2010年12月に初代が登場した5人乗りの登録車として世界初となる量産電気自動車が日産リーフ。これまでに世界で70万台を販売し(そのうち日本市場は18万台)、世界での受賞歴100以上を数える電気自動車(以下BEV)のパイオニアである。
2代目リーフ2017年には2代目となり、そして2025年10月、待望の15年に渡る1/2代目で磨いたEV性能を昇華させ、日本初、世界初の技術が20項目はあるという、まったく新しい3代目が、まずはB7 X、B7 Gの2グレードでデビューした(B5も登場予定)。
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アリアと同じCMF-EVプラットフォームを採用、ボディサイズは先代よりコンパクトに
新型リーフは日産BEVのフラッグシップ、アリアに用いられているCMF-EVプラットフォームを採用。クロスオーバーテイストあるエクステリアは洗練されたダイナミックなプロポーションが与えられ、空力性能は先代のCD値0.28から0.26に向上。左右に広がるLEDヘッドランプ、3Dホログラムを用いたリヤLEDコンビネーションランプ、電動格納式アウトサイドドアハンドルなどが特徴的だが、先に触れたCD値0.26の空気抵抗係数の実現には、リヤ角度17度のファストバックスタイル、フルアンダーカバー、開口最小化のエアロホイール(ボディサイドの空気を乱さない)の採用も大きいという。
ボディサイズは意外にも、先代よりコンパクト化されている。具体的には先代より120mm短く、20mm広く、15mm低く、ホイールベースを10mm短縮した全長4360×全幅1810×全高1550mm、ホイールベース2690mmというものだ。つまり、日本の路上での使い勝手の良さは、最小回転半径5.3mの小回り性、駐車性の良さもあり、先代同等、それ以上と言っていいかもしれない。しかも、ボディ=車体ねじれ剛性は先代比86%UP。同時にサスペンション剛性前後で28%UP、新たにマルチリンクとなったリヤサスの横剛性66%UP、ステアリング剛性28%UPと、基本部分の強化にもぬかりなし。
ボディサイズがコンパクト化されたと書くと、12.3インチのデュアルディスプレイを採用したGoogle搭載の日産コネクトインフォテイメントシステムによる先進感たっぷりの室内空間が先代に対して狭くなったように思えるかもしれないが、さにあらず。アリアで実現した、ボンネット内にエンジンがないことで可能になったエアコンユニットの前出しレイアウトによって、室内空間、シートサイズはしっかりと拡大されているのである。また、室内の巧みな色使いによって(シート先端を暗い色にしているなど)、より室内を広く見せる工夫がなされているのも新型ならではだ。
新型リーフB7のバッテリーサイズは78kWh、モーターはYM52型、最高出力218ps、36.2kg-m。そして気になる一充電航続可能距離は車重1880kgのB7 X(17インチタイヤ)で、なんとアリアを上回る702km!!を達成。車重1920kgのB7 G(18インチタイヤ)でも685kmを達成しているのだから驚きである(WLTCモード/OPのプロパイロット2.0装着車)。エネルギーマネージメントとともに先代のCD値0.28から0.26に向上した空力性能が効いていることはもちろんだ。
もちろん、減速操作を楽にしてくれるe-Pedal機能(ワンペダル)、D-MODE(ドライブモード)も完備。運転席から手を伸ばしやすい位置に配置されている。
もっとも、エアコン、ヒーターなどを使うと航続距離が一気に短くなるのはBEVのあるあるだが、最適なバッテリー温度を自動制御して寒い時期の航続距離短縮を抑えてくれるとともに、ナビの目的地設定によって、ルートに応じてエネルギーを最適化してくれるルートを自動設定してくれるなど(最適な充電設備も選択してくれる)、最新のエネルギーマネージメントによってエアコン、ヒーターを使用しても、バッテリーが減りにくくなる制御が組み込まれているのだから心強い。実際、日産のデータによれば、B7 Xの実航続距離は600km前後と報告されている。東京から軽井沢を訪れるとして、往復350km、軽井沢であちこち新型リーフで走り回っても400kmぐらいであり、無充電で帰ってくることが可能になるわけだ(目的地充電を行えばなお安心)。
そうしたエネルギーマネージメントを支えてくれるひとつが、新採用のGoogleインフォテイメントシステムだ。ナビによる先読みで航続距離と充電性能を向上させてくれるとともに、正確なバッテリーマネジメント、グーグルのビッグデータを活用したプローブデータ×車両パラメータが裏方として大活躍してくれるのである。
また、充電性能も飛躍的に向上。気温25度、90Kwの充電設備では、たった15分で250~300km走れる電気を充電可能。途中充電で時間をつぶす時間が短縮されることになる。とくに愛犬連れのBEVドライブでその効果は絶大と言っていい(犬連れでは施設内に入れず、暑い時期、寒い時期でもテラス席の利用に制限されるため)。
左側の充電ポート右側の充電ポート家電品への給電も可能もちろん、車内外で1500Wまでの家電品が使えるAC100V/1500Wコンセントも完備している。
新型リーフは装備面でも進化を遂げている。その一部を紹介すると、まずは日産初の液晶ガラスによる調光パノラミックガラスルーフだ。しかも、遮熱コーティングによって遮熱効果が得られ、室内の暑さ低減とともにエアコンの負荷低減効果が期待でき、さらに日が差すと液晶ガラスに刻まれたLEAFの文字がシートに投影されるオシャレな演出もあったりする。
つぎに、ノートで採用済みのBOSEパーソナルサウンドシステムの前席ヘッドレストスピーカーも用意されることになったのだ。また、車内外での電化製品の使用、給電も可能なAC100V/1500Wコンセントは室内、ラゲッジルームの2か所に設置されている。
そんな新型リーフは、デザイン、装備、航続距離だけでなく、価格面でもがんばっている。何しろB7 Xの価格は、絶大な進化を遂げながら、先代e+ X 60kWh(航続距離450km)の525.36万円より安い518.87万円(航続距離702km)なのである。新型の内容からすれば、これはどう考えても実質値下げの”やっちゃえ日産価格”ではないだろうか。
B7 X/Gグレードの日産グランドライブでのプチ試乗記、後席やラゲッジルームの広さの実測値によるパッケージ解説、ちょっと気になる点については、改めてお伝えしたい。
文/青山尚暉
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みんなのコメント
>モデルYの航続距離はWLTCモードで547km〜635km
ほぼ被ってるんだがどっち選ぶ?になるとテスラアプリのオンライン対応力とか考えるとテスラになるだろなフツウはw
あーあ言っちゃった。つまりアリアのガワ違い。
またしても日産のコスト万歳の産物。
フェアレディZのテールを意識させてみたり小細工が売り上げに繋がると思ってる。
そういう消費者を馬鹿にした姿勢が現状を招いたと思わないのかい?