この記事をまとめると
■フェラーリやランボルギーニにとってお客様は神様
レーシングドライバーでも操れない! 運転が難しすぎる市販車3選
■スーパーカーを新車購入する層には確然としたヒエラルキーが存在する
■親会社のスポーツモデルや高級車を代車として用意することが多いようだ
ヒエラルキーの頂点はスペチアーレなどを購入する超富裕層
まず断っておくが、フェラーリにとってもランボルギーニにとっても、「お客様は神様」である。よく普通のシリーズモデルをローンで購入するような客は、「客にあって客にあらず」などという噂も聞かれるが、これまでのモータージャーナリストの経験からもう一度断言する。「お客様は、どちらのメーカーにとっても神様だ」。
ただし、それは自動車の世界に限らず、宝飾品などでもそうであるように、お客様の中にも「ヒエラエルキー」というものが存在するのは事実。そういうお客様には、だいたい専属の担当セールスがつき、新製品の発売前にさまざまな情報を提供し、商談をまとめてしまう。だからフェラーリやランボルギーニ、あるいはブガッティなどの限定車は、発表された時点ではすべてがソールドアウトになっているのだ。
フェラーリを例にもう少しカスタマーのヒエラルキーについて説明しよう。それをピラミッドに例えると、頂点にいるのは、XXシリーズ(FXX、599XX、FXX K)などのサーキット走行専用モデルや、F40、F50、エンツォ、ラフェラーリといったスペチアーレを購入できる層だ。
とりわけXXシリーズのオーナーは、カスタマー・テストドライバーとしてフェラーリの新型車開発にも参加し、実際には車両の管理から現地での一流のホスピタリティまで、まさに最高級の時間を楽しむことができる。一方でフェラーリは、走行後に各種データを収集し、それを新型車開発に使用するという仕組みだ。
もちろんフェラーリには、F1パイロットという超一流のテストドライバーがいる。だが彼らによるデータだけでは必要な情報をすべて得ることはできないのだ。フェラーリが必要としたのは、サーキットも走るようなオーナーのドライビングの検証。XXシリーズの継続によって。フェラーリは確かにそれを有効活用してきた。
ヒエラルキーが上がればさまざまな特典が得られる!?
スペチアーレのほかに、現在ではカスタマーの希望によるワンオフモデルや、数台を限定生産するフューオフモデルの生産もフェラーリでは行われているが、そのオーダーもカスタマーにそれなりのヒエラルキーがなければ受け付けてはもらえない。ほかの企画で、両プロジェクトのチームは常に多忙を極める状態だからだ。
通常の限定車やシリーズモデルも、これまでどれだけのフェラーリを購入したか等々によって、納車の順番は変わるようだ。このあたりの事情はランボルギーニもまた同じ。最初にデリバリーを受けたカスタマーは、新車時の価格とほぼ同額でそれを売却することも可能というから、ある程度のヒエラルキーに達したオーナーは、意外と経済的にスーパーカーを乗り継げるのかもしれない。
そこで気になるのが、フェラーリやランボルギーニを購入した客が、もしも愛車を修理している時や車検時に用意される代車は何? というもの。だいたいフェラーリやランボルギーニのオーナーが、クルマをそれ1台しか所有していないとは考えられないから、一般的な動きとしては自宅にクルマをピックアップしに行き、トランスポーターで回収。代車の希望は国産車などよりは多くないと予想できる。
かつて大きな話題となったのは、代車用に10台のアバルト695トリブート・フェラーリが日本で使用されたことがあること。
日本ではアバルト(FCAジャパン)とフェラーリ(フェラーリ・ジャパン)と会社は異なるが、フェラーリのオーナーにも日常使いに優れるアバルト、そして695トリブート・フェラーリのパフォーマンスを体験してもらおうという目的があったことは確かである。
ちなみにアバルト695トリブート・フェラーリは、現在コレクターズ・アイテムとして非常に高い人気を誇る。
ランボルギーニの場合は、ランボルギーニ・ジャパンが代車は現行アウディのモデルの一定ランク以上(おそらくはA6以上と思われる)と決めているらしい。これらのモデルの整備ともなると、時間もかなり必要になるだろうから、オーナーのステイタスを考えてもそれなりのモデルを用意しなければならないのだろう。
スーパーカーを買うなら新車を正規ディーラーで。自分のステイタスを高めるための確実な第一歩を踏み出しても、たぶん生きている間に、ピラミッドの頂点に達することはないのだろうなぁ。それが少しだけ悲しい。
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みんなのコメント
神様扱いされてます
たまになら軽自動車も面白いけどね