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燃費悪そう!? 三菱「デリカD:5」の実燃費はどうなのか? 約2tの重量級ミニバンの実力を徹底検証

■大幅にマイナーチェンジした「デリカD:5」の実燃費は?

 三菱「デリカD:5」は、フルモデルチェンジ並みの大幅な改良を受けて2019年2月に発売されました。

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 現行モデルは、ラダーフレームの採用こそなくなったものの、本格的な悪路走破性能を備えた唯一のミニバンで、その屈強な走りに惹かれる硬派なミニバンユーザーから長らく支持され続けている孤高の存在といえます。

 ヘビーデューティ性を重視した設計により車重は2t弱。大幅な改良を受けたとはいえ、デビューしたのは2007年と基本設計年次は古いことから、正直なところ燃費性能にはあまり期待できないのではと思われます。

 パワートレインをほぼ刷新したとはいえ、JC08モードの燃費数値はビッグマイナー前からわずか0.6km/L向上の13.6km/Lですが、実燃費ではどこまで健闘するのか注目しながら、約200kmの道のりを試してみました。

 なお、過度に遅めの速度で走るなど、良い燃費を出すための極端なエコ運転は実施せず、なるべく一般的で自然な運転を心がけてテストをおこなっています。

 高速道路ではレーダークルーズコントロールシステム(LCC)を積極的に利用して、アクセルワークをクルマまかせにして走行しました。

 走行ルートは、東京都心部から箱根エリアを往復するルートを選択。首都高3号線を経て東名高速に接続し、小田原厚木道路で高速巡航時の燃費をチェックします。

 ターンパイク箱根や箱根新道でワインディング路、さらに帰路では小田原市内から東京都心部の一般道での燃費を測定しています。

 その結果、205kmの走行で、実燃費は13.6km/Lとなりました。セクションごとの実燃費はどうなのでしょうか。

■高速道路:首都高→東名高速→小田原厚木道路

走行距離:90km
実燃費:17.6km/L

 まずは高速巡航です。東京都港区から首都高に乗り、東名高速、小田原厚木道路を約90km走行した区間では、距離が伸びるごとにジワジワと向上し、最終的に17.6km/Lまで伸びました。

 基本的に走行車線をキープして走行しましたが、ときには追い越し車線に出て普通に追い越しをしたりしての結果なので、存外な好結果といえます。

 ちなみに、カタログに記載されている高速WLTCモードの燃費は14.2km/Lで、平坦な高速道路ではすぐにこの数値の前後に達しています。

 駆動を2WD固定から4WDオートに切り替えると、燃費は0.3km/L程度悪化しますが、4WDオートモードは常時4輪が駆動するタイプの四駆システムで、切り替えた瞬間からステアリングに重みが増すなど、フィーリング面に明確な変化がありました。しっかりした四駆システムの割には、燃費の悪化幅は小さく抑えられている点に感心させられました。

 新型デリカD:5は全域に渡って好印象ですが、とくに新しいパワートレインがとても良いです。大幅に改良された2.2リッターコモンレール式DI-Dクリーンディーゼルターボエンジンは、運転席にいる限りでは静粛性は高く、ディーゼルエンジン特有の微振動が伝わるようなことはありませんでした。

 タコメーターのレッドゾーンが4200回転からという計器を見なければ、3リッターぐらいのガソリンエンジンかと思うほど自然なフィーリングで、ディーゼルエンジンが初めてという人でも違和感を抱くことはないでしょう。

 低速でのトルク感は、最新の2.2リッターディーゼルエンジンに抱く期待を裏切らないレベルのもので、1名乗車時なら必要にして十分という印象です。ただし、別の機会で6名乗車プラス荷物満載の状態で乗ったときは、高速道路での追い越し加速時にやや物足りなさを感じたのも事実。高重量をモノともせずにグイグイ走る、というほどの力強さはありません。

