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【試乗】もともと素性のいいBMWをイジるとこうなる! アルピナB3&B4に乗って驚いた乗り心地のよさ

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【試乗】もともと素性のいいBMWをイジるとこうなる! アルピナB3&B4に乗って驚いた乗り心地のよさ

 この記事をまとめると

■毎年恒例のJAIA輸入車試乗会が開催

世界トップのエンジンメーカーBMWが「1気筒500cc」にこだわる意味!

■アルピナのB3 GTとB4グランクーペに乗る機会を得た

■それぞれの走りや両車の共通点について解説する

 BMWになる前のアルピナ2台に試乗!

 2025年をもって「アルピナ」ブランドの商標権はBMWに譲渡される。その後のアルピナがどうなるかはまだわからない部分が多いが、「いまのアルピナがアルピナらしい最後のモデルになる」という声もある。今回はアルピナの伝統的モデルであるセダン&クーペをベースとした2台に試乗。B4グランクーペとB3の最終モデルとなるB3 GTだ。

 ジェントルでフラットトルクなエンジン

 まずは通常モデルというべきB4グランクーペから試乗した。4シリーズグランクーペのボディに、3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載。このエンジンは「M3/M4」と同型のS58をベースにアルピナが独自のチューニングを施したもので、最高出力は495馬力、最大トルクは730Nmとなっている。

 M3やM4のハイパフォーマンスグレードであるコンペティションが510馬力であるため、最高出力だけ見ると控えめに感じてしまうかもしれない。ただ、コンペティションの最大トルクは650Nmとなっていて、ここではB4グランクーペが上まわる。このようなエンジンの特性の違いにそれぞれの考えが現れているといえるだろう。

 このエンジン特性は走りのキャラクターにも表れる。とにかくフラットトルクが感じられて、どの回転域からアクセルを踏んでもすぐにトルクが伝達される印象だ。M3やM4はブーストがかかった瞬間がわかりやすいような「あえて」の演出を感じるが、コチラではそれは感じられない。フラットトルクがありながら、高回転域までスムースにまわる。トルクよし、まわしてよし、そんなエンジンだ。しかしながら、エンジンサウンドの主張は控えめで、ジェントルなのもアルピナらしい。

 両車の共通点からアルピナらしさを実感

 よりスポーツカーらしい「GT」

 そのあとにB3 GTに乗ると、コチラのほうがスポーツカーらしい味付けになっている雰囲気だ。エンジンスペックは最高出力が34馬力向上し、529馬力となっている。これは、エンジン制御の変更によって行われているもの。フラットトルクは変わらずにあるが、トップエンドのひと伸びというか、高回転域でのパワー感はコチラのほうが感じられる。

 ハンドリングも全体的にB3 GTのほうがシャープな印象となっている。これはリヤスタビライザーがハードなものへと変更されているのが大きいのかもしれない。アルピナはB3とB4で異なるセットアップとなっていて、ノーマルのB3との直接比較ではないので、一概にはいえないが、「GT」が冠されるほうが、若干ではあるがハイパフォーマンスカーらしい乗り味を味わえるといえる。

 両車から感じたアルピナらしさ

 しかし、どちらにも共通していた部分がいくつかある。これらのポイントが「アルピナらしさ」なのかもしれない。

 まず驚かされるのはボディ剛性だ。ベースとなっているBMWモデルのボディ剛性が高いのも恩恵としてありそうだが、サスペンションがよく動いて路面からの入力を上手く受け止めている感触。そして何より高速域でもリラックスして巡行できそうな雰囲気が両車ともにあり、普通に乗っていてもボディがガシッとしているのが伝わってくる。

 次にパワートレイン。今回の2台はややキャラクターの違う味付けになっていたが、共通していたのがレスポンスのよさ。スロットルコントロールに対して素直に反応し、歯切れのいい変速に対して素早くブリッピングしてくれる。動力性能はもちろんだが、このパワートレイン全体のシームレスかつ良好なレスポンスは、コンフォート性能にも寄与していそうだ。

 そして、乗り心地にも注目したい。実際、アルピナは乗り心地のよさが評価されている。今回乗ってみると、ショーファーカーのように驚きや上質な乗り心地とまではいかなかったが、上級サルーンの非スポーツグレード並みの乗り心地を実現しているとは感じる。ただ、冷静に考えてみると、ここまでのハイパフォーマンスカーでありながらその領域を実現しているのは素晴らしいことだ。しかもリヤには285/30ZR20という超扁平タイヤを装着していながらのこの乗り心地。凄いとしかいいようがない。

 この乗り心地のよさはボディ剛性の高さが影響していると思うが、それはアルピナのチューニングだけではなく、BMWの素性のよさもある。アルピナがBMWを素材として選ぶのも納得できる時間であった。

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みんなのコメント

5件
  • ggf********
    アルピナはチューナーではなくドイツの自動車メーカー。ホワイトボディの組立てからと言われた昔ほどのこだわりはありませんが、マイスターの手でこだわりの部分は作っていることには変わりありません。
    私はアルピナ信奉者ではなくリスペクトしているという程度ではありますが、イジるなんて表現を使うのは避けるべきと思わずにはいられません。
  • ikq********
    アルピナいい車ですよ。
    乗り心地と高い運動性能を絶妙なバランスでチューニングしています。50台程乗り継いできましたが普段使いには最もベストな車です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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