25台しか製作されなかったうちの1台
2025年5月3日、名門ボナムズ・オークション社が「FIマイアミGP」に付随するかたちで開催した大規模オークション「THE MIAMI AUCTION 2025」。そこに出品されたポルシェ「911スピードスター レストモッド byガンサー ヴェルクス」のあらましとオークション結果についてお伝えします。
1.5億円のポルシェ993型「911」のレストモッドとは? マクラーレン「P1」のわずか0.2秒落ちのヒミツはカーボンパーツにあった!?
もしも993型911が販売されていたら…を実現
レストモッドと呼ばれる言葉が聞かれるようになって久しい。それは過去に生産されたモデルをベースに、最新技術によって新車と同様のクオリティや運動性能を実現したモデル。アメリカでの二大ブランドといえば、ポルシェの964型911をベースに、これまでさまざまなモデルを製作してきた「シンガー ヴィークル デザイン」と、同じく993型911を素材とする「ガンサー ヴェルクス」が有名だ。
ちなみに両社からデリバリーされるモデルは、どれも日本円にして1億円を超える高価なもの。それでもカスタマーからのリクエストが絶えないのは、その圧倒的な技術力と独自の発想力が高く評価されている結果だ。
アメリカのフロリダ州マイアミで行われたF1マイアミ・グランプリの日程に合わせて、ボナムズはマイアミ・オークションを開催した。そこに出品されたのが、ガンサー・ヴェルクスが製作した993型911ベースのレストモッドモデルで、よりスポーティなエクステリア・デザインを持つ「スピードスター」だった。
ポルシェのレストモッド・スペシャリストであるガンサー ヴェルクスは、CEOであるピーター・ナム氏が経営していたエキゾチックカー用のハイエンド・ホイールとエアロキットの開発と製造から独立した、きわめて情熱的なスペシャリストだ。
ナム氏と彼のパートナーたちは、ポルシェ最後の空冷水平対向6気筒エンジンを搭載する993型911に特別な想いを抱いている。それは多くの素晴らしいプロジェクト、すなわち「もしも……」というところから同社の歴史は始まったともいえる。
このクルマに与えられたのは「もしもポルシェが993型911のスピードスターを生産していたとしたら」。もっとも愛すべき911に究極的なデザインを与えるために何が必要なのだろうか。それは彼らが持つ代表的なコンセプトのひとつである。
エンジンは430psに高められた4L フラット6
完成した993スピードスターのレストモッド・モデル(ガンサー ヴェルクスではそれをリマスターと呼ぶ)は、すべてカスタマーの厳密な希望に合わせてオーダーメイド。「ブエノスアイレス」とネーミングされたこのモデルには、クラシックなバスタブのデザインを採用。さらにカーボンファイバーを多用することで、軽量化と剛性の向上を図っている。
特注の一体式ロールケージもボディ剛性を高めるには大きな効果を発揮。スタンダードな993型911の約2倍まで高められ、なおかつそのスタイルもじつにアグレッシブで堂々としたものだ。オプションにはダークブロンズのセンターロックホイールのほかに、ブラックエディション・ヘッドライトとLEDテールライトがエクステリアには備わる。
サスペンションもガンサー ヴェルクスの手によって大幅に改良されている。レース用に設定されたジオメトリーと特注のサスペンションアーム、フルアップグレードのブッシュや特注のブレース、さらにはガンサー ヴェルクス仕様にチューニングされたアジャスタブル・コイルオーバーサスペンションも忘れてはならない。フロントには車高調整機構も備わる。
注目のエンジンは430psにまで最高出力が高められた4Lの水平対向6気筒。有名なスペシャリストでありガンサー ヴェルクスとも提携関係にあるロススポーツ・レーシングによって製作された。ビレットシリンダーバレル、ビレットクランクシャフト、マーレー製のピストン、鍛造コンロッド、コイルオンプラグイグニッション、GT3仕様インテークプレナム、特注エキゾーストヘッダー、そしてガンサー ヴェルクスによるMoTecエンジン・マネージメント・システムが組み合わされている。トランスミッションはロススポーツ製の6速MTで、LSDが装備される。
オークション主催者のボナムズは、スピードスター以外のモデルも含め、生産台数をわずか25台に限定する同社のリマスターモデルの希少性を高く評価し、120万ドル~140万ドル(邦貨換算約1億7165万円~2億2800万円)の予想落札価格を掲げた。しかし、残念ながら売買は成立しなかった。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
不正改造車「6台」に「ただちにクルマを直しなさい!」国交省ブチギレ! “大迷惑”な「爆音マフラー装着」「違法ミラー外し」車を“一斉検挙”! 常磐道「友部SA」で検問を実施 取締り強化へ
新車266万円! トヨタ「小さな“高級車”」に反響多数!「かっこいい」「外車っぽい」の声も!? 全長4mサイズに「豪華“ブロンズ仕様”」で“上質体験”爆上げの特別仕様車「アクア ラフィネ」が話題に
全長3.7m! スズキ“斬新”「小型トラック」が超スゴい! 精悍“カクカクデザイン”×画期的な荷台を採用! 1.4Lエンジン&高性能4WDで悪路OKな「X-HEAD」コンセプトの凄さとは
まるで「仙台の“首都高”」いよいよ具体化へ 仙台駅もぶち抜きか!? 都心渋滞の救世主「仙台東道路」ルート案でる
新車529万円から! “カクカクデザイン”の「3列SUVミニバン」に大注目! スライドドア&ド迫力ワイドボディ採用! 三菱「デリカD:5」ベースのブラーバ「オーカス」カスタム車とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
値段が無茶苦茶