現在ドゥカティからMotoGPを戦っているジャック・ミラーは、2023年にKTMへ移籍することが決定しているが、ドゥカティは彼の乗るマシンへのアップデートを継続させるようだ。
ミラーは今シーズン序盤から、ドゥカティでの来季シート確保が難しいと見られており、様々な移籍先が噂されていた。そして6月初旬のカタルニアGPでKTMへの移籍が発表された。
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2018年のプラマック加入から、ミラーは5年間をドゥカティ陣営で過ごしてきたが、今年が最後のシーズンとなる。これまで、ライバルチームへ移籍するライダーはその関係上、マシン開発からは遠ざかることも見られてきたが、ミラーによると、ドゥカティは彼のバイクへのアップデートを継続するようだ。
第10戦ドイツGPを前にドゥカティからアップデートがもう入らないと心配しているかと、ミラーは問われた。すると彼は「いや、そうは思わない」と答えている。
「僕らはその件について話をしている。ドゥカティ、そして彼らのチーム運営の最も大きな特徴のひとつに、彼らはこうした事に関して率直に話をしてくれるという点がある。サテライトチームへのサポートをみても、彼らは常にそうなんだ」
「誰かがプッシュしていていれば、何らかのモノを手に入れられる。ジジ(ダッリーニャ/ゼネラルマネージャー)はそう理解しているんだ。それは彼らが勝ちたがっているからだ。僕もジジからは(アップデートが)年末まで止まらないと聞いているんだ」
ミラーのKTM移籍だが、実は彼とは縁深いところがある。ミラーは、現在Moto2とMoto3クラスのKTMのファクトリーチームを運営するアキ・アヨによって見出された過去があり、さらにかつて所属していたプラマックのフランチェスコ・グイドッティ元代表が、現在はKTMに加入している。
こうした旧知の人物の存在がKTM移籍にどういった影響を及ぼしたかも、ミラーは訊かれることになった。
「アキは僕のマネージャーだったし、フランチェスコともいい関係だった。心を読む必要がないんだ」
「僕は多くのブランドと素晴らしい関係を築いてきた。昔一緒にやっていたブランドに聞いても、悪く言うひとは多くないし、嬉しいことだ」
「誰とも揉めていないし、良い形で出ていこうとしているんだ」
「振り返ると、この決断は相手側の構造や、彼らの働き方をよく知っていることにも影響を受けていたと思う。フランチェスコが居ることも、この決定に向かうまた別の要素だったのも確かだと思うよ」
「だから選択肢を吟味しただけだ。僕は今27歳で、たくさんのことをしてきたし、まだまだたくさんのことができると思っている」
「それで色々なことを考えた。思いつきで決めたわけじゃないよ」
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