ミニバイク黄金期に輝くYSR50の実力とは
ミニバイクブームが頂点に達した1980年代に登場したヤマハ「YSR50」は、実戦用GPマシンYZR500を彷彿とさせる外観と本格装備で、当時の若者を虜にしました。
【画像】80年代バイクブームで人気だった原付レーサーレプリカ! ヤマハ「YZR50」を写真で見る(30枚)
今回、米国で落札されたモデルはどのような個体なのでしょうか。
YSR50は1986年にデビューしました。
当時日本では原付免許で乗れる排気量50ccクラスに各社がフルカウルを纏わせたミニスポーツを相次いで投入し、ロードレース人気とも相まって一大ブームとなっていました。
カワサキ「AR50」やスズキ「RG50Γ(ガンマ)」、ホンダ「MBX50F」といった同世代機が存在する中、YSR50はワークスGPマシンYZR500譲りのシルエットを12インチタイヤに凝縮しポケットGPという新提案を行ったのです。
量産車ながらフロント油圧ディスクとリアドラムのブレーキ構成、リターン式5速変速機、空冷2ストローク単気筒エンジンなど、本格的な走行性能を備え、ミニバイクレースでは定番車種となりました。
最高出力7馬力、最大トルク5.8N・mを8800rpm付近で叩き出す高回転型ユニットは49ccという小排気量を感じさせない活発さを誇りました。
今回落札された1987年式は、長らく博物館に展示されていたと伝えられる個体です。
販売ディーラーが2021年に買い取った後、キャブレターサービスを施し、5速ミッションや自動オイルインジェクションなどの機構を整備してオークションに出品しました。
外装は白と赤のツートーンに濃紺レタリングを合わせ、透明スクリーンとソロシートを備えたフルフェアリング仕様。正方形断面スチールフレームはシルバーで統一され、当時のレーサーレプリカらしい硬質感を残しています。
足回りにはレッド仕上げの12インチマルチピースホイールを採用し、フロント3.50インチ、リア幅のブリヂストンモラスタイヤを装着。
従来型フォークとボックスセクションスイングアーム+モノショックの組み合わせは75kgの軽量車体を確実に支え、街乗りからサーキット走行まで幅広く対応します。
走行距離は1770km 極上モデルの現在の価値
速度計は最高50マイル(約80km)表示で、オドメーターは1100マイル(約1770km)を指しており、そのうち約10マイルが現オーナー下で加算されたと記録されました。
走行距離の少なさは博物館保管車である事実を裏付けます。
ハンドルはフォークヨーク上に固定された左右独立のクリップオンタイプ。左にはホーン、ハイビーム、ウインカースイッチ、右にはエンジンオフ/ランスイッチを備え、当時の市販レーサーを彷彿とさせる操作系が並びます。
リアセットフットコントロールとアップスイープサイレンサー付きエキゾーストにより、ライダーは腰高なスポーツポジションを取りつつ排気音を楽しめます。
空冷49ccエンジンは16mmミクニキャブレターと拡張チャンバー排気を組み合わせ、工場出荷時から7馬力仕様。今回の整備ではキャブレターがリフレッシュされ、始動性とスロットルレスポンスの改善が図られました。
エンジン番号とフレーム番号の下6桁「002675」が一致している点もコレクション価値を高める要素です。
車体寸法は全長1575mm×全幅635mm×全高930mm。
これらの数値は兄貴分の250ccレーサーレプリカよりひとまわり以上コンパクトでありながら、無理なく乗れるサイズに設計されていることを示しています。
軽量かつ短いホイールベースゆえの俊敏さは、現在でもカートコースのタイムアタックやストリートでのキビキビとした挙動で高く評価されます。
今回のオークションでは4850USドル(日本円で約76万円)で落札されました。
原付一種区分としては高額ですが、博物館コンディション、整備履歴、マッチングナンバー、そして1980年代ミニバイクブームを象徴するモデルであることが価格を押し上げた要因と考えられます。
YSR50が消えつつある今、良好な個体を求める愛好家の層は依然厚く、今後の相場も安定するでしょう。
※ ※ ※
1980年代を彩ったミニスポーツの中でもヤマハ「YSR50」はGPマシンさながらの外観と高い実用性で独自の地位を築きました。
博物館展示歴を持つ本車は、走行1100マイルという低使用度と整備済み機構を武器に4850USドルで落札されました。
世界的な小排気量2ストローク再評価の波に乗り、優良個体の価値は今後も堅調に推移すると見込まれます。(Peacock Blue K.K.)
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みんなのコメント
ガンマ50だった友達は卒業してからYSR80と400ガンマ。
車もだけど、昔は遊び心いっぱいのバイク、車があった。