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【古き良き英国の伝統】デイムラー・マジェスティック 英国版クラシック・ガイド 前編

鋭い加速、驚くほど軽快なハンドリング

執筆:Malcolm Mckay(マルコム・マッケイ)

【画像】マジェスティックとマジェスティック・メジャー 絢爛豪華 晩年のディムラー・モデル 全65枚

撮影:James Mann(ジェームズ・マン)

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


時代遅れなデザインのコーチビルド・ボディとセパレート・シャシー構造という特徴から、1958年に発売されたデイムラー・マジェスティックは売れなかった。だが、伝統的な英国品質を象徴する内容でもあり、近年は価値を高めつつある。

マジェスティック・メジャーでは4.6L V型8気筒ヘミ・エンジンを搭載し、4輪にサーボ付きのディスクブレーキを備えている。技術的には、充分以上のものを備えていた。

車内は広々としていて、驚くほど快適で装備も豊か。職人技で仕立てられた内装は極めて高水準だが、長期間放置されていた場合なら、復元に相当な費用が必要になる。熱狂的なファン以外、状態を保つのは難しいことも確かだ。

直列6気筒のマジェスティックは、活気に溢れた豪華なビッグサルーンだった。V8エンジンを搭載するマジェスティック・メジャーはその頂点。加速は鋭く、ハンドリングも驚くほど軽快だ。

当時の試乗記を振り返ると、最小限のボディロールと、控えめなアンダーステアを評価している。当初はアシストなしだったステアリングは、マジェスティック・メジャーからパワーステアリングがオプションとして登場。ほどなく標準装備となった。

オーバースクエアのV8エンジンは、エドワード・ターナーによる力作。6気筒より11kg軽量化しつつ、20%排気量を増やし、50%以上のパワーアップを実現している。

動的性能は、当時としては相当に高かった。2t近い車重でありながら、0-97km/h加速は9.7秒、最高速度は197km/hに達している。

最高水準といえる英国伝統のサルーン

デイムラーの取締役会からバーナード・ドッカー卿とノラ・ドッカー婦人が追放されると、デイムラーの親会社になっていたBSA社は、ターナーを部門トップに据えた。腕利きのエンジン設計技術者だったが、経営には向いていなかった。

地位の高い友人が多くいたが、自身も浪費家だった。その結果、グループに深刻なダメージを与えてしまう。

デイムラーはトライアンフTR3のシャシーを利用し、2.5LのV8エンジンを搭載したスポーツカー、SP250を開発。北米市場をターゲットにすることで、経営を立て直そうと試みた。

しかし、グラスファイバー製ボディのスタイリングは美しいとはいい切れず、価格も高すぎた。販売は伸びなかった。

BSA社は1960年6月にデイムラーをジャガーへ売却。マジェスティック・メジャーは5月から生産が始まっており、ブリティッシュ・レイランド社が経営権を握る1968年まで生産が続いた。採算性の悪いエンジンの製造方法と、少量生産が決定打となった。

現在は、英国でも部品の入手は困難。いくつかの専門ガレージは対応可能な部品を発見して、修理や整備を請け負ってくれている。ボディパネルは再製造する以外に方法はない。トリムパーツ類は、まだ中古部品が出てくるようだ。

最高水準といえる英国伝統の豪華なサルーンとして、マジェスティックはこの上ない1台。運転するのもよし、リアシートに座るのもよしだ。

オーナーの意見を聞いてみる

エンジニアとして活躍したピーター・ブリストウは、1967年に1961年式マジェスティック・メジャーを手に入れた。「その時すでに、完全に錆びていました」。と購入時を振り返る。

「その頃は溶接工として働き始めたばかりで、新しいボディパネルを購入する余裕はありませんでした。仕方なく、リベットでアルミ板を貼って凌ぐ状態。10年くらい前まで、そんな修理を一部では続けていましたね」

「このクルマは普段の足。トルクコンバーターが故障し、8年間ほどガレージに眠っていた期間がありましたが、それ以外は常に外出では一緒です。トランスミッションが弱点で、フルードクーラーを追加しています」

「ステンレス製のエグゾーストへ交換してあり、45年前からブレーキにはシリコンフルードを用いています。10年前、走行距離が24万kmを過ぎた頃にエンジンをリビルド。ピストンは、オーストラリアから取り寄せました」

「サイドシルとボディの修復のため、専門ガレージに持ち込んでいますが、ほかの部分は自分で溶接しています。塗装も、ジャガーの塗料を用いて自分で。常にワックスでピカピカです」

英国で掘り出し物を発見

デイムラー・マジェスティック・メジャー

登録:1961年 走行:22万400km 価格:4万5000ユーロ(585万円)

スイスへ輸出されたマジェスティック・メジャー。売り手にとっては夢のクルマだといい、V8-250にダウンサイジングして販売している。記録では、1961年5月の製造と記されている。15年前に現オーナーとともにイタリアへ引っ越した。

右ハンドル車だが、スミス社製のスピードメーターはkm/h表示。オリジナルのサンルーフも自慢。最近にも、ステアリングとブレーキ、トランスミッション、キャブレターの整備を受けている。

フロントのレザーシートはヒビ割れしているという。ボディーにも少々のお手入れが必要なようだ。

デイムラーDR450 リムジン

登録:1961年 走行:10万200km 価格:2700ドル(29万円)

走行距離が短めのデイムラーは、アイルランドと日本を経由し、現在はアメリカにある。大きいボディがゆえに、往年の状態を取り戻すには壮大なプロジェクトになるだろう。

友人はレストアすることもなく、野良猫のように乗っていたらしい。オリジナルのヘミエンジンは、オールズモビルのV8エンジンに載せ替えてある。

だがリムジンは非常に珍しく、まだ走行可能な状態で、ボディやトリムの状態も予想よりは良いようだ。一部の部品はクロームメッキ加工し直してある。もし挑戦する気があるのなら、破格の値段でベース車両が手に入る。

中古車購入時の注意点などは後編にて。

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