現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 2日開催になって帰って来るフォーミュラE東京E-Prix、“ジャンプ台”廃止で正常進化が目標に。規模拡大に東京都も乗り気

ここから本文です

2日開催になって帰って来るフォーミュラE東京E-Prix、“ジャンプ台”廃止で正常進化が目標に。規模拡大に東京都も乗り気

掲載 2
2日開催になって帰って来るフォーミュラE東京E-Prix、“ジャンプ台”廃止で正常進化が目標に。規模拡大に東京都も乗り気

 フォーミュラEはモナコE-Prixを終えて、5月17日(土)と5月18日(日)にはいよいよ第8戦・第9戦東京E-Prixを迎える。

 昨年初開催を迎えた東京でのフォーミュラE。日本で初めてのシリーズ公式戦、そして初めての本格的公道四輪レースということもあり、大きな注目を集め、チケットは販売開始から1時間経たずに完売となった。

■今度のデートはレースに行こう。気遣い◎なフォーミュラE東京E-Prixなら”アノ人”を恋とモタスポ沼に落とせるかも

 4月から5月に開催時期が移動した2年目の東京E-Prixの舞台は、昨年から変わらず東京ビッグサイト周辺の公道を使用したサーキットとなるが、今年は土日にそれぞれレースを実施するダブルヘッダー開催となる。うち1戦はピットで急速充電を行なう“ピットブースト”が採用される。

「昨年の東京での初レースは、私の知る限り、東京マラソン以外で初めてレースのために都内(の公道)が封鎖された。昨年のレースで我々は大きな成功を収めたと思う。チケットは発売のアナウンスから1時間以内に完売。チームは非常にワクワクしていたし、ドライバーも非常にワクワクしていた。サーキットには小さなジャンプ台があって、レースも非常に白熱した」

 そう語るのはフォーミュラEでCEOを務めるジェフ・ドッズだ。

「だから今年は、昨年の成功を土台にすることが全てだ。そこで我々はダブルヘッダーで2レースを行なう」

「ただ、今年の最大の違いは新しいマシンだと思う。昨年でGen3の最初のフェーズが終了し、今年はGen3 Evo初年度だ。4輪駆動で時速100kmまで1.8秒で加速する。信じられないような東京のサーキットで、このマシンを見ることが、私にとって最もエキサイティングなことだ」

 そしてドッズCEOは、東京E-Prixが日本・東京での認知度を高めるために、まずは2年目以降も継続してレースを開催していくことが重要だと断言。マシンが空を飛び、着地の衝撃で背中を痛めたとドライバーから苦情が上がったターン3手前のジャンプ台を除き、大きな変更は加えないという。

「改善点という観点から言えば、東京でレースが開催されているという認知度を高め続けることだと思う。昨年は初開催だったし、レースが開催されることをみんなが理解して、慣れるまでには時間がかかるものだ」とドッズCEOは言う。

「だから小さなジャンプ台を取り除いた以外、実際のセットアップについてはあまり変えないつもりだ」

 一方で、土曜日と日曜日にそれぞれレースを開催する理由についてドッズCEOは、昨年大会ではチケット需要が供給を上回っていたこと、そしてなにより道路封鎖などを行なう開催地の東京都側が規模拡大に賛成したことを挙げた。

 2025年大会をダブルヘッダー開催とした理由について尋ねると、ドッズCEOは次のように語った。

「我々がダブルヘッダー開催を実施する会場は少ない。しかしキャパシティがあり、レースを観に来たい人が十分にいる場合は実施する」

「ダブルヘッダーにしなければならない理由がふたつあった」

「まずはあっという間にチケットが完売してしまったが、多くの人が現地に来てレースを観戦したかったのにチケットを手に入れられなかったというのに我々は気付いた。つまり、ダブルヘッダーを検討した理由のひとつは、より多くの人に都心でレースを生で観戦するチャンスを提供したかったからだ」

「ふたつ目の理由は、東京都がダブルヘッダーを実施することに乗り気だったということだ。都内のある場所を1日封鎖するというのは大変なことだが、それを2日間封鎖するというのはさらに複雑だから、我々も驚きだった」

「我々としては東京都が2日連続のレース開催に乗り気かどうか分からなかったが、とても協力的だった。だからみんなにレースを生で観てもらいたいという思いと、2日間に渡ってレースを実施しようという東京都のサポートのコンビネーションで実現したのだ」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

フォーミュラE東京E-Prix、2026年は初夏開催も大きな変化ナシ。東京都も将来的なナイトレース実施に興味?
フォーミュラE東京E-Prix、2026年は初夏開催も大きな変化ナシ。東京都も将来的なナイトレース実施に興味?
motorsport.com 日本版
2026年の夏もEVフォーミュラカーがお台場を爆走する! FIA公認の電動自動車レース「フォーミュラE」の東京開催決定
2026年の夏もEVフォーミュラカーがお台場を爆走する! FIA公認の電動自動車レース「フォーミュラE」の東京開催決定
WEB CARTOP
耐久プロトの黄金時代は続く……現行LMH&LMDhレギュレーション、WECとIMSAで2032年まで延長。LMP2の未来も明らかに
耐久プロトの黄金時代は続く……現行LMH&LMDhレギュレーション、WECとIMSAで2032年まで延長。LMP2の未来も明らかに
motorsport.com 日本版
F1カレンダーの集約化の弊害。来季のカナダGP、インディ500と日程衝突も”新常識”にはならない?
F1カレンダーの集約化の弊害。来季のカナダGP、インディ500と日程衝突も”新常識”にはならない?
motorsport.com 日本版
【独占】F1、新規則1年目の2026年は全チーム合同発表イベントを実施せず。将来の復活には含み?
【独占】F1、新規則1年目の2026年は全チーム合同発表イベントを実施せず。将来の復活には含み?
motorsport.com 日本版
イモラ・サーキット、2026年F1カレンダー脱落も「決して最終決定ではない」と復帰目指す
イモラ・サーキット、2026年F1カレンダー脱落も「決して最終決定ではない」と復帰目指す
motorsport.com 日本版
2026年に向けてやることが多すぎる! アストンマーティンF1、来季新車開発は「氷山の一角に過ぎない」
2026年に向けてやることが多すぎる! アストンマーティンF1、来季新車開発は「氷山の一角に過ぎない」
motorsport.com 日本版
マクラーレン、開発中のLMDh車両のフルスケールモデル公開。サーキット走行用バージョンの市販も発表
マクラーレン、開発中のLMDh車両のフルスケールモデル公開。サーキット走行用バージョンの市販も発表
motorsport.com 日本版
トヨタ、液体水素を燃料とする『GR LH2 Racing Concept』を公開。技術開発を進めるためのテストカーがル・マンでお披露目
トヨタ、液体水素を燃料とする『GR LH2 Racing Concept』を公開。技術開発を進めるためのテストカーがル・マンでお披露目
motorsport.com 日本版
【独占インタビュー】F1 フォードがレッドブルと共に、長くF1に挑戦するために必要なこと
【独占インタビュー】F1 フォードがレッドブルと共に、長くF1に挑戦するために必要なこと
motorsport.com 日本版
マクラーレンのノリス&ピアストリ、F1カナダGP初日は「今年で最悪の1日のひとつ」
マクラーレンのノリス&ピアストリ、F1カナダGP初日は「今年で最悪の1日のひとつ」
motorsport.com 日本版
2027年のWEC参戦を目指すマクラーレン、計画の詳細を発表。ダラーラやユナイテッド・オートスポーツと提携
2027年のWEC参戦を目指すマクラーレン、計画の詳細を発表。ダラーラやユナイテッド・オートスポーツと提携
motorsport.com 日本版
ホンダ、F1初勝利60周年を祝うプログラム展開。グッドウッドでマンセルがFW11をデモランへ
ホンダ、F1初勝利60周年を祝うプログラム展開。グッドウッドでマンセルがFW11をデモランへ
motorsport.com 日本版
復調バニャイヤ、テストでもブレーキディスク変更の効果確認。でも「次戦ムジェロで勝利争い断言は難しい」
復調バニャイヤ、テストでもブレーキディスク変更の効果確認。でも「次戦ムジェロで勝利争い断言は難しい」
motorsport.com 日本版
F1カナダGP、レース後審議の結果出揃うも順位に変動なし。”チェッカー後SC”中のオーバーテイク車両には”警告”のみ……角田裕毅の12位は変わらず
F1カナダGP、レース後審議の結果出揃うも順位に変動なし。”チェッカー後SC”中のオーバーテイク車両には”警告”のみ……角田裕毅の12位は変わらず
motorsport.com 日本版
【MotoGP】アラゴンテスト最速のビニャーレス、KTMの取り組みに満足「ありていに言って予想以上」
【MotoGP】アラゴンテスト最速のビニャーレス、KTMの取り組みに満足「ありていに言って予想以上」
motorsport.com 日本版
ル・マン24時間の勢力図、見えてくるのはこれから? BMW「駆け引きやタイムを意識していたチームはまだいない」
ル・マン24時間の勢力図、見えてくるのはこれから? BMW「駆け引きやタイムを意識していたチームはまだいない」
motorsport.com 日本版
ハミルトン、カナダGPで好結果期待も6位に終わる。大型ネズミとのクラッシュが影響「問題なければ4位になれたかもしれない」
ハミルトン、カナダGPで好結果期待も6位に終わる。大型ネズミとのクラッシュが影響「問題なければ4位になれたかもしれない」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
  • ano********
    いつから日本(東京)はモータースポーツにこんなに前向きになったんだ?
    まあ思惑はどうあれ、開催してくれることには感謝。
  • hnr********
    WRCのように虫の保護でバンが侵入してレースの妨害するぞ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村