現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【マツダCX-5】新型は魂動デザインの最終段階?絶対に必要!と社長直訴で実現したキャラクターラインとは #JMS2025

ここから本文です

【マツダCX-5】新型は魂動デザインの最終段階?絶対に必要!と社長直訴で実現したキャラクターラインとは #JMS2025

掲載 1
【マツダCX-5】新型は魂動デザインの最終段階?絶対に必要!と社長直訴で実現したキャラクターラインとは #JMS2025

初代CX-5が魂動デザインのスタート

3代目となる『マツダCX-5』がジャパンモビリティショー2025に出展された。チーフデザイナーの椿貴紀さんは初代から何らかの形でCX-5に関わり、さらに現行モデルのオーナーでもあるという。そこで新型のデザインにかける思いなどを聞いた。

【画像】新型は魂動デザインの最終段階?ジャパンモビリティショー2025で初公開されたマツダCX-5 全133枚

始めに気になるのは、初代CX-5がマツダの魂動デザインのスタートだったことだ。では3代目もそういった立ち位置なのか。椿さんは「フェーズ2のかなり後ろの方ですね」と明かす。つまり『現在の魂動デザイン』、その最終ステップにいるということだ。

「ですから今回も(前と次のステップ)どっちだろうと思われるような、瀬戸際にいる感じですね」と、「詳細はまだ」としながらもCX-5のデザインの立ち位置を明かしてくれた。

では新型デザインのこだわりについて聞いてみよう。

CX-5として外せないのは、「スポーティなシルエット、スタイリングと機能性です。格好良いけど『使える』のがCX-5の価値」と定義づける。しかし2代目は少しデザインに振り過ぎたため荷室などが狭くなるとともに、競合がサイズアップした結果、競争力が落ちてしまった。そこで「格好良さはもちろん、機能性で劣っていたところを改めて補い、しっかりと市場の中心に持っていきたい」と今回の方向性を語る。

リアフェンダーのふくらみが命

新型では全長と全高の拡大に対して、全幅はあまり広げられなかった。それでもデザイナーにとってサイズアップは有利に働くと思われがちだが、実はとても難しかったという。

まず、ベルトラインは水平をキープして伸びやかさを表現。それだけだとリアフェンダーのボリュームが(伸びた分)薄くなってしまうので、Cピラーの付け根とホイールハウスとの間を圧縮することでボリュームをキープ。ここに椿さんのこだわりが見える。

「クルマを選ぶときはエクステリアデザインを重視しますが、クルマに乗るとほぼ見えませんよね。でも唯一見えるのはドアミラーからのリアフェンダーです。欧州のスポーツカーやマツダロードスターに乗るとこのフェンダーの抑揚が見えるので、僕はニヤニヤしてしまうんです。ですからリアフェンダーのふくらみはどうしても欲しかったんです」

そして、「ドアミラー下にあるキャラクターラインがリアに向かっていきながら、その先にあるリアフェンダーがグッと出るのがミラーで見える。それがお気に入りポイントです」と話す。

キャラクターラインの意図

もうひとつエクステリアで気になるのは、フロントドア下にある斜めのキャラクターラインだ。実は全長が伸びたもののフロントまわりはあまり変わらないことから、キャビンだけが長くなりバランスが悪くなってしまったのだ。

「頭でっかちに見えてバランスが悪いと思っていたんです。しかしこの線を入れた絵を描いてくれたデザイナーがいて、それをモデル化したら急にバランスが良く感じました」

その理由は、「この斜めのキャラクターラインまでがフロントパートに見える」から。つまり、フロント部分も伸びたように錯覚させたのだ。

しかし社内からは猛反対があったそうだ。

「社長の毛籠や前田(シニアフェローデザイン・ブランドスタイル監修の前田育夫氏)から、お前、ほんまにこれをやるんか、いらんだろうといわれました」と椿さん。しかし「これは絶対必要なのでやらせてくださいと、直訴しました」と明かす。

実はまだまだ、新型CX-5のデザインはこだわり満載だ。残念ながら現段階では明らかにできないが、作り手の強い思いを感じさせる仕上がりであることは確かである。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

マツダ「次期MAZDA 2」!? 新型「コンパクトカー」に大注目! “ちいさなボディ”に次世代「魂動デザイン」採用! 美しい「ネオ・オーセンティック」仕上げの「ビジョン・クロスコンパクト」についてデザイナーに聞いた!
マツダ「次期MAZDA 2」!? 新型「コンパクトカー」に大注目! “ちいさなボディ”に次世代「魂動デザイン」採用! 美しい「ネオ・オーセンティック」仕上げの「ビジョン・クロスコンパクト」についてデザイナーに聞いた!
くるまのニュース
【BEVスポーツカーの可能性に挑戦】レクサスが次世代スポーツカー『LFAコンセプト』を世界初公開 究極の没入体験を追求
【BEVスポーツカーの可能性に挑戦】レクサスが次世代スポーツカー『LFAコンセプト』を世界初公開 究極の没入体験を追求
AUTOCAR JAPAN
スバル新「“4WD”スポーツハッチ」が凄い! 伝統の「金ホイール×巨大ウイング」採用! まさに「“毎日乗れる”スーパーカー」な斬新“パフォーマンスE”がこだわったデザインとは!
スバル新「“4WD”スポーツハッチ」が凄い! 伝統の「金ホイール×巨大ウイング」採用! まさに「“毎日乗れる”スーパーカー」な斬新“パフォーマンスE”がこだわったデザインとは!
くるまのニュース
ベーシック仏コンパクトの魅力 プジョー208 1.2 スタイル(1) 低価格を叶えたハードをチェック
ベーシック仏コンパクトの魅力 プジョー208 1.2 スタイル(1) 低価格を叶えたハードをチェック
AUTOCAR JAPAN
見た目がとても素敵な「トヨタ カローラ コンセプト」 角張ったモダンなラインとシンプルなフォルムの上品でスポーティなデザイン
見た目がとても素敵な「トヨタ カローラ コンセプト」 角張ったモダンなラインとシンプルなフォルムの上品でスポーティなデザイン
AutoBild Japan
世界で1番高価だったクルマ ロールス・ロイス・カマルグ(1) 1台の完成に半年を要す象徴
世界で1番高価だったクルマ ロールス・ロイス・カマルグ(1) 1台の完成に半年を要す象徴
AUTOCAR JAPAN
高級車ブランド「ジェネシス」、新型ミッドシップでGTレース参戦へ意欲「もちろん富士6耐でるよな?」と期待の声
高級車ブランド「ジェネシス」、新型ミッドシップでGTレース参戦へ意欲「もちろん富士6耐でるよな?」と期待の声
レスポンス
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
新型イプシロンもちゃんとランチアであった話【日本版編集長コラム#59】
AUTOCAR JAPAN
【64色の室内イルミを採用】レクサスのコンパクトクロスオーバー『UX300h』を一部改良 外装色ホワイトノーヴァガラスフレークも追加
【64色の室内イルミを採用】レクサスのコンパクトクロスオーバー『UX300h』を一部改良 外装色ホワイトノーヴァガラスフレークも追加
AUTOCAR JAPAN
日産はモビリティショーでこれまで以上に大きく、よりパワフルで、よりクールなモデル、新型「日産パトロール」を発表!
日産はモビリティショーでこれまで以上に大きく、よりパワフルで、よりクールなモデル、新型「日産パトロール」を発表!
AutoBild Japan
【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す
【世界で最も売れているホンダ車】6代目『CR-V』来年2月日本販売開始!激戦区CセグSUV市場で王者を目指す
AUTOCAR JAPAN
“上質”仕様のレクサス「最高級ミニバン」LM初公開! 上品エアロの「アドミレイション」モデル登場へ! KUHL×アドミレイションの新パーツとは
“上質”仕様のレクサス「最高級ミニバン」LM初公開! 上品エアロの「アドミレイション」モデル登場へ! KUHL×アドミレイションの新パーツとは
くるまのニュース
ルノー4に対抗 個性派クロスオーバー、キア『EV2』来月発表予定 箱形ボディに独特なライトを採用
ルノー4に対抗 個性派クロスオーバー、キア『EV2』来月発表予定 箱形ボディに独特なライトを採用
AUTOCAR JAPAN
BMW 3シリーズ E21型とG20型(2) 違う見た目に秘めた特長 半世紀磨き込んだ賜物
BMW 3シリーズ E21型とG20型(2) 違う見た目に秘めた特長 半世紀磨き込んだ賜物
AUTOCAR JAPAN
トヨタ新・最高級ブランド「センチュリー」! 伝統的な“日本の美”デザインした「極上クーペ」が凄い! まさかの「輪島漆&西陣織」も採用! 美しすぎる「超豪華モデル」デザイナーに意図を聞いた!
トヨタ新・最高級ブランド「センチュリー」! 伝統的な“日本の美”デザインした「極上クーペ」が凄い! まさかの「輪島漆&西陣織」も採用! 美しすぎる「超豪華モデル」デザイナーに意図を聞いた!
くるまのニュース
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(中編) 評価され続ける至高の逸品
今こそ注目したい黄金期 1990年代前半の名車 47選(中編) 評価され続ける至高の逸品
AUTOCAR JAPAN
タフな人気SUV販路拡大 フォード、欧州向け新型『ブロンコ』投入へ ただし「本家」とは別物に
タフな人気SUV販路拡大 フォード、欧州向け新型『ブロンコ』投入へ ただし「本家」とは別物に
AUTOCAR JAPAN
伝説のスポーツカー電動で復活! レクサスが新型「LFA」コンセプト世界初公開
伝説のスポーツカー電動で復活! レクサスが新型「LFA」コンセプト世界初公開
乗りものニュース

みんなのコメント

1件
  • blt********
    10年前のフォードエクスプローラー味を感じる顔がイマイチ

※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281 . 1万円 413 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37 . 0万円 436 . 8万円

中古車を検索
マツダ CX-5の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

281 . 1万円 413 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

37 . 0万円 436 . 8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村