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【試乗】新型アウディ S3 / A3│モーターアシストのパワフルさは伊達じゃない、正当進化を遂げたプレミアムコンパクトカー

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【試乗】新型アウディ S3 / A3│モーターアシストのパワフルさは伊達じゃない、正当進化を遂げたプレミアムコンパクトカー

VWグループの総力をつぎ込んだ渾身の1台

アウディのCセグメントハッチバック&セダンモデル、A3シリーズが8年ぶりに4世代目へとフルモデルチェンジした。プラットフォームはVWグループの横置きエンジン用「MQB」を踏襲。キャビン骨格などボディの30%に熱間成型スチールを採用することで、高剛性と軽量化を実現。そして、Cセグメント初の48Vマイルドハイブリッド(MHEV)、最新のインフォテインメントシステムなどの採用が新型のハイライトだ。

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ボディサイズは、全長4345mm/全幅1815mmとそれぞれ従来モデル比で+20mm/+30mmとなっている。エクステリアデザインは、その拡大分をしっかりと生かしたもので、実車をひと目みてハッチバックだけでなくセダンも素直にカッコ良くなったなと感じた。

アウディの最新のデザイン言語にのっとったフロントマスクは、ワイドになったシングルフレームグリルとかぎ型のようなシャープなLEDヘッドライトが特徴的。そして、サイドパネルはしっかりとしたクビレがあって、ヘッドライトからリアライトへとつながるショルダーラインによってブリスターフェンダーが構成されている。  インテリアは、センターコンソールを運転席側に向けたドライバーオリエンテッドなデザイン。メーターパネルは、アウディではお馴染みの10.25インチサイズ液晶のアウディバーチャルコックピットを採用。ダッシュボード中央には、タッチ操作式の10.1インチサイズのタッチスクリーン式「MIB3」MMIナビゲーションシステムがビルトインされている。そして、これまでのような大きなシフトレバーは姿を消し、コンパクトなシフトスイッチが採用された。空いた前方のスペースは、スマートフォンの無線充電機能として使われている。VWグループではポルシェ 911などもこうしたシフトスイッチを採用しており、今後の主流になっていくのだろう。

ハッチバックの居住空間は、ホイールベースが先代モデルと同寸なので数値的に劇的な変化があるわけではないが、フロントのヘッドルームは+7mm、エルボールームは+6mm、後席ではショルダールームが+2mm、エルボールームが+3mmとわずかながらも全体的に拡大している。ラゲージルームの積載容量は先代と同じで、通常時380Lで、後席をフラットにすれば最大1200Lとなる。

そして、ハイライトがCセグメント初の48Vマイルドハイブリッドだ。正確にはVW ゴルフ8にも同じパワートレインが搭載されるが、導入時期の関係で国内では一番乗りとなった。従来の1.4L直列4気筒ターボエンジンに代わるもので、A1やQ2のエントリーモデルが搭載している1L直列3気筒ガソリンターボエンジンに、ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせたものだ。

このTFSIエンジン「30 TFSI」は、最高出力110ps、最大トルク200N・mを発揮。トランスミッションは7速Sトロニックを組み合わせる。誰もが思うであろう、このセグメントの車が1Lエンジンで本当に大丈夫なのかという不安は、走り出すとすぐに払拭された。

大人3人が乗り込んで箱根のワインディング路を走ってみたが、言われなければこれが1Lだとはとても思えない。BASのアシストもあって発進時ももたつくことなくすっとトルクが立ち上がり、スムーズに加速していく。2000回転を過ぎれば200N・mを発揮するので、少々の上り坂でもまったく問題ない。また、カタログ燃費は17.9km/L(WLTCモード)だが、高速をメインに走ればメーター表示は20km/Lを優に超えていた。

30 TFSIのサスペンション形式は、フロントがマクファーソンストラット式、リアがトーションビーム式となる。ただ、リアがばたついて乗り心地が気になる場面はなかった。ちなみに、遅れてやってくる上級グレードの「40 TFSI」はフロントこそ同じだが、リアがマルチリンク(4リンク)式にアップグレードされている。 続いて、SモデルのS3に試乗した。基本骨格はA3と同じとはいうものの、車高を15mmローダウンし、ハニカムパターンのシングルフレームグリルや大型のエアインテークを備えたフロントバンパー、専用デザインのリヤディフューザー、左右4本出しのテールパイプなどにより、よりワイド&ローな印象をうける。ボンネットの先端には、往年のAudi quattroをほうふつとさせるスリットのようなデザインを備えた。

インテリアでは、メータパネルがベースモデルよりも拡大された12.3インチのバーチャルコックピットプラスが標準装備となる。また、Sモデル用のステアリングやスポーツシートなどが、よりスポーティさを引き立てている。

エンジンは最高出力 310ps、最大トルク 400N・mを発揮する2L4気筒ターボエンジンで、トランスミッションは7速Sトロニックを組み合わせる。駆動方式は、電子制御式油圧多板クラッチを用いた クアトロ(フルタイム4WD)だ。

先代モデルのエンジンをベースにターボチャージャーの過給圧を高め、350barと高圧の燃料噴射を備えたことで出力と燃費の両方を向上しており、動き出しからスムーズに加速していく。アクセルペダルに力を込めれば、最高出力を発揮する5450~6500rpmの回転域まで一気に吹け上がる。