 トランスミッションは、先代モデルの6速ATから段数を増やして、8速ATを採用。トップギヤは従来型比で8%ハイギヤード化されている点も、高速巡航時の好燃費に貢献しているものと思われます。

 レーダークルーズコントロールシステム(LCC)使用時の100km/h巡航時のエンジン回転は1500回転ほどで、粛々と仕事をしてくれるパワートレインという印象が強かったです。

■ワインディング路:ターンパイク箱根→箱根新道

走行距離:40km
実燃費:9.5km/L

 続いては、ワインディング路を40kmほど走行しました。全高1875mmの2t級ミニバンということで、もちろん峠を攻めるような走りは一切せず、ごく普通に走らせた結果は9.5km/Lを記録しました。さすがに高速巡航時からの落ち幅は大きいですが、車格からすると妥当な数値といえるでしょう。

 ワインディング路では、重くて背の高いミニバンながら、ネガティブな部分を最低限にしか感じさせない自然な動きがとても好印象でした。

 ステアリングの切り始めからコーナーを曲がるまでの一連の動きがスムーズで、かつズッシリとした重厚感を伴います。これは、国産のミニバンでは、新型デリカD:5でしか得られない感覚といえます。

 サイズアップがはかられたというダンパーの減衰力がよく効いており、背高ミニバンにありがちな余計な揺れ戻しもほぼ見られません。路面からの入力を、ボディ全体の重みと強さが余裕を持って受け止めている感覚が心地良かったです。

 アドレナリンがでるようなワクワク感はありませんが、運転好きのドライバーでも退屈することなく、長時間でも粛々と運転に没頭できるハンドリング性能を備えています。

 かつて、デビュー当初のデリカD:5に試乗して、運転のつまらなさにガッカリした経験があるという人も、その記憶は忘れていいでしょう。最新のデリカD:5の操縦性は、昔のそれとはまったくの別物です。

■一般道:神奈川県小田原→東京都心部

走行距離:75km
実燃費:11.8km/L

 帰路では市街地走行もおこないました。交通の流れが良い小田原市内から、多少の渋滞に見舞われた東京都心を40kmほど走らせた結果、11.8km/Lを記録。車格からすれば2ケタに達すれば十分と思っていたので、これも十分納得の数字といえます。

 どのシチュエーションでも感じたことですが、新型デリカD:5の重厚感のある乗り心地は好印象です。不整路に遭遇した際には、いかにも分厚い鉄板がハーシュネスを吸収・遮断しているような感覚で、ズシリ、ズシリと路面からの入力をいなしていきます。余計なピッチングを誘発することもなく、ミニバンというよりSUVを運転している感覚でした。

 市街地では、思いのほか取り回し性が良いことを実感しました。背は高いものの全幅は1795mmに抑えられ、しかもスクエアなフォルムなので、カメラ類に頼らずともボディの四隅の感覚がわかりやすいのです。

 最小回転半径は5.6mで、ボディがひとまわり小さい日産「セレナ」やトヨタ「ヴォクシー」など(最小回転半径は5.5m)と同じように扱えるでしょう。

 全域にわたり、これだけ印象が良い上に、本格SUV並みの悪路走破性能を備えていると思えば、高速巡航時以外の燃費がそれなりでも全然許せる魅力を備えていると感心しました。

※ ※ ※

 最近の三菱車に採用されるフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」の顔つきは、好き嫌いが分かれやすそうなのですが、筆者(マリオ高野)が調査した限りでは、抵抗なく受け入れたり、むしろ積極的にヨシとする意見が意外と多いようです。

 個人的には、最初に写真で見たときは違和感しかありませんでしたが、実車を見るとそうでもなく、クルマそのものの印象が良いこともあってだんだん好きになれそうなデザインだと思えました。

 ただ、高速道路でこの顔がバックミラーに映ると結構な威圧感なので、あおり運転と勘違いされないよう注意したいものです。

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