■約3000万円の17人乗りモデル
トヨタは9月15日、さまざまなモビリティサービスに活用できる新型バッテリーEV「e-Palette(イーパレット)」の販売を開始したと発表しました。
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このイーパレットは、広い室内空間や大型ウインドウガラスによる開放感を活かして、人々の移動手段にとどまらず移動する店舗やサービス空間など、一台のクルマを使ってさまざまなモビリティサービスに対応するよう設計しているということで、ユーザーの自由な発想によるマルチな使い方を通じて新たな移動体験を提供するとともに、高い意匠性をもった外観により街の景色も変えていくとアナウンスしています。
写真では可愛らしい箱型のボディとなっていてサイズ感がピンとこないかもしれませんが、全長が4950mmとアルファード並みで、全幅は2080mm、全高は2650mmとマイクロバスのコースターとほぼ同等。
そのため基本モデルの乗車定員は4人分の座席と12人分の立席、そして運転席の計17人乗りとなっています。
搭載される駆動用モーターの出力は150kW/266N・mで、最高速度は80km/h。駆動用バッテリーは72.82kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載され、航続距離はWLTCモードで約250km、急速充電は90kWに対応し、80%までにかかる時間は約40分、普通充電では約12時間で満充電となるとされています。
また駆動用バッテリーに蓄えた電力は給電することも可能となっているため、非常時の電源として災害時などにも活躍することが見込まれます。
そんなイーパレットは運転の自動化レベル2相当の自動運転システムに対応可能な車両となり、2027年度にはレベル4に準拠した自動運転システム搭載車の市場導入を目指すべく、継続して機能実装を進めていくとのことで、トヨタの車両制御インターフェースに対応して開発されたさまざまな開発会社による自動運転システムを搭載することで自動運転に対応することが可能としており、今後の拡張性も備えていることが大きなポイントと言えるでしょう。
もちろん広い車内空間はユーザーの用途に合わせて架装をすることが可能で、朝夕はシャトルバスとして使い、日中はキッチンカー、夜はライブビューイングの会場にするというように日の中で異なる用途での活用も可能ということで、1台でマルチに使うこともできるとのこと。
まずは、「TOYOTA ARENA TOKYO」およびその周辺エリア、「Toyota Woven City」から導入し、輸送サービスでの活用や物品等を販売する移動型店舗など、さまざまな取り組みを進めていくとのことで、今後の展開も期待したいところです。
なお、このイーパレットは受注生産ながら一般ユーザーが注文することも可能で、メーカー希望販売価格は2900万円からとなっています。
ただイーパレットは環境省による「商用車等の電動化促進事業」の対象となっており、発表時での補助金額は1583.5万円と実質半額で導入することが可能となっていますので、気になる事業者の方は担当窓口に問い合わせてみてはいかがでしょうか。(小鮒康一)
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みんなのコメント
実質5人乗りじゃん