マクラーレンオートモーティブは、航空宇宙産業で使用される最先端のカーボンファイバー製造技術を世界で初めて自動車に応用すると発表した。これにより、超軽量かつ高性能なスーパーカーを実現する。
マクラーレンが開発した新技術「Automated Rapid Tape (ART)」は、航空機の胴体や翼の製造に用いられる高精度な製造方法を自動車向けに最適化したものだ。この技術により、従来の手作業による製法と比べて、より軽量で剛性が高く、強度に優れたカーボンファイバー構造を作り出すことが可能になる。
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ARTの特徴は、ロボットアームを使用せず、固定された塗布ヘッドと高速で動く回転可能なベッドを組み合わせた専用機械を使用する点にある。これにより、自動車産業に適した高速製造プロセスを実現している。
新技術の利点は多岐にわたる。エンジニアにとっては設計の自由度が高まり、部品の特定の方向に剛性を持たせるなど、従来の方法では不可能だった設計が可能になる。また、高負荷がかかる部分に繊維を集中させることで、強度と軽量性の最適化も図れる。
さらに、廃棄物の削減にも貢献する。従来の製法では再利用できない不規則な形の切れ端が多く発生していたが、ARTでは使用する素材の最大95%が最終製品に使用される。自動化により人為的ミスも減少し、品質の一貫性も向上する。
マクラーレンはすでにこの技術を製造プロセスに組み込んでおり、シェフィールドにあるマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センターにプロトタイプの高速塗布機を設置している。2025年後半には産業用仕様の機械に拡張し、製造能力を増強する予定だ。
ARTカーボンファイバーを初めて採用する車両は、マクラーレンの新しいアルティメットスーパーカー『W1』だ。最大1000kgのダウンフォースを生み出す空力パッケージの重要な部分であるアクティブフロントウイングのフィックスドプレーンに使用される。従来の部品と比べて最大10%剛性が向上し、空力性能の大幅な向上が期待できる。
マクラーレンは今後、この技術を次世代のカーボンファイバーアーキテクチャにも応用することを検討している。
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