリアにタンのインテリアという上品な組み合わせ。コンディションは全体的に良好に保たれており、インジェクション仕様ならではのエンジン始動時の扱いやすさも含めて、ヴィンテージ・フェラーリの入門編としても非常に適した1台だと言える。
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