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第2回 日本GPでポルシェを抜き去り伝説となった、プリンス スカイライン2000GT【国産スポーツカークロニクル/006】

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第2回 日本GPでポルシェを抜き去り伝説となった、プリンス スカイライン2000GT【国産スポーツカークロニクル/006】

昭和を駆け抜けた和製スポーツモデルたち。その勇姿を、モーターマガジン社の70年以上にわたる取材記録や当時の写真を基に紹介しよう。今回は、1965年に発売された、プリンス スカイライン2000GTだ。

プリンス スカイライン2000GT<S54型/1965年(昭和40年)>

▶▶▶写真はこちら|プリンス スカイライン2000GT【画像6枚】

初代スカイラインのデビューは昭和32(1957)年4月。どちらかというとアメリカンなスタイリングを盛り込んだボディが印象的だったが、後輪はド・ディオン アクスルを採用するなど技術的な先進性が十分にうかがえるモデルだった。

そのフルモデルチェンジは昭和38(1963)年9月で、スタイリングは一転してオーソドックスなヨーロピアンルックへと変貌していた。このスカイライン1500(S50D-1)は、激烈な販売競争が始まっていた1.5Lクラスへのプリンスの切り札として投入されたモデルで、従来の1900はグロリアシリーズに移し、1500のみとなった。エンジンはG1型と呼ばれる直4のOHVで排気量は1484cc(ボア75×ストローク84mm)。最高出力は70ps/4800rpm、最大トルクは11.5kgm/3200rpmを発生した。

シャシはそれまでのド・ディオン リアアクスルをやめ、平凡な半楕円リーフリジッドアクスルとなったが、グリスアップポイントをシールし、3万kmは給脂不要なシャシとするなどの新機軸が盛り込まれていた。またスポーツキットを設定したことも目新しく、4速フロアシフトを設定、さらに回転計、リミテッドスリップデフ、リクライニングシートなどが含まれており(スポーツキットは18万8000円、車両本体価格は73万円)、実はこのオプション設定がスカイラインGT誕生の伏線のひとつだった。

もうひとつの動機は、昭和38(1963)年の第1回日本GPでプリンスチームが惨敗したことにある。この第1回日本GPで各メーカーはモーターレーシングが販売に及ぼす影響に一驚したのだった。要するに昭和39(1964)年3月にデビューしたスカイラインGT(S54-1)は、日本グランプリレースで勝つことのできるマシンとして鋭意開発されたのだ。

ベースになったのはS50D-1で、そのホイールベースを155mm、全長を200mm延長し、全高は25mm低められた(ホイーベース2590mm、全長4225×全幅1495×全高1410mm)。その延長分のほとんどがエンジンルームの前後長の引き伸ばしに充てられた。ここにグロリア用のG7型直6エンジンを、いわば強引に押し込むためである。

ポルシェと対等に戦ったスカイライン

この直6 SOHCエンジンの排気量は1988cc(ボア75×ストローク75mm)、ウエーバーの気化器を3連装して圧縮比を8.8から9.3に上げ、最高出力は125ps/5600rpm、最大トルクは17.0kgm/4400rpmを発生した(ほかにシングルキャブの105ps版もあった。グロリア スーパー6と同一)。

4速フルシンクロのギアボックスを備え、最高速は180km/hと、当時の日本車で最高だった(2位は日産 シルビアの165km/h)。シャシのレイアウトはS50D-1とほとんど同一だが、ディスク式の前輪ブレーキを、5.60-13サイズのタイヤを装備していた。

スカイラインGTは、ホモロゲーションをとるために100台が製作され、昭和39(1964)年3月に発表、第2回日本GPに出走した。そのメインレースであるGT-II(1001~2000cc)クラスには前年末に完成したポルシェ 904(水平対向4気筒 DOHC、1966cc、180ps、最高速263km/h)が式場壮吉のドライブで出走。前年のGPではスカイライン スポーツで苦杯を飲まされた生沢徹がポルシェを激しく追いつめ、つば競り合いの末一度は首位に立った。しかし実力の差はいかんともし難く、ポルシェが優勝した。

これにより「ポルシェと対等に戦ったスカイライン」という、いわゆるスカG伝説が生まれたのは事実だ。スカイライン2000GTは同年5月から市販に移されるが、スカイライン2000GT-Bに名称変更して販売されたのは翌昭和40年2月である。オプションパーツに5速トランスミッション、70または110Lの燃料タンク、強化サスペンションなどを設定。レース出場に即応できる豊富な品揃えであった。

プリンス スカイライン2000GT-B 主要諸元

●全長×全幅×全高:4255×1495×1410mm

●ホイールベース:2590mm

●車両重量:1070kg

●エンジン:直6 SOHC

●総排気量:1988cc

●最高出力:125ps/5600rpm

●最大トルク:17.0kgm/4400rpm

●燃料供給装置:ウエーバーキャブレター×3

●トランスミッション:4速MT(のちに5速MTに換装)

●駆動方式:FR

●タイヤサイズ:5.60-13

●当時の車両価格:89万5000円

文:Webモーターマガジン Webモーターマガジン編集部
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みんなのコメント

17件
  • GRETSCH
    性能差を考えればポルシェを抜くなんてありえないんだけど、夢はあったよね。
  • qfm********
    メンテナンスフリーを売りにして、扱いやすく快適なファミリーカーに徹するつもりだったスカイライン
    レースがスカイラインの運命を狂わせた(笑)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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