ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)の代表を務めるゲルハルト・ベルガーは、シリーズに参戦するメーカー数を増加させることを目指している。
DTMは日本のスーパーGTとの統一規則であった「クラス1」規定を諦め、2021年からはFIA GT3車両で競うシリーズへと刷新された。クラス1規定では撤退するメーカーが相次いだが、GT3規格になってからは6つのメーカーがグリッドに名を連ねている。
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参戦を継続してきたアウディとBMWに加え、GT3規格となった初年度からメルセデスAMGが復帰し、フェラーリやランボルギーニが参加。2022年はそこにポルシェも加わり、全29台のグリッドとなっている。
しかしシリーズを主催するITRはさらなるメーカーの参戦を熱望しており、ベルガーはmotorsport.comを含む一部メディアに対して、イギリスのメーカーが候補に挙がっていると語った。
イギリスの自動車メーカーでGT3車両を製造しているのは、マクラーレンやアストンマーチンなど。アストンマーチンはクラス1時代の2019年にDTMへ一度参戦しているが、これはスイスのR-MotorsportがHWAと共にアストンマーチン『ヴァンテージ』のライセンスを使用して走らせたもの。そのアストンマーチンは単年でシリーズを去っている。
ベルガーに対して、現在のグリッドを固めることと、2023年に向けてより多くのメーカーの参戦を募ることのどちらに関心があるかとmotorsport.comが尋ねると、彼は次のように答えた。
「シンプルに、さらに増やすことだ。ランボルギーニにフェラーリと、我々にはイタリアのメーカーがいる。しかしそこにイギリスのメーカーやアメリカのメーカー、日本のメーカーがあれば良いと思うのだ」
前述にもある通り、ITRはスーパーGTの主催者であるGTAとクラス1規定を発足させ、2019年のDTM最終戦ホッケンハイムには、レクサスとホンダ、日産がそれぞれGT500車両を走らせた。同年末の富士では、アウディとBMWがGT500クラス車両と共に交流戦を行なった。
現在もスーパーGTは、”独自規格”となったGT500車両をトヨタ、ホンダ、日産の3社が走らせているが、DTMで使用されるGT3車両とは勝負にならないほど速い。しかしスーパーGTのGT300クラスには、スーパーGT独自のGT300車両(旧JAF-GT)がGT3規格のマシンと戦っている。
ITRとGTAが再びタッグを組む可能性をベルガーに尋ねると、彼は次のように答えた。
「トヨタ、ホンダ、日産と……日本のメーカーとは今でも連絡を取り合っている」
「メーカーがいるというのは重要なことだし、私は日本メーカーには常に好感を持っている。私がレースをしていた時も、その後も、いつも良いパートナーだった」
「だからもちろん、これからも連絡を取り合って、何ができるのかを考えていきたい」
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