すでにお伝えしているように、FIA フォーミュラEシーズン12に、マセラティブランドからシトロエンにスイッチし参戦するが、この度、正式に発表が行なわれた。
2025年10月20日に公式参戦を発表し、トリコロールをまとったEVフォーミュラカー「GEN3 Evo」を初公開した。
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このマシンは、ステランティス・モータースポーツが長年にわたり培ってきたフォーミュラEでの知見と技術を結集したもので、チームを率いるのは経験豊富なシリル・ブレ氏だ。なお、ステランティスのフォーミュラE参戦という視点では、従来のマセラティ・チームからこの新たなシトロエン・チームにブランドを変更することになる。
ドライバーには、フォーミュラEで数々の栄冠を手にしたジャン・エリック・ベルニュ(フランス)と、近年急成長を遂げたニック・キャシディ(ニュージーランド)という、実績と実力を兼ね備えた2人がステアリングを握る。公式テストは10月27日にスペインのバレンシアで行なわれ、12月6日、開幕戦のブラジルのサンパウロePrixでデビューを飾る予定になっている。
シトロエンのザビエ・シャルドンCEOは、「シトロエンがフォーミュラEに公式参戦できることを心から誇りに思います。私たちは、ラリーレイドやWRC、WTCCといった新しい舞台に挑戦するたびに勝利を収めてきました。モータースポーツは60年以上にわたりシトロエンの歴史と伝説を築いてきた存在であり、ブランドの情熱そのものです。今回、100%電動で大いなる意義を持つ競技に参加することで、持続可能なモータースポーツのシンボルとなることを意図している。未来を見据えた価値を共有し、都市の中心で開催されるフォーミュラEを通じて、若い世代やデジタルに親しんだ層とつながることを期待します。フォーミュラEは、技術革新の実験場であり、ブランドにとって国際的な発表の舞台です。この新しい挑戦を通じて、シトロエンのビジョンを世界に示していきます」と語っている。
発表されたEVフォーミュラカー「GEN3 Evo」は、フォーミュラE史上最速の電動マシンであり、持続可能なモータースポーツの新ビルとなることを意図している。最高出力は350kW(約470ps)、0-100km/h加速はわずか1.86秒、最高速度は約320km/hに達する。
前後に2基のモーターを搭載し、最大600kWのエネルギー回生を実現。レース中に消費するエネルギーの約半分を減速・回生で再利用することができる。軽量かつ強度の高いカーボンモノコックシャシーを採用し、もちろんFIAの厳格な安全基準を満たしている。
このマシンは、パリ近郊サトリーにあるステランティス・モータースポーツの拠点で開発され、ディレクターのジャン・マルク・フィノの指揮のもと、11年にわたるフォーミュラEでの経験が活用されている。
ディレクターのフィノは、「私たちは単にシングルシーターを設計しているのではありません。世界で最も先進的な選手権のひとつにおいて、シトロエンの情熱を再び呼び覚ましているのです。フォーミュラEで培った11年の経験と、数十名のエンジニアや技術者の高い専門性と情熱を結集し、パワーマネージメント、高い効率性、そして信頼性という、フォーミュラEで勝つために不可欠なバランスを完全に掌握して、シトロエンのフォーミュラEプログラムのために日々取り組んでいます」と語っている。
マシンは、フランスの誇りを象徴するトリコロールのデザインを大胆にあしらっている。フロントには情熱を象徴する鮮烈なレッド、続いてホワイトとエレクトリックブルーが流れるように配置され、スピード感とエネルギーを表現している。
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