注目のF1チームモデルを皮切りに
アストン・マーティンは2026年2月5日、ブライトリングを「公式ウォッチパートナー」に決定したことを発表した。
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再び「時代の象徴」「文化的な熱狂」へ
両者は歴史を通じて共有してきたつながりを再構築するために提携したという。その物語は、1世紀以上にわたり並行して歩んできたというのだ。このコラボレーションはデザイン、エンジニアリング、そしてスピードの世界に及び、2026年第3四半期には初のタイムピースが発表される予定だ。
両ブランドの類似性は自動車の黎明期にまで遡るという。1907年、レオン・ブライトリングは「ヴィテス」を発表した。フランス語で「スピード」を意味するこのモデルは、時速250マイル(またはキロメートル)までの速度計測を可能にした初のクロノグラフであったという。その機器は極めて正確であったため、スイス警察に採用され、最初のスピード違反切符の発行に使用されたほどである。
一方、それから数年後の英国では、ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードが、アストン・ヒルと呼ばれる急勾配のチョーク(白亜)の坂道で行われた決定的なレースにおいて、手作りのスポーツカーをテストしていた。勝利を収めたそのクルマの名前は後世に残ることとなった。
1960年代までには、両ブランドともにスタイルと現代エンジニアリングの象徴と言ってもよいほどの存在となっていた。ブライトリング創業者の孫であるウィリー・ブライトリングは、戦後の時計製造における質素な雰囲気を払拭すべく、「トップタイム」を発表した。これは、スピードとスタイルを求める新世代のために作られたクロノグラフであった。
そして1965年、映画『007 サンダーボール作戦』において、シリーズ初のQによる改造ガジェットウォッチとしてブライトリングが作中に登場。ショーン・コネリーの腕に巻かれて登場したブライトリング(ガイガーカウンター装備という設定)は、時代の象徴となったのである。
『007 ゴールドフィンガー』(1964年)でデビューし、『サンダーボール作戦』にも登場したアストン・マーティン DB5もまた、4輪の世界で同様の役割を果たした。同じ映画で共演した両者は、洗練、スピード、そしてハイテクな陰謀が交錯するジェームズ・ボンドの世界観に対する文化的な熱狂を捉えたと言っていいだろう。
「スピードと美」の未来はいかに…?
アストン・マーティンのCEO、エイドリアン・ホールマークは次のように述べている。
「アストン・マーティンとブライトリングは、デザインとカルチャーの重要な局面において交差してきました。このパートナーシップは、卓越性、デザインの熟練、そしてパフォーマンスを完璧に示すショーケースであり、これらはアストン・マーティンがその名を冠するすべてのものにとって不可欠な要素です」
ブライトリングのCEO、ジョージ・カーンは次のように語る。
「アストン・マーティンは、パフォーマンスと同様に存在感(プレゼンス)を重視した車作りをしています。我々はアイコニックなデザインという同じ遺産を共有しています。すべてのライン、仕上げ、プロポーションに目的があり、偶然に任されたものは何一つありません 」
ブライトリングとアストン・マーティン、そしてアストン・マーティン・アラムコ・フォーミュラ1チームのファンは、複数年にわたるパートナーシップを通じて発表される限定リリースに胸を熱くすることとなるだろう。その第一弾、ブライトリングのレース界への復帰を記念するタイムピース「ナビタイマー B01 クロノグラフ 43 アストン・マーティン・フォーミュラ1チーム」は2026年中に登場する予定だ。
【ル・ボラン編集部より】 銀幕の盟友たる両者の再会は、単なる懐古趣味ではない。DB12にも見られるように、現在のアストンには、伝統の殻を破り「スーパーツアラー」という新たな領域へ昇華しようとする強烈な意志が宿っている。精密さと野性が同居するその走りの哲学――ヴァンテージで見せた「非日常へのスイッチ」――が、スイスのクロノグラフとどう共鳴するか。F1という最速の実験室を経由し、再び手首に巻かれる「英国の流儀」。その仕上がりに、期待せずにはいられない。
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