現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 「フェルスタッペンがハミルトンに並んだ瞬間は一度もなかった」F1イタリアGPスチュワードが”相討ち”裁定理由を説明

ここから本文です

「フェルスタッペンがハミルトンに並んだ瞬間は一度もなかった」F1イタリアGPスチュワードが”相討ち”裁定理由を説明

掲載 3
「フェルスタッペンがハミルトンに並んだ瞬間は一度もなかった」F1イタリアGPスチュワードが”相討ち”裁定理由を説明

 F1イタリアGPの26周目に起きたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)とルイス・ハミルトン(メルセデス)の接触事故。スチュワードはレース後にこの件について審議を行ない、フェルスタッペンに非があると判断。次戦3グリッド降格のペナルティを科した。

 ハミルトンがタイヤ交換を終えてコースに戻った際、そのハミルトンとフェルスタッペンは1コーナーに向けて横並びの状態となった。1コーナーにはハミルトンがイン側、フェルスタッペンがアウト側という位置取りで飛び込んだが、ターン2ではイン/アウトの立場が逆転することになった。

■F1イタリア決勝:マクラーレンに勝利の女神微笑む! セナプロ再来か? ハミルトンとフェルスタッペンは交錯、角田は出走できず

 これによりイン側となったフェルスタッペンは、縁石に弾き返されるような形となり、ハミルトンのマシンに接触。これでフェルスタッペンのマシンが跳ね上げられ、ハミルトンのマシンに覆い被さるような形で絡み合った。両車はそのままグラベルに飛び出し、その場でリタイアとなった。

 この事故についてフェルスタッペンは、ハミルトンが自分をコース外に押しやろうとしたと非難した。しかしスチュワードは、まったく逆の判断を下した。

 スチュワードは、フェルスタッペンがハミルトンと完全に並んだシーンは一度もなく、フェルスタッペンがコーナーに先に進入したこともなかったと指摘したのだ。

 スチュワードは今回の判断理由について、次のように説明している。

「44号車(ハミルトン)はピットから出てきた。その時、33号車(フェルスタッペン)はメインストレートを走っていた。そしてターン1の手前50mのボードの地点では、44号車が33号車よりも大幅に前を進んでいた」

「33号車はブレーキングを遅らせ、44号車と共にターンインの動きを始めた。しかしシーケンスのどの時点でも、33号車は44号車の前輪のすぐ後ろよりも前に進んだことはなかった」

「聞き取りの際、33号車のドライバーは、事故の原因は44号車のドライバーがターン1の後にステアリングを”開き”、ターン2のエイペックスに彼を”絞り込んだ”ことにあると主張した」

「44号車のドライバーは、33号車のドライバーは大きく遅れてコーナーを通過しようとしたので、早めに減速するか、コーナーを通過するのを諦めて縁石の左を通るべきだったと主張した」

「スチュワードは映像を見て、44号車のドライバーが事故を回避するためのラインを通っていることを確認した。33号車のドライバーは、縁石に乗り上げた。そしてスチュワードはさらに、ターン1に入るまで、33号車が44号車と全く並んでいないことを確認した」

「スチュワードの意見では、今回の操作は、33号車のドライバーが”スペースの権利”を主張するには遅すぎたということだ」

「44号車は、事故を回避するために縁石からさらに離れることができたかもしれない。しかしスチュワードは、彼の立場は合理的だったと判断。従って33号車のドライバーが、主に事故が起きた責任を負っていたと判断した」

「スチュワードは、今回の事件自体のみを考慮し、その結果は考慮していないことを改めて強調する」

 このような判定で、フェルスタッペンは次戦ロシアGPで3グリッド降格ペナルティを受けることになった。またペナルティポイント2も、フェルスタッペンには加算されている。フェルスタッペンがペナルティポイントを手にするのは、この12ヵ月では初めてのことである。

関連タグ

こんな記事も読まれています

あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
あえて今、「マニュアル車」という選択肢! “電動化時代”におけるその存在意義とは
Merkmal
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
マツダ「CX-80」を世界初公開! 最上級3列シートの新型SUV、日本での発売はどうなる?
くるくら
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
三菱「新型パジェロ」!? 登場“2026年”か!? 復活待望の「本格SUV」はタフ顔&高級感アゲアゲに? 大胆デザインの予想CG登場
くるまのニュース
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
唯一無二の存在感をレゴで再現 「レゴテクニックKawasaki Ninja H2R」発売
バイクのニュース
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
500%も! akippaがゴールデンウィークの駐車場混雑を予想
レスポンス
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
【ブレイズ】電動3輪スクーター「EVデリバリー」が豊橋農業協同組合に導入
バイクブロス
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
ディーゼルは「オワコン」なんかじゃない! 「水素×ディーゼル」もアリのカーボンニュートラルに向けた可能性
WEB CARTOP
ヤマハ、復活へ向けて本腰。MotoGPスペインGP翌日のヘレス公式テストで”ニューマシン”をテストへ
ヤマハ、復活へ向けて本腰。MotoGPスペインGP翌日のヘレス公式テストで”ニューマシン”をテストへ
motorsport.com 日本版
駐車枠の予約に詳細な満空情報! 普段見慣れたSA・PAがもの凄い勢いでいま進化している
駐車枠の予約に詳細な満空情報! 普段見慣れたSA・PAがもの凄い勢いでいま進化している
WEB CARTOP
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
マツダ「和製スーパーカー」実車公開! 「ロータリー・ミッドシップ」降臨に衝撃! 斬新「RX500」幕張に登場で反響集まる
くるまのニュース
フェラーリF1、マイアミGPでSF-24のカラーリングを変更。2種類のブルーを取り入れたスペシャルバージョンを導入へ
フェラーリF1、マイアミGPでSF-24のカラーリングを変更。2種類のブルーを取り入れたスペシャルバージョンを導入へ
AUTOSPORT web
苦戦から一転。RBリカルド、F1中国GPでは「速さを感じていた」決勝ではあえなくストロール追突でリタイア
苦戦から一転。RBリカルド、F1中国GPでは「速さを感じていた」決勝ではあえなくストロール追突でリタイア
motorsport.com 日本版
カワサキ、2024年限りでWSBKのファクトリー参戦終了。復活するビモータにエンジン供給
カワサキ、2024年限りでWSBKのファクトリー参戦終了。復活するビモータにエンジン供給
motorsport.com 日本版
「岡山環状道路」2024年度延伸へ! 2本の国道結ぶ「南西区間」開通で岡山港方面も便利に
「岡山環状道路」2024年度延伸へ! 2本の国道結ぶ「南西区間」開通で岡山港方面も便利に
乗りものニュース
セゾン自動車火災保険、10月から「SOMPOダイレクト損害保険」へ
セゾン自動車火災保険、10月から「SOMPOダイレクト損害保険」へ
日刊自動車新聞
Uターン苦手なバイク初心者も大歓迎! ライディングを基礎から学ぶ「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
Uターン苦手なバイク初心者も大歓迎! ライディングを基礎から学ぶ「ヤマハ バイクレッスン」に、ほぼほぼ初心者ライダーの北向珠タがチャレンジしてみました!!
バイクのニュース
“メルセデス・ベンツの大定番”はどう進化? 新型「Eクラスステーションワゴン」公道での印象は? “人気低迷中のワゴン”でも人気が衰えない秘密とは
“メルセデス・ベンツの大定番”はどう進化? 新型「Eクラスステーションワゴン」公道での印象は? “人気低迷中のワゴン”でも人気が衰えない秘密とは
VAGUE
トヨタが「新ランドスケープ」発売! 685万円のゴツ×アゲな「クロスオーバー」公開! みんなの声は?
トヨタが「新ランドスケープ」発売! 685万円のゴツ×アゲな「クロスオーバー」公開! みんなの声は?
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • シルバーストーンの時も思ったけどスチュワードは公平じゃないと思う。
  • ハミファンも恥ずかしいだろうね。
    レース後のコメントは自分を棚に上げて酷いな。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村