ミナルディ・チームの創設者であるジャンカルロ・ミナルディは、フェラーリは2021年に向けてカルロス・サインツJr.(マクラーレン)ではなくアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)を選んで、イタリア人ドライバーに特権を与えるべきだったと述べている。
2020年シーズン限りでセバスチャン・ベッテルがフェラーリを離脱することが決まり、その後任としてサインツJr.が新たに加わることが決まった。ジョビナッツィはフェラーリの候補ではあったが、チーム代表のマッティア・ビノットは、彼はフェラーリのドライバーという地位に付随する責任を担う準備ができていないと考えた。
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しかしミナルディは、ジョビナッツィはチームにとって良い選択肢であり、イタリアが苦しみの時期にあるなか、国の精神性を強化するチャンスになっただろうと主張している。
「私だったらジョビナッツィにチャンスを与えただろう」と72歳のミナルディはイタリアの『Radiobox』に語った。
「そうすることで、この歴史的な時期にイタリア的な考えを守ることにもなっただろう」
一方ミナルディはサインツJr.の大ファンであることを認め、過去にはフェラーリに彼を推薦したという。
「私は常にカルロス・サインツJr.を信じていたということも言わなければならないだろう」
「7年から9年ほど前、まだ彼がF1に昇格しておらず、ワールドシリーズ・バイ・ルノーでレースをしていたときのことだ。私は彼をフェラーリ・ドライバー・アカデミーに推薦した。なぜなら彼のことをとても気に入ったからだ」
「キミ・ライコネンがフェラーリを離れた時も、再度カルロス・サインツJr.を選択肢として示した。なぜなら彼は速いドライバーでレースを完走するし、多くのポイントをもたらす。それに彼は際立った人物だ」
興味深いことにミナルディは、サインツJr.と、イタリア人ドライバーでフェラーリで勝利を飾った故ミケーレ・アルボレートの間に共通する特徴を見出している。
「1980年代に、私は(フェラーリに)彼に似たドライバーを紹介した。それはミケーレ・アルボレートだ。私は彼の性格と彼自身の売り込み方を鑑みれば、跳ね馬のドライバーになる要件をすべて満たしていると彼らに話した」
「独自の存在になるのは簡単ではない。だから私はジョビナッツィとサインツJr.のどちらかを選ぶことについて詳しい話はしないし、私はその選択を最終的に認めるだろう」
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