試乗車にはオプションの電子制御式ダンピングコントロールサスペンションが備わっていた。これによって、走行モードを切り替える「アウディドライブセレクト」と連動して、「オート」「コンフォート」「ダイナミック」と減衰力の切り替えが可能となる。コンフォートなら街中でも快適で、ダイナミックなら一気にシャープな動きへと変わる。この振り幅の広さはやはり魅力的で、11万円のオプションながらぜひ付けたい。

A3もS3もまさに全方位の進化を果たしている。アウディはいまBEV(電気自動車)に大きくシフトしようとしているけれど、今の日本のインフラなど現状を鑑みれば、やはり内燃エンジンモデルに分がある。1LエンジンがMHEVのアシストだけでこれほど走り、今後もしS3の2LにもMHEVを加えれば、さらなる進化が見込めるだろう。内燃エンジンのこれからにも大いに期待したい。 文/藤野太一、写真/柳田由人

中古車なら2代目のA3スポーツバックが狙い目!

先代となるA3のスポーツバック(2代目)に注目。先代は2013年に登場。この世代からセダンがラインナップに加わり、MQBプラットフォームを採用しきてきたモデルとなる。このプラットフォームは新型にも継承されている。

注目の理由としては、流通量と順調な相場下落。カーセンサーEDGE.netには現在500台ほど流通しており、オプションを含めたグレードの選択肢も多い。加えて、ボディカラーやオプションにこだわらなければ、すでに予算100万円で狙える物件が散見されるようになってきている。

2017年以降の、デザイン意匠を刷新し自動ブレーキなどが標準装備された後期型でも280台前後流通している。後期型は、総額200万円前後で1.4Lグレードの物件が数十台流通し始めている、というような状況。ただ、新車時価格が300万円以上したモデルであることを考えると、十分に今からチェックしておく価値はあるだろう。 2代目アウディ A3スポーツバックの中古車を探す▼検索条件2代目アウディ A3スポーツバック × 全国写真/Audi AG【試乗車 諸元・スペック表】●1st エディション(A3 スポーツバック 30 TFSI)型式3AA-GYDLA最小回転半径5.1m駆動方式FF全長×全幅×全高4.35m×1.82m×1.45mドア数5ホイールベース2.64mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.55m/1.53mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1320kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高0.14mマニュアルモード◯標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリック掲載コメント※350台限定※諸元・装備情報は一部ベースとなるグレードの情報を掲載しております型式3AA-GYDLA駆動方式FFドア数5ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色-オプション色アトールブルーメタリック、グレイシアホワイトメタリック、ミトスブラックメタリック、タンゴレッドメタリック、バイソンイエローメタリック、マンハッタングレーメタリックシート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.1m全長×全幅×全高4.35m×1.82m×1.45mホイールベース2.64m前トレッド/後トレッド1.55m/1.53m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1320kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高0.14m掲載用コメント※350台限定※諸元・装備情報は一部ベースとなるグレードの情報を掲載しておりますエンジン型式DLA環境対策エンジン-種類直列3気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量47リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量999cc燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外:17.6km/L└高速:20km/L燃費基準達成-最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000エンジン型式DLA種類直列3気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量999cc最高出力110ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm200(20.4)/3000環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量47リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)17.9km/L└市街地:14.9km/L└郊外: 17.6km/L└高速: 20km/L燃費基準達成-【試乗車 諸元・スペック表】●2.0 4WD(S3 セダン)型式3BA-GYDNFF最小回転半径5.1m駆動方式4WD全長×全幅×全高4.51m×1.82m×1.42mドア数4ホイールベース2.63mミッション7AT前トレッド/後トレッド1.55m/1.53mAI-SHIFT-室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m4WS-車両重量1560kgシート列数2最大積載量-kg乗車定員5名車両総重量-kgミッション位置フロア最低地上高-mマニュアルモード◯標準色-オプション色-掲載コメント-型式3BA-GYDNFF駆動方式4WDドア数4ミッション7ATAI-SHIFT-4WS-標準色-オプション色-シート列数2乗車定員5名ミッション位置フロアマニュアルモード◯最小回転半径5.1m全長×全幅×全高4.51m×1.82m×1.42mホイールベース2.63m前トレッド/後トレッド1.55m/1.53m室内(全長×全幅×全高)-m×-m×-m車両重量1560kg最大積載量-kg車両総重量-kg最低地上高-m掲載用コメント-エンジン型式DNF環境対策エンジン-種類直列4気筒DOHC使用燃料ハイオク過給器ターボ燃料タンク容量56リットル可変気筒装置-燃費(10.15モード)-km/L総排気量1984cc燃費(WLTCモード)11.6km/L└市街地:8.2km/L└郊外:12km/L└高速:13.8km/L燃費基準達成-最高出力310ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm400(40.8)/5450エンジン型式DNF種類直列4気筒DOHC過給器ターボ可変気筒装置-総排気量1984cc最高出力310ps最大トルク/回転数n・m(kg・m)/rpm400(40.8)/5450環境対策エンジン-使用燃料ハイオク燃料タンク容量56リットル燃費(10.15モード)-km/L燃費(WLTCモード)11.6km/L└市街地:8.2km/L└郊外: 12km/L└高速: 13.8km/L燃費基準達成-

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