スズキは400ccラグジュアリースクーター「バーグマン400 ABS」の仕様を一部変更し、2026年8月18日に発売する。今回の変更点はE10ガソリンへの対応が中心となるが、上質な乗り心地や高い走行性能、優れた積載性といったバーグマンならではの魅力はそのまま継承。成熟を重ねたビッグスクーターの実力をあらためて紹介する。
まとめ:松本正雅
E10ガソリン対応で時代に合わせたアップデートを実施
スズキは2026年8月18日、「バーグマン400 ABS」の仕様を一部変更して発売する。今回のアップデートは環境性能への対応を目的としたもので、新たにE10ガソリンに対応したことが最大のトピックとなる。車両価格は98万100円(税込)で、ボディカラーはリフレクティブブルーメタリック、パールマットシャドーグリーン、マットブラックメタリックNo.2の3色が用意される。
バーグマン400は、1998年に登場した「スカイウェイブ400」の流れを受け継ぐスズキのフラッグシップスクーター。2017年のフルモデルチェンジで車名を「BURGMAN400 ABS」へ変更し、よりスポーティーかつ洗練されたデザインへ進化。2021年にはトラクションコントロールやデュアルスパークテクノロジーを採用し、令和2年排出ガス規制への適合と上質な走りを両立させている。今回の仕様変更は、その熟成をさらに進めた内容といえる。
上質さとスポーティさを両立した“クーペスタイル”
スタイリングは、「バーグマン クーペ」をコンセプトにデザインされた流麗なシルエットが特徴だ。
フロントにはシリーズ共通イメージとなる左右二灯LEDヘッドランプを採用し、シャープなLEDリアコンビネーションランプと組み合わせることで、高級感とスポーティさを演出。さらに、跳ね上げられたマフラーやスリムなボディラインによって、400ccクラスとは思えない軽快な印象を生み出している。
車体サイズは全長2235mm、全幅765mm、シート高755mm。スリムなシート形状と足元を絞り込んだカットフロアボードによって足つき性にも配慮され、市街地での扱いやすさにも優れている。
快適性と実用性の高さが大きな武器
快適性の高さも大きな魅力である。厚みのあるクッションを採用したシートには調整式バックレストを装備し、ライダーの体格や好みに合わせたポジション設定が可能。シート下には42Lものラゲッジスペースを確保し、フルフェイスヘルメットなどを収納できる容量を備える。
さらに左右のフロントボックスや12V DCソケットも装備し、ツーリング時の利便性を高めているほか、スズキ独自のイモビライザー「S.A.I.S」とシャッター付きキーシリンダー、ボディ右サイドに設けられた「セキュリティゲート」などによって盗難抑止性能も確保している。
熟成された399ccエンジンが生み出すゆとりの走り
搭載されるエンジンは399cc水冷DOHC4バルブ単気筒。最高出力21kW(29PS)/6300rpm、最大トルク35N・m/4900rpmを発生し、街乗りから高速道路でのクルージング、タンデムツーリングまで余裕ある加速性能を発揮する。
燃焼効率を高めるスズキデュアルスパークテクノロジーと高微粒化インジェクターを採用することで、燃費性能とレスポンスを両立。ワンプッシュで始動できるスズキイージースタートシステムも装備され、日常での扱いやすさにも配慮されている。
また、リンク式モノショックリアサスペンションや15インチフロントホイールの採用によって、高速域での安定感とワインディングでの軽快なハンドリングを高いレベルで両立。トラクションコントロールも標準装備され、滑りやすい路面でも安心感のある走りをサポートする。
今回の仕様変更はE10ガソリンへの対応が中心で、大きなメカニズム変更こそないものの、バーグマン400 ABSが長年培ってきた快適性や積載性、スポーツ性能をそのまま維持しながら、時代の燃料事情へ対応した内容となっている。ビッグスクーター市場が縮小するなかでも、400ccならではの余裕ある走りと高級感、そして実用性を兼ね備えたバーグマン400 ABSは、通勤からロングツーリングまで幅広く活躍できる一台として、今なお高い完成度を誇るモデルといえるだろう。
スズキ「バーグマン400 ABS」のカラー・人気投票
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