FIAは12月11日に世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合を行い、2025年F1レギュレーションにおいて、競技、技術および財務規則のマイナー・アップデートが承認されたことを発表した。さらに、2026年に向けて新たに『運用レギュレーション』と呼ばれるセクションを作成することも明らかにした。
2024年最後の会合がルワンダのキガリで開催され、モハメド・ビン・スライエムFIA会長が議長を務め、WMSCメンバーが現地あるいはオンラインで会議に出席した。
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ビン・スライエムFIA会長は、史上最長の2024年F1シーズンは大成功を収めたと振り返った。また、2024年から2025年にわたり、多数のFIA F2ドライバーがF1へのステップアップに成功したことを受け、カートからF1におよぶシングルシーター・ピラミッドの生産性が強調されたと、FIAは述べている。
今回の会議で、2025年および2026年のF1レギュレーションへのいくつかの修正が承認されたことが明らかにされた。
■2025年F1規則:『ヒート・ハザード・レギュレーション』が最終決定
2025年に向けて今回承認された事柄のひとつは、『熱の危険(Heat Hazard)』に関するプロトコルの正式導入だ。このプロトコルでは、極度の気象条件下ではドライバーの冷却キットの使用が義務付けられる。
この規則は、2023年カタールGPの酷暑と高湿度により、複数のドライバーが体調不良に陥ったことを受けて、ドライバーの安全を確保するために導入される。
■2025年/2026年F1規則:ジェンダーニュートラル言語の採用
包括性を促進する動きの一環として、F1は、FIA F2およびFIA F3ですでに実施されている変更に合わせて、競技規則にジェンダーニュートラル言語を採用する。これはすでに2025年に向けて承認されており、それが2026年レギュレーションにも反映される。
具体的には、以前は、ドライバーを『he(彼)』と表現していたものを、今後は『the driver(そのドライバー)』という言葉が用いられる。
■2025年/2026年F1規則:財務規則に持続可能性向上のための変更
環境の持続可能性の向上に向けた継続的な推進を促進するため、コスト上限規定から除外される『持続可能性イニシアチブ』の定義が拡大される。
■2026年F1規則:新『運用レギュレーション』の導入
2026年のレギュレーションには、『Operational Regulation(運用規則)』という名称の新たなセクションが導入される。目的は、レースウイークエンド以外に行われるF1チームの特定の活動を規制することとされている。最初のバージョンには、空力テスト、パワーユニットテスト、強制的なシャットダウン期間の制限など、これまでは競技レギュレーションに含まれていた要素がいくつか移行されるということだ。
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