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いすゞ自動車とUDトラックスが「『運ぶ』で描こう、みんなの未来。」をテーマに、共同でジャパンモビリティショー2025にブースを展開

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いすゞ自動車とUDトラックスが「『運ぶ』で描こう、みんなの未来。」をテーマに、共同でジャパンモビリティショー2025にブースを展開

 いすゞ自動車とUDトラックスは、本年10月29日から11月9日にかけて開催されるジャパンモビリティショー2025の出展概要を発表。合わせて「Japan Mobility Show 2025特設サイト」を開設した。

 いすゞグループに位置するいすゞ自動車とUDトラックスは、「『運ぶ』で描こう、みんなの未来。」をテーマに掲げて、共同でブースを展開。多様なモビリティと可能性を広げるソリューション、それらを実現するための技術と革新力で、これからの“運ぶ”を提案する。

国産小型トラックの最量販車「いすゞ・エルフ」の2WDモデルが先進安全装置の検知性能の向上および機能の拡充を実施

 ブースのコーナーとしては、“うごく美術館”“うごくオフィス”“うごく旅館”の3つのシーンの未来を没入感のあるバス車内で体験することができる「みんなの未来バス」、思い思いのポーズと自分らしさを組み合わせて、いすゞグループが描く未来の“運ぶ”が感じられる特別なステッカーを作成できる「“みんなの未来ステッカー”ファクトリー」、すべての人がイキイキ活動するウェルビーイングな社会を実現するコンセプトカー群を披露する「未来の“運ぶ”を実現するコンセプトカー」、未来の“運ぶ”を実現するためのいすゞグループの技術や取組(ソリューション)をカーボンニュートラルやコネクテッドのエリア、自動運転のVR体験、ジオラマなどを通じて紹介する「明日をつなぐ“運ぶ”タウン」などを設置する予定だ。

 出展車を紹介していこう。まず、コンセプトカーでワールドプレミアモデルとなる「VCCC(Vertical Core Cycle Concept)」。いすゞグループは、新しい時代の“運ぶ”にはヒトやモノを必要な時に必要な場所へ循環させる仕組みが求められると考え、その着眼点から革新的な縦型フレーム「バーチカルコア」を発想する。バーチカルコアは多彩な架装に対応し、事業者や生活者、地域の人々も活用できる共通基盤となる。さらに、車両を主要部品単位で循環的に活用するモジュール構想によって、無駄のない稼働を可能とした。

 次に、約10年ぶりにキャブエクステリアを一新した大型トラック「ギガ」がワールドプレミアを果たす。プリクラッシュブレーキ(右左折時)や左折巻き込みブレーキ機能、側方衝突抑制機能、さらに車輪脱落予兆検知システムなどの安全装置を拡充し、ドライバーの安心・安全な運行をサポート。また今回は、国内ではいすゞが唯一展開している車両総重量(GVW)25トン低床3軸車を展示する。

 3台目は、CN社会の実現のためにいすゞが展開する小型トラック「エルフEV」の塵芥車。架装物への動力供給源としていすゞ独自開発の電動PTO(Power Take Off。車両の動力源から架装物に動力を取り出す装置)ユニットを採用し、従来のディーゼル車と同等の使い勝手を実現しながらも、BEVならではの静粛性とCO2排出量削減により、クリーンな街づくりに貢献する。

 4台目はUDトラックスの最新大型トラクタ「Quon GW 6×4」。GH13(排気量13リットル、最高出力390kW(530ps)/最大トルク2601Nm)エンジンを搭載して重量物運搬に相応しい粘り強く力強い走りを実現し、合わせて12段電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT-VII」と運転支援機能「UDアクティブステアリング」を組み込んでドライバーの負担を軽減する。総輪ディスクブレーキに加え、大容量流体式リターダの圧倒的なブレーキ効力により安定した制動力を発揮することもトピックだ。今回のショーでは、UDトラックスの90周年を記念した特別パッケージ車を展示する。

 5台目は、欧州連合(EU)が定める排出ガス規制「ユーロ6」に準拠したUDトラックスの新興国専用大型トラック「Quester」の2026年モデルがワールドプレミアを果たす。排気量11リットルのエンジンと進化した12段電子制御式オートマチックトランスミッション「ESCOT-E」を搭載し、車両の稼働率や燃費効率のさらなる向上、総保有コスト(TCO)の最適化、さらに環境負荷の低減を実現している。

 6台目は国内初のBEVフルフラット路線バス「エルガEV」をベースに、新たに開発中の自動運転システムを採用した「エルガEV 自動運転バス」を世界初公開する。カメラ、LiDAR、ミリ波レーダーなど複数のセンサーによる周囲認識と、各コンポーネントを協調させる車両統合制御技術により、安全かつ安定した自動走行を具現化した。

 技術展示も見逃せない。商用車のカーボンニュートラル(CN)化は、車両のサイズや使われ方が異なるため、マルチパスウェイ(全方位)での対応が求められる。そこでいすゞグループは、今回のショーでマルチフューエルエンジンを世界初公開する。マルチフューエルエンジンは従来のディーゼルエンジンとシリンダブロックやクランクシャフトなどの主要部分を共通化。点火システムや噴射システムなどを燃料ごとに変更するだけで、軽油はもちろん、天然ガス、水素、バイオ燃料、合成燃料などのCN燃料に対応することを可能とする。電動化に加え、CNの実現に向けて即効性とコストに優れた新しい内燃機関の提案だ。

 出展車ではほかにも、トラック本来の用途はもとより、乗用ユースの目的にも応え、ユーザーのさまざまなニーズに幅広く対応する1トン積みピックアップトラック「いすゞD-MAX」の最新型を展示。また、10年後の2035年の東京をひと足先に訪れ、未来の住人として来場者がワクワクする未来を先行体験できることをコンセプトとしたジャパンモビリティショー2025のプログラム「Tokyo Future Tour 2035」に参画する。さらに、「Mobility Culture Program」において人々の暮らしを支える“はたらくモビリティ”として事故や災害など過酷な環境での救助活動を支える「フォワード救助工作車」や、建設現場などで活躍するダンプカー「Quon CW 6×4」、未来を切り拓くモビリティとして南極観測用雪上車「SM40S」を展示する予定である。

文:カー・アンド・ドライバー 大貫直次郎
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