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カリスマチック回転上昇 ベントレー・ベンテイガ・スピード(2) 1点除き際立つ孤高さ

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カリスマチック回転上昇 ベントレー・ベンテイガ・スピード(2) 1点除き際立つ孤高さ

颯爽と高域へ吹け上がる特性がカリスマチック

新たに4.0L V8ツインターボエンジンで再始動となった、ベントレー・ベンテイガ・スピード。0-100km/h加速3.4秒という驚異的な速さを実現しているが、それ以上の価値があるといって良い。颯爽と高域へ吹け上がる特性が、カリスマチックだ。

【画像】1点除き際立つ孤高さ ベントレー・ベンテイガ・スピード 超ハイクラスな大型SUVたち 全148枚

最大トルクは、W12エンジンの91.6kg-mから86.5kg-mへ若干細くなり、発生回転域も1500rpmから2250rpmへ変化している。繊細なドライバーなら、その違いへ気付くかもしれないが、殆どの人はシフトダウン不要のたくましさへ魅了されるはず。

コンチネンタルGTが、スピードでプラグイン・ハイブリッド(HV)になったことを考えると、非ハイブリッドのV8ツインターボは、少し時代錯誤に思えなくもない。だがこれが、オールドスクールな充足感を生んでいる。

アクラポビッチ社製のマフラーは、SUVには少しにぎやかすぎるかもしれない。しかし、反応の良いアクセルペダルを傾ければ、壮大な音響にベンテイガは包まれる。

スピードとの相性が良好なベントレー・モード

8速ATのマナーは出色。通常のベンテイガより大径のターボが組まれ、ブースト圧も高いが、至ってシームレスに加速は続く。ブレーキペダルの反応は一貫性が高く、感触も素晴らしい。プラグインHVと異なり、回生ブレーキが介入しないことが効いている。

センターコンソール上の、ローレット加工されたダイヤルでドライブモードを切り替えられる。出番が多いのは、コンフォートとスポーツ、ベントレー・モードだろう。

サスペンションは、コンフォート・モード時が最も快適性重視となるが、僅かに引き締まるベントレー・モードの方が、スピードとの相性は良好。姿勢制御は見事といえ、操縦性が引き上げられる。乗り心地も、明らかに悪化するわけではない。

反面、23インチ・ホイールを包むタイヤは肉薄。バネ下重量もかなり増えるようで、路面の凹凸を完全には排除しきれないようだった。

ハッとするほど精彩なステア 運転する喜び

ステアリングホイールの反応は、ハッとするほど精彩で、自信を抱かせるほど正確。高速道路では、カーブで僅かにボディを傾けつつ、安定の衝撃吸収性を披露する。運転する喜びへ浸らせてくれる、ラグジュアリー大型SUVだといっていい。

ベンテイガでは、スピードで初採用となった後輪操舵システムも優秀。車重は2466kgあるが、一層の扱いやすさへ結びつけている。とはいえ、アストン マーティンDBXの方が情感豊かで、より走りを楽しめるけれど。

燃費は、非ハイブリッドということで期待しにくい。大人しく走らせて7.0km/Lほど。積極的に右足を傾けると、5.0km/L台へ入ってしまう。

お値段は、英国ではアストン マーティンDBX Sやランボルギーニ・ウルス SEと同等。ロールス・ロイス・カリナンやフェラーリ・プロサングエは、桁違いに高い。納得の範囲にあるといえる。

オススメし難い23インチ 孤高さが際立つSUV

従来以上に実力を高めた、V8エンジンのベンテイガ・スピード。ただしサスペンションは引き締められ、グレートブリテン島のように荒れたアスファルトの環境では、23インチ・ホイールはオススメしにくい。

以前に発表イベントが開かれたアメリカでも、舗装は平滑だったものの、橋桁の継ぎ目などの衝撃は車内へ伝わっていたと記憶している。21インチを履く通常のベンテイガでは、吸収できるもののはず。

この1点を除いて、ベンテイガ・スピードは、その孤高さが際立つ。プレゼンスとパワーは圧倒的で、インテリアの豪華さは群を抜く。他ブランドより、好感度も高いのではないだろうか。ベントレーの販売数の約半分を、ベンテイガが占めることにも納得だ。

◯:好印象でクイックなステアリングと、まとまりのある操縦性 贅沢さに満ちたV8エンジン 秀抜な内装素材の品質 高次元の快適性
△:アクラポビッチ・マフラーは少しにぎやか 23インチ・ホイールの乗り心地 走りの興奮度では、より高いSUVはある

ベントレー・ベンテイガ・スピード(欧州仕様)のスペック

英国価格:21万9000ポンド(約4270万円)
全長:5125mm
全幅:1998mm
全高:1728mm
最高速度:310km/h
0-100km/h加速:3.4秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:2466kg
パワートレイン:V型8気筒3996cc ツインターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:650ps/6000rpm
最大トルク:86.5kg-m/2250-4500rpm
ギアボックス:8速オートマティック(四輪駆動)

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